kemoxxxxxの日記

kemo cityからの脱出

福島第二原子力発電所 廃炉

6月14日に福島第二原発の廃炉を東京電力小早川社長が廃炉の意向を福島県知事に報告した。

そもそも福島第二原発の廃炉を何故ここまで引っ張ってきたのか、意味がわからない。2013年以前の時点で福島第二原発も廃炉にすべきである声を封じてここまでやってきた。福島第一の為の後方支援などと言い続け、全ては再稼働の考えの元にだろう。

福島原発に関して興味を示すマスメディアが本当に少なくなったのが、東京電力と国が裏で動ける理由である。 ジャーナリズムもわかない。金にならないからであろう。

NHKに関しては福島原発の今日の一日の作業内容、少なくとも広報担当者からの報告番組を毎日放送するべきだ。何が公共放送だ。いやイカンNHKなどはまた裏で手組んで原発のくだらない番組を垂れ流し、国民を洗脳し受信料を巻き上げていくのである。

福島原発の広報に関しては一部のネット、もしくは東京電力(TEPCO)のサイトからしか報道は見られなくなっている。つまり重要な情報なのに、見たいなら自分で調べて見ろ、ということだ。国民の命に関わる重大な事故を起こしたのにも関わらず、自らが積極的ではないとはどういうことだ。

特に最近の東電の広報に関してはやり方が強引になって来ている。東電からしたら本当は誰も知りたくない、では知らせる必要が無いから、多少の事故や変更があっても言葉逃れが出来る。そして記者との信頼関係にヒビが入っている。

ほとんどの国民はテレビのニュースにもならないし、ネットニュースにも上がらないんだし、福島は安定してんだろ…。どうせ誰かがやってんだろ…。うまくやっててくれ...。としか考えていないはず。

現場からしたら「もうギブアップ」の毎日だと思いますよ。本当に。

「廃炉に致します」

反原発派「ふうー、良かった、良かった...次の原発行こう」

じゃないですから。

廃炉って簡単に出来ると思いますか。廃炉より、原発なんてもんは作ってしまったら運転させてた方が金になるんですから。これからもっともっとお金がかかる。だから地震学者なんていい加減な分野なんか撤退させて、原子力の廃炉技術にお金を注ぎ込むんです。地震なんて到底予知出来ないんだから。

ましてや商業用原子炉の廃炉の経験のない我々が、まだまだ簡単に廃炉など出来るはずがない。

廃炉技術ではアメリカ、イギリス、ドイツが先行してると思いますが、真似をしようと思っても難しい。福島はアメリカ製の欠陥原子炉である。ドイツがあれだけ苦労しているのに、通常の原子炉の福島第二を廃炉にしようと思っても、現状の福島第一など無理に等しい。

まず作業員の獲得はどうするのか?廃炉作業をするには今の倍々以上の作業員が福島第一第二に必要になる。福島第一の作業を放っておくのか?福島第一の作業員は足りているのか?

その前に福島第一は格納容器を解体することさえ出来ない。福島第一の格納容器から溶け落ちた1号機、2号機、3号機の燃料棒の形を成してないデブリを取り出さなければならない。仮に人間が作業したとしてもデブリ自体を取り出すにはかなり苦労するだろうし、人間が難しく細かい作業をロボットに取り出させるなど現時点では不可能に近い。そもそも人は入ることが出来ない。

通常の廃炉作業にしても、使用済み燃料棒を取り出すのにはロボットが必要です。そして使用済み燃料棒はもう燃えカスとなっていますが、その後も冷やし続けて保管しなければならないし、高濃度の放射線を放つ。

その為に、人は近寄る事が出来ないのでロボットで遠隔作業をし、放射線を遮るキャスク(金属型乾式ケース)に入れて保管する。どうやって冷やすのかというと空気で冷やす為に穴が開けられている。

なのでキャスクに入れたからといって、安全では無く近づくと被曝します。しかし安全だと言われている水で冷やし続けること(使用済み燃料棒プール)はいつ爆発するか分からない爆弾を常に抱えていることになります。

だから日本の使用済み燃料棒はまだ処理する方法が確立していない為、全て54基の原発建屋内にある燃料棒貯蔵プールに保管されていて、それが保管容量が限界に来ている。

使用済み核燃料棒は「高レベル放射性廃棄物」として最終処分場をまだまだ決める段階にも無い。その為ひたすら水で冷やしながら放っておくしかない。

水で冷やしながら置いておく。停止中だとしても地震が起きて電源がなくなったら?

