kemoxxxxxの日記

kemo cityからの脱出

プラスチックごみのリサイクル

全国の各自治体で実施されているごみの分別収集。

今回私は引っ越しの為に多くのごみを出しましたが、燃やせないごみが多く出て、少しごみについて考えました。燃やせないごみの量も問題ですが、その他ごみの中で一番気になるのがプラスチックごみだと思います。

現在、札幌白石区では月曜日が「ビン・缶・ペットボトルごみ」火曜日が「燃やせるごみ」水曜日が「容器プラスチックごみ」木曜日が「雑紙」(隔週:枝・葉・草/燃やせないごみ)金曜日が「燃やせるごみ」となっている。

プラスチックごみとなるのは月曜日のペットボトルごみと水曜日の容器プラスチックごみ。

「プラ」と書かれている製品と「ペットボトルの蓋」とペットボトルに巻いてある「ラベル」は水曜日の「容器プラスチックごみ」に捨てて、一方蓋とラベルを外した「1PET」と書かれている「ボトル」の方は「ビン・缶・ペットボトルのごみ」の月曜日に捨てなければならない。

正確に分別するには清涼飲料水などのペットボトルは蓋とラベルを必ず外して、仕分けをして捨てるのがルール。だが、コンビニのごみ箱などにわざわざペットボトルの蓋とラベルとボトルを分けて捨てている人はどれくらいいるのだろうか?

蓋を付けたままごみ箱に入れているのではないだろうか?あとペットボトルや缶を潰して捨てる人もいるが、縦に潰すのはNGでそのままの形か横に潰した状態で捨てるのが正しい捨て方である。

人はそのごみ収集の分別は自然と環境に良かれと思って日々過ごしているだろうが、根本的に人間が燃えるごみでもリサイクルごみでもごみを出すこと自体が環境を破壊しているのは間違いない。

ごみの分別ははっきり言ってほとんど意味が無い。無駄な作業とコストをかけてごみを分別するのは非常に如何な話である。

単純に考えてごみというのは燃えるか?燃えないか?の2つにしか分けられない。

札幌には「雑紙収集ごみ」があるが、無い自治体もある。実際紙は燃えるから燃えるごみに出している人も多いだろう。汚れた紙やダンボール紙も雑紙収集に出してはいけない。汚れた紙は「燃えるごみの日」でダンボールは自治体に設けられた古紙回収拠点地や民間の古紙回収業者を利用して捨てることになる。

私達は普段「ペットボトル、プラスチックごみをリサイクルしている」と言っているが、果たしてリサイクルとは?

日本のプラスチックごみのリサイクルには「Reduce」(リドゥース/減らす)と「Reuse」(リユース/再利用)と「Recycle」(リサイクル/再生利用)の3つがある。

「Recycle」とは再生利用、つまり再資源化の意味である。その再資源化とは一体どれくらいの規模でリサイクルされているのだろうか?

実態はほとんどされていないといって良い。

環境省のホームページでプラスチックごみの国内外の状況を見ると、世界各国の廃プラスチックごみにおける現状などは出てくるが、日本国内の詳しいデータが見られない。一体これはどういうことか?

日本政府及び企業が定めているリサイクルにはさらに細分化すると「マテリアルリサイクル」「ケミカルリサイクル」「サーマルリサイクル」の3つがある。

環境省のページを覗くと「家電プラスチックのマテリアルリサイクル」が60%弱という数字になっている。マテリアルリサイクルとは廃プラスチックが駅ホームの椅子や駐車場の車止めブロックに変わったり、製品化されたバケツなどに使われたりして廃プラスチックが新たなプラスチックに変わるということである。

しかしこのマテリアルリサイクル方法を繰り返すとプラスチックの分子が劣化し、どんどん品質が悪くなってやがて製品化出来なくなってしまう。

ではこのマテリアルリサイクル法では出来ないとされると、次に登場する新たな技術が2つ目の「ケミカルリサイクル」である。

これは廃プラスチックを一度再分子化して、新たなプラスチック素材にしてしまうのでこの方法だと何度もプラスチック化が可能だ。

だがこのケミカルリサイクルはプラスチックを分子に分解して戻す工程などで出るエネルギーや、新たな工場や施設をつくらなければならないので大きなコストがかかる。

その為日本でのリサイクル率84%の内、ケミカルリサイクルは僅か4%に過ぎない。

何度もマテリアルリサイクルをするとプラスチックは製品化出来ない、ならば廃プラスチックごみはどうしているのか?

