kemoxxxxxの日記

kemo cityからの脱出

プルトニウムを奪還するトム・クルーズ

昨日はU-NEXTのポイント期限(3ヶ月超えるとポイントは抹消される)が迫って来たので一本映画をレンタルすることにした。最近は見たい映画が少ないし、旧作の映画はポイントでは見られない映画が多い。ほとんどが見放題コースでやはり入会させるようにしているのか…?だめですよ、U-NEXTは。

仕方ないので、ちょうど見ていなかった「ミッションインポッシブル FALL OUT」を見ることにしました。


Impossible : Mission

正確にはミッションインポッシブルではなく、英語表記ではインポッシブルミッションである。

そこにはプルトニウムをテロリストから奪還するイーサン・ハント(トム・クルーズ)の姿があった。

劇中ではプルトニウムがデーモンコアThe Demon Core 1945www.youtube.comのような形になっていて、かなり雑な扱い方をしていたように見え最新技術のコーティングなのか多少の衝撃を与えてもビクともしなかったが、放射線値を測定するベリリウムを測っていた。

トム老けたね。

相当顔をいじってると思うけど。でも本家の『スパイ大作戦』は面白かったなぁ。映画ミッションインポッシブルも1・2・3くらいまでは面白かったけど、だんだんとアクションが過激になりストーリー展開が予想出来るようになって来た。生物テロ・核テロと友情・愛情をどっちをとるか?みたいな流れはちょっと飽きてきた。唯一の見どころはトムのスタントというガッカリな映画に仕上がっていると思うのは私だけだろうか?

イーサンとウォーカー(ヘンリー・カヴィル)がラーク(リャン・ヤン)とトイレで戦うシーンを見るとさすが東洋人は最強だと思わせた。白人など屁である。

まあ普通に面白かったです。エンターテインメントだね。学びにはならない映画かもね。この映画で見てわかるように世界は台本、やらせ。騙しだまされの殺し合いの世界。殺されたと思われた人間が生きてたり、生きてると思われる人間が実は死んでたり...陰謀論でもなんでもない。陰謀はまさに実在する。

でもテレビ東京の「やりすぎ都市伝説」はやらせ陰謀論テレビですよ。あんなのにお茶の間の国民が踊らされてるから、陰謀論陰謀論とデマが蔓延ってる。

この映画自体ハリウッドのプロパガンダであって正義なんてないことを意味する。何が何十億人もの人を救わねばならないだ。本当に不可能な指令ですよ。

イーサン・ハントはCIAの犬で世界を救ってる訳じゃない!つまりガンダムで言えばずっと連邦の犬になっている何時になっても世直し出来ないアムロの姿だ。


プルトニウムとは?

さて、この映画で登場するプルトニウム。日本にあるプルトニウムとは原子力発電所で発電した後にできる副産物である。おさらい。プルサーマル計画とは一体なんなのだろう?

「プルサーマル」は造語だった。簡単にいうと原子力発電所(ウラン燃料)でプルトニウムを燃料としてMOX燃料で動かす軽水炉のことである。

何故この計画で新しいMOX燃料を燃やして発電する原発を建設しだしたのか。元々核燃料サイクルが作られたのは高速増殖型炉「もんじゅ」のありきの考えだった。

原子力発電所で余剰したプルトニウムを「もんじゅ」で運用する。

ウランを燃料に原子炉を稼働させるとプルトニウムができる。そのプルトニウムを再度処理工場で燃料体にして高速増殖炉で運用すると、またウラン238ができる。それをまた原子炉で燃やすという、夢の永遠になるループエネルギー機関という御触れで登場した。

日本原電www.japc.co.jp

イギリスが、フランスが、アメリカが高速増殖炉を開発しだすと、日本も遅れるな!とばかりに原子力政策に乗り込んでいく。だが「もんじゅは負の遺産」と化した。


第二次世界大戦後

共産主義と資本主義の対立から冷戦が生まれた。しかし軍需産業は武器兵器を使わないと儲からない。第二次世界大戦は世界恐慌を乗り越えるための道具だった。だから支配者達は戦争は金になると考えた。