さて、仮に燃料棒を取り出しが成功したとして、次は何が残っているか?というと「放射性物質化」した格納容器を切り刻んで例の黄色いドラム缶に入れて行かなければならない。

何十年も放射性物質に晒された金属やコンクリートはそれ自身が放射化し、その物が放射線を出し続ける。だから格納容器にも安易に人は近寄れないということだ。冷却水など送る配管とにかく原発内部で使用された排気管構造物全てがそうだ。溶接作業員は被曝覚悟で作業しなければいけない。

格納容器を空中で切断すると、破断することによって切断物の放射性物質が気体や粉になり、人が吸い内部被曝をしてしまう。 高レベル放射線を出す金属は水の中で切断する事になる。それもロボットでする事になるだろう。とてもデリケートな作業になる。

これら全て私達の問題で「私もあなたも明日から福島入りして、何らかの作業に関わりなさい」と国からのお願いが来たら?このようなことを真剣に考えなければなりません。

覚悟を決めなければなりません。

楽観的、悲観的?このような考えは現場では全く通用しない。生物学的かつ物質的化学上こうなのだから、冷静に対処しなければいけないんです。そう、ただ粛々と。

私は今現在働かれている、福島第一原発敷地内において協力企業の名の元に最前線にいらっしゃる人達には毎日毎日感謝をし、生活を送っています。彼らのおかげで空気も吸えるし、水も飲める。感謝です。だから日本人は毎日感謝の心を持って生きましょう。お隣様にも感謝です。周囲の人々、会社の上司部下同僚にも感謝です。買い物の時支払いをする時のレジの方にも感謝しましょう。

貧乏だ、給料が少ない、ツイてない、あー死にたい、鬱でどーにかして!とブツブツ文句を言ってる人達、そんな嘆きなんかは原発の高レベル放射線でぶっ飛びます。だから、がんばって元気に!

でなければ日本という国は、みんなが協力しないと北海道から九州まで人は住めない土地なんですから。

第二次世界大戦で先人は過ちを犯した。そして戦後我々の世代が原発を作るという過ちをまた犯した。それは以前に韓国の大統領が言った日本への「千年の恨み」では済まない。今後数十万年という途方に暮れる「放射性物質」の呪いだ。

私が教育を受けたのは今後40年後には石油の枯渇、二酸化炭素が膨大に増えて温暖化。その為の代替エネルギーが原子力発電。これが主流になるというのは嘘っぱちなんだとは一切思わなかった。あれから40年石油は枯渇してないんですが。教育者が間違って教育してきたんじゃないですか。

元々原発を作った理由は、アメリカがプルトニウムを欲しいが為に日本に作らせた。これ一点しかない。プルトニウムは核兵器を作るのには絶対必要である。温暖化も経済ゲーム。地球は過去何度も氷河期時代を繰り返している。

もう世界にプルトニウムはいらない。戦争はしない事にしたので、どうやら余り出したようだ。戦争で放射能を浴びるのではなく、今度は廃炉ビジネスするのか。ビジネス=仕事で放射能を浴びることとなる。廃炉技術など40年経って本当に出来るのであろうか。石油の時と同じ様に騙され、経済ゲームに踊らされるだけではないだろうか。

本日18日午前7時58分頃 大阪府北部で震度6弱の地震がありました。被災に遭われた方々にお見舞い申し上げます。

2018 東京電力 報道配布資料

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