kemoxxxxxの日記

kemo cityからの脱出

2000年 コンコルド墜落事故 フランスの失墜

フランスにはかつてコンコルドという商業用超音速旅客機が存在した。それは大惨事を起こした墜落事故によって超音速機コンコルドは歴史の幕を下ろした。


さてあれから18年、現在そのフランスでは暴徒化したデモ行為が市民によって行われている。マクロン政権への燃料税値上げによる反対デモである。

そもそもマクロンが大統領に選ばれた時の得票率は66.1%という異常に高い数字。マクロンはロスチャイルド系のイングランド銀行にいた人物である。

マクロンは地球温暖化の為の燃料税の引き上げと言っているが、地球温暖化などまやかしに過ぎない。11月に起きたカルフォルニア州の山火事大被害を米大手マスメディアは発火現象を地球温暖化と報道している。一体どれだけ地球温暖化は金になるんだ?俺も地球温暖化で商売するか?(笑)

しかし国民のデモを重く受け止めたフランス政府は12月4日にフィリップ首相が燃料税上げを延期することを発表した。

フランスは恐らく今後もまだまだ混迷するだろう。


コンコルドに話を戻そう。コンコルドの開発生産はイギリスのブリティッシュ・エア・コーポレーション(BAC)とフランスのシュド・アビアシオンが共同で開発を行った。

2000年7月25日にエールフランスのコンコルド墜落事故、またナインイレブンにより全世界的に航空需要化が低迷し、採算性も合わなくなり2003年5月にエールフランスが、同年10月24日ブリティッシュ・エアウェイズが商業飛行を終了、その後生産された全20機は全機退役した。

今でもコンコルドを惜しむ航空ファンは多い。カッコイイもんなぁ…

コンコルド退役となる事実上の決定打となった、2000年7月25日の墜落事故を振り返ってみたいと思います。

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事故機の機体はBAC(ブリティッシュ・エア・コーポレーション)

機体記号はF-BTSC。

就航年は1975年。私の生まれた年である。事故機はBACからエールフランスに引き渡された7番目の機体で1994年まで約9,000時間を飛行していました。

実際、コンコルドは運用コストが高い事で悩まされており商業的には破綻していた。採算ラインに乗ることが出来ず1976年に20機で製造中止をしている。


この事故機は映画「エアポート'80」で撮影されていた。エアポート'80と言えばアラン・ドロン、ロバート・ワグナーが出演していた映画である。

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アラン・ドロンもロバート・ワグナーも私の大好きな俳優だが、共に問題の絶えないダークな俳優である。実にきな臭い、それも運命か?

出発空港はフランスのパリ、シャルル・ド・ゴール空港。目的地は合衆国のニューヨーク、ジョン・F・ケネディ空港だった。AF(エールフランス)4590便の乗客のほとんどがツアー搭乗のドイツ人だったことも見逃せない。フランスとドイツ、なんか皮肉な感じがするのは私だけか?

一人約140万円の夢のコンコルド旅行。

しかしその夢の超音速旅客機、AF4590便コンコルドは離陸後、僅か120秒間で地上の死者含み113人(乗客乗員109名)を死に追いやった。


離陸前の左エンジンの不具合

離陸直前の点検で左翼第2エンジンに異常が発見されている。逆噴射装置の交換も行われており発着に時間を要した。事故後テロの可能性も疑われたが、事故の直接的原因は滑走路に残されたタイヤの破片と決定づけられた。

その後1時間遅れで乗客達はコンコルドへ搭乗します。2000年7月25日時刻は16時40分過ぎ、26R滑走路(4km)へ離陸体制をとったマルティン機長は一気にスロットルレバーを押し倒した。

すると16時42分過ぎに、時速323km時点を加速していたコンコルドの左エンジンから火が噴き出した。コンコルドが止まるには約3kmの滑走路の距離が必要でした。その先の滑走路は2kmしかありませんでした。機長はエンジンから火が出ているのは分かりません。機内で警報は鳴っていたでしょう。

やがてコンコルドは火を噴き出しながら、機首をあげ飛び立ちます。高度を上げて行く間に左の翼を炎が飲み込んでいきます。偶然トラックドライバーの妻が撮影したビデオ映像が唯一の証拠となり事故調査に使われます。

機長は緊急着陸の為、5km先のル・ブルジェ空港に向かおうと高度を上げるも、上がらずエンジンの出力推力低下とエレボン(補助翼及び昇降舵)喪失によるコントロール不可の為、機首を真上に上げた状態で機体後部から失速し、ゴネスにあったホテルに墜落した。炎上し辺りは大爆発を起こしてキノコ雲を立ち上げた。現地時間16:44分のことである。乗客乗員109名とホテル内の4名、近くにいた10名以上が負傷する大惨事となったのだった。

航空機事故の消火活動は簡単には済みません。完全に鎮火するまでに3時間を要しました。


事故の調査

早速分かったのが乗客の手荷物でないものが19個発見されたということでした。冒頭で否定しましたが、テロの可能性です。

しかし事故調査委員会によりAF4590便のブラックボックスを発見。それには機内で爆発音はなかったということでテロの可能性は消されました。でも不明の19個の荷物は一体?

調べて行くうちに離陸前速度が323kmに達した時、左のエンジン2基が停止したことが分かります。そして滑走路にはコンコルドの物らしきタイヤの大きな破片が見つかります。

実はコンコルドは離着陸の際にパンク事故をよく起こしていたようです。コンコルドは離着陸時特にタイヤ内圧が高くなり、破裂していたことが明らかになります。

さらには滑走路に別の航空機のものと思われる金属の破片が見つかりました。それはコンチネンタル航空のDC10のエンジンの部品と判明します。そのアメリカ行きコンチネンタル航空55便(DC10)はAF4590便の5分前に同じ26R滑走路から離陸していました。

コンコルドのタイヤはグッドイヤー製、車輪はダンロップ製、エンジンはロールスロイス製です。実際にコンコルドは離着陸時には速度が速く、タイヤの内気圧が高くなる為よくパンクさせていたことが判明します。

検証結果フランス事故調査当局は実際の事故をこう結論付けました。

まずDC10が離陸の際にエンジン部品の金属片を滑走路に落とします。それは奇しくもAF4590が滑走するタイヤの位置にあり、金属片を踏みつけた車輪タイヤは不運にもコンコルドのタイヤパンクを発生させました。

コンコルドの両翼には燃料タンクが内蔵されており、左の翼に約4.5kgものタイヤの破片が張り付き、それが三角形の翼へ衝撃波となりタンクの最も脆い部分から、燃料が一気に2機のエンジンへ噴き出しました。

それだけでは引火しません。タイヤのパンクの衝撃と破片が車輪の着陸装置の主脚格納室の配線を破断、そこから火花が起きたとされます。それが燃料に引火し主脚を格納出来なかった車輪周囲に乱気流を生み、2機のエンジンに炎が広がり機