ソ連とアメリカは軍拡競争を行い一食触発の歴史もあった。大国お互いが核を打ち合えば世界は終わる。だから代理戦争を行った。下請け同士をドンパチやらせる。

そして朝鮮戦争、ベトナム戦争は共産主義ソ連と資本主義アメリカの代理戦争が続き、結局軍産複合体だけが巨大化し国は弱体化した。

それにより元々国家経済が脆弱な共産社会主義国家勢は資本主義社会国家側より劣勢になっていく。しかしアメリカもベトナム戦争で疲弊し、大きな戦争も出来なくなった。戦争をしないと兵器が売れない。由々しき問題である。


原子力発電が主流になり始める時代

さて?今度は何で儲けるか?さらなる軍拡だ。

地球環境問題を取り上げた環境問題に軍産複合体は目をつけた。1970年〜80年代にかけて環境汚染が叫ばれる中、息のかかった御用学者達は地球は温暖化しているという話にする。その原因は二酸化炭素(温室効果ガス)の増加にあると。そして二酸化炭素を出さない新たなエネルギー泥棒「原子力」に的を絞った。

原子力発電所を作るためにライバルのターゲット、火力発電所を潰すためである。何しろ原発を作ることで水爆の元になるプルトニウムも出来る。劣化ウラン弾も作ることが出来、それは核兵器を作るのに絶対必要なものだったのだ。

だから日本の各地には原子力発電所が39基(現在も建設中)も作られている。日本の未来のクリーンエネルギー原子力発電所はアメリカの核兵器を製造するのにせっせと一生懸命稼働し続けた。


Nuclear : Impossible

高速増殖炉であるが、各国が高速増殖炉の開発を断念するなか、日本の福井県敦賀市にあるもんじゅは莫大な金を投じてきて、駄目だと分かっていてもやめなかった。

ほぼ決まっていたイギリスの原子力発電所、日立による建設計画。先日のニュース「日立、英原子力発電所建設を断念」と報じられた。

もうアベーが言ってた原発の輸出なんて無理に等しい、アベーはヤベーな。メーカーがギブってるんだから。アホらしいと思わんのか?

しかしプルサーマル計画が破綻していることは事実だが、原発再稼働には今まで色々ずーっと考えてきたが別に反対でもない。ただ条件としてやるなら最終処分場を決めてからにして欲しい。何故決めない?このままだと永遠に決まらないだろうし、おそらくは北海道に埋めてしまおう、と官僚そして政府は決めているのでは?

沖縄に原子力発電所を作らないのは明確だ。

ロシアは核廃棄物で汚染されている。あの広大な大地で核の処分場に使うところはいっぱいあるだろう。ただ国土のせまい島国日本で核廃棄物をどこに処分するのかは本当に不毛な話である。

日本の原子力発電炉(運転中、停止中、建設中、建設準備中)全部で48基(PDF)

世界で原子力発電所の数は日本は第3位である。

日本は狭い島国。国民が住む土地の距離は短い訳だから、そこに高レベル放射性廃棄物を埋めるなんて誰もが反対するに決まってる。しかも日本人の意思決定能力は極めて遅い。決められない日本人。はっきりしない日本人。僕らはそんな老害にうんざりである。

もしこの警備も甘い、管理もずさんな日本の原子力発電所でプルトニウムがテロリストに渡ったら、「IMF」のような組織が奪還するとでも思ってるのか?まったく映画のような茶番である。

先日札幌で人騒がせな大爆発事故があったが(半径約3キロに爆音と窓ガラスに振動波が伝わった。平岸の爆発地点から私の自宅まで2.5km)、消臭スプレーであれだけの被害が起きるんだ。ヒューマンエラーは必ず起きる。原子力発電所でのテロなんて起きたら日本は一瞬で終わりだ。

<世界?所持国地図>

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