kemoxxxxxの日記

kemo cityからの脱出

機動戦士Zガンダム クワトロ・バジーナ 百式 27

Zガンダムにおけるクワトロ大尉(シャア・アズナブル)をリスペクトした100回シリーズになります。

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本日は百式のジェネレーター出力のエネルギーゲインの限界について他のモビルスーツと比較します。

Zガンダムでの最終決戦ではあれだけエネルギーを消費したのにアーガマへ補給に行かずに戦っていました。第50話で三つ巴戦となった、キュベレイとジ・Oとメカニックデータを比較してみます。


ジェネレーター出力とは?

ガンダムのエンジンは熱核エンジンで核融合炉を利用してエネルギーを出力しています。百式であればジェネレーター出力は1,850KW(キロワット)とされています。

1秒間に使用する電力が1,850キロワットということです。ハイスペック機、または大型モビルアーマーほどこのジェネレーター出力は高くなっています。例えばオーバーテクノロジーのガンダムGP-03デンドロビウム38,900KWです。

非常に高いこのジェネレーター出力がないと動かすことが出来ません。このような大型モビルアーマーの高出力機は「Iフィールドジェネレーター」(対ビームバリア・Iフィールドバリア)を備えている理由もあるからです。

さらに一年戦争時のビグ・ザムはなんと!140,000KW!

ジェネレーター出力にはまず熱源・電力源・動力源と分けられていますが、モビルスーツの構造、武装、スラスター推力に関わるあらゆる点を見て、以上の3つの出力をモビルスーツの特性に上手く合わせて設計して考えなければ、高ければ高いほど良いとされる考えで作られたジェネレーター出力は「余剰出力」(余った電力)となり、限界出力を使用するように設計されていなければ、出力量いくら高くてもそれは使われないパワーとなり無駄となるだけであります。

それは現代の一般自動車やまた旅客機、航空機、戦闘機にも当てはめられます。一般家電のテレビなど冷蔵庫、洗濯機、掃除機にも同じことが言えます。ワット数が高いから高性能とは言えません。


百式の仕様

全高=19.2m/重量=31.5t/ジェネレーター出力=1,850KW/スラスター推力=744,000kg/装甲材質=ガンダリウム合金/武装=ビームサーベル(出力2.8MW)、ビームサーベル(出力0.4MW)、ビームライフル、クレイバズーカ、バルカン、メガバズーカランチャー

百式のジェネレーター出力は1,850KW。キュベレイより30KWも上回っている。ジェネレーター出力はモビルスーツのどの性能に使うかがその機体の潜在的パワーを引き出す鍵になっています。

ジェネレーターの使い道は機動性、運動性、操作性、センサー系、武装系、防御系など、その場の環境や状況によって大きく変わってくるでしょう。

突出したパワーも大事ですが、武装系にほとんどジェネレーター出力を使ってしまえばそれに特化したモビルスーツになるでしょうが、機動性や運動性は失われてしまうでしょう。

高バランスな機体が「百式」だったのではないでしょうか?しかし実質的にはキュベレイに完膚なきまでに叩きのめされ完敗したのは事実でしょう。

機体名は「100年使えるモビルスーツ」と命名された。


キュベレイの仕様

全高=18.9m/重量=35.2t/ジェネレーター出力=1,820KW/スラスター推力=61,600kg/装甲材質=不明/武装=ファンネルビット(ビーム出力1.3MW)、バルカンファランクス、メガ粒子砲、ビームサーベル

キュベレイのジェネレーター出力も百式とほとんど変わらない。しかしサイコミュシステムを搭載、新型ビットⅡファンネルでシャアに引導を渡した機体である。

一年戦争時のジオンのフラナガン機関(ニュータイプ研究所)はジオン公国軍が開発したエルメスに最新のサイコミュを搭載させた、初のサイコミュ搭載最新鋭モビルアーマーだった。そのエルメスの活躍は連邦軍の艦船を何隻も撃沈していった。その武器が「サイコミュ」と連動する遠隔操作兵器「ビット」を生み出した。

この2つの技術をアクシズが発展させて開発したモビルスーツがキュベレイである。エルメスを引き継ぐ機体となっている。実際に左肩にエルメスのコードネームが刻まれている。

機体名のキュベレーは「知識者の保護」を意味を示している。


ジ・Oの仕様

全高=28.4m/重量=57.3t/ジェネレーター出力=1,840KW/スラスター推力=135,400kg/装甲材質=ガンダリウム合金/武装=ビームライフル(出力2.6MW)、ビームソード(出力0.39MW)