答えは「燃やしている」のである。

我々が細かく分別し、ごみ収集車で運ばれ水で綺麗に洗浄されたプラスチックゴミは作業員によってさらに分別化された後、ほとんどが「熱エネルギーごみ」として処理されている。つまり3つ目の「サーマルリサイクル」である。

ペットボトルやプラスチックごみなどの元は石油製品の為よく燃える。リサイクルという名の「ごみ発電」で消えているのだ。

しかし、CO2(二酸化炭素)を多く出すのは地球温暖化を防ぐ為には良くないのでは?「地球温暖化を止めろ!CO2を出すな!」と叫んでいるEUなどの環境問題重視の方々はこの問題をどう捉えるのか?

ごみと環境問題とはエネルギー、医療、軍事と並ぶ利権を持った巨大な団体である。

よく、環境を守るとか良くするいった政策や施策など、それぞれの国や官僚、またそれに繋がる一部の企業に与えられる新たな既得権益なのである。

日本はCO2を多く排出する国である。燃やすことでCO2が沢山出る。ならばその廃プラスチックごみをどうするか?その廃プラスチックごみは中国などへ輸出していた。

日本のプラスチックのリサイクル率は84%、内訳はケミカルリサイクルが4%パーセント、マテリアルリサイクルは23%、そのうち中国へのごみ輸出が15%になっていたのだ。ということはマテリアルリサイクルは8%となる。

しかし2018年から中国政府が原則ごみ輸入禁止をしたので、そのゴミが全て燃やすゴミ、サーマルリサイクルに回すことになる。マレーシアもごみの輸入は禁止している。

プラスチック循環利用協会より

サーマルリサイクルという名のごみ発電、聞こえはいいが、結局全て燃えるごみである。「CO2を減らそう」とかいって増やしてる矛盾。

プラスチックなどペットボトルをまとめてごみ発電として熱を取り、その熱を火力発電など温水プールなどに熱エネルギーとして再利用する。再利用するにも資源が重なるので、またごみが増える悪循環。

そのサーマルリサイクルが日本のリサイクル率84%のうち57%になっている。ほとんど燃えるごみじゃないですか。じゃあごみの分別の必要はあるのだろうか?

環境省ホームページ/一般廃棄物の排出及び処理状況等(平成29年度)について(リサイクル率は横ばい)

それが日本の環境リサイクルの考え方ならば、欧米(とくにEU)が求めているリサイクルとはかなりかけ離れた考え方である。燃やした方が効率が良いのだからサーマルリサイクルの割合が多いのでは?

プラスチックごみで、マイクロプラスチックの問題が取り上げられるが、これも環境問題で騒いでいる一部の利益構造だと思っている。

WWFジャパン/海洋プラスチック問題について

「WHOが言っているから〜IMFが言っているから〜テレビで言ってるから〜偉い人が言ってるから〜」など、「〇〇が〜」と問題視する人がいるが、果たして本当にそれが真実なのか?

多数派が真実なのか?一度自分の物差しで見た方がいい。何が世界基準なのか?あなたは騙されていないか?

まあ、マイクロプラスチック問題はさておき、海にごみが流れているのは生態系にもよろしくはないので、それは改善しなければならないと思いますね。

欧米では「Reduce」「Reuse」「Recycle」の3Rに「Refuse」(リフューズ/きっぱりと断る、拒否、拒絶する)という4Rが存在する。そう偉そうに威張ってるEUが言うように、ごみなんて断ればいい話なのです。

日本には「Refuse」が欠けている。環境の問題ではなく、各家庭の家計支出の問題である。ごみを減らすことで支出が減るのは間違いない。

普段使うプラスチックごみを減らす為に意識して、コンビニやスーパーの惣菜・弁当を買い控える、プラスチックごみになる製品をなるべく買わずごみとして出さないことである。そうすれば、コンビニやマクドナルドになんてほとんど行かなくて済むし、スーパーでの無駄な買い物も減る。

基本的にごみを増やさなければ、各家庭で無駄なごみ袋代を使わずに済む。お役所や国に支払う出費が少しでも減るわけだ。消費が冷えればこれから痛い目に遭うのは政府と官僚である。

消費税が上がるのだから、家庭では消費をどんどん減らしてやらなきゃダメだ。そうでないと政府は今後も、調子に乗ってずっと消費税を上げ続けますよ。

このごみ問題は環境省や国の問題では無く、海洋問題もすべて含めて日本人である私達自身の為だと思いますね。

以前まで当ブログで「ごみ」を「ゴミ」と表記してきました。ごみは外来語ではないから「ごみ」表記が正しいことを知った。ごみ問題を真剣に考えるとして、今後“ごみ”は“ゴミ”とは書かないように気をつけて行きたいと思います。

さて、目下福島の汚染水問題やさまざまな環境問題を抱える小泉大臣。原発のごみも、普通のごみも解決策がない日本。

どうか「石炭火力発電反対!ストップ石炭!」などと他国に物言わせない具体的で強い施策を取ってもらいたいですね、安倍さんも。

最後までお読みいただきましてありがとうございます。