3機の中で一番のデカさと最大重量を誇る、重モビルスーツジ・O。このような巨大な機体を動かす為にスラスター推力は飛び抜けて高い値となっています。

見ても分かるようにあらゆり全身各部に取り付けらたバーニアの数が物語るように、無重力下での動作運動性能は抜群の機体である。しかしご覧のようにジェネレーター出力が百式とキュベレイとほとんど変わらない、これは出力が高いから高性能機ではないということを覆している証拠だ。

シロッコのデビュー作第1号メッサーラは可変機であるが、ジ・Oとほぼ同等な巨大なモビルアーマー(全高30.3m)であるがジェネレーター出力は4,900KWと高い値で設計されている。しかしこのメッサーラはビームライフルなどの手持ちの兵器は一切用意されていない。ジェネレーター高出力であっても戦況にあった武装が変えられない為に運用方法が限定されてしまう。

ゆえにジ・Oは無重力下では最強の高機動力、また武装も素晴らしいものを持っている。

機体名のジ・O(THE-O)は「神の意思」を表している。


百式の底力

百式はアナハイムが開発、キュベレイはアクシズの旧ジオンの技術、ジ・Oはシロッコがジュピトリスで自らの設計開発生産。堅実でオーソドックスな作り方の百式に対して、先進性と革新的なデザインで登場したキュベレイとジ・O。

時に先進性が全て正しいとは限らない。圧倒的な武装と性能を誇り上回っていたジ・Oとキュベレイも、結果的に2機ともアナハイムの作ったガンダム(ジ・OはZガンダム、キュベレイはZZガンダム)には負けている。

百式が何故あんなにも持ったのか?最後の奇跡の脱出はどうやって起きたのか?それはカミーユが発生させたZガンダムの無敵状態を思い出させる。人は奇跡を起こせる。それはカミーユとシャアが別格だったと言っても過言ではない。

カミーユは高いニュータイプ能力により激昴した感情によって発生させた、感脳波(サイコ・ウェーブ)とZガンダムに搭載されているバイオーセンサーと合わさった未知なる力は、ミノフスキー粒子に干渉してサイコ・ウェーブを増幅させてIフィールド(サイコ・フィールド)のような特殊な超常現象を引き起こした。

当然バイオセンサーはニュータイプ能力を持たない者がNT専用機モビルスーツに搭乗し扱っても、バイオセンサー(サイコミュ)はリミッターがかかり反応を示さないようになっている。

百式はデルタガンダムとしてアナハイムのZ計画における可変機構を持つ第1号となるはずだったが、当時の技術不足により可変機として頓挫した。その名残がムーバブルフレームとウィングバインダーとなっています。

アナハイムはバイオセンサーを秘密裏にブラックボックス化していた。百式にバイオセンサーは搭載されていないが、可変機構を取り止めたことで高い運動性能を誇っている。そのためクワトロ(シャア)の高い操縦技術と力量とが合わさって、百式の限界性能を引き出したと思われます。


百式は失敗作と言われたが...

グリプス戦役においてクワトロは百式を最後まで通して使った。新型をアナハイムに要求もせず。シャアとジ・Oが戦闘になった時「そんなモビルスーツでこのジ・Oと対等に戦えると思っているのか!シャア!」とシロッコは言ったが十分にシャアの百式はジ・Oとキュベレイ相手に右腕右脚を失っても、耐えてみせた。

これはシャアの技量もそうだが、百式のモビルスーツとしての総バランスが良く機動性ともに運動性能がジ・Oとキュベレイより断然に高かったと思われる。

そして最後の奇跡の脱出はカミーユの超常現象と同じようなことをシャアが百式と共に起こした現象だと思わざるを得ない。あの時最後ハマーンとのバトルで「エネルギー切れ?」と言ったがシャアが奇跡を起こした最終回であった。

ジェネレーター出力は高ければ高いほど強いモビルスーツではないということは証明された。

さて、このジ・Oを初めて見たクワトロ(シャア)は「ジュピトリスの達磨」と称している。

この発言はブーメランとなって跳ね返ってきてしまったのか?百式は最後ハマーンのキュベレイに「ガンダムの達磨」にさせられてしまった。シャア大佐乙です。


☆最後までお読み頂きましてありがとうございます。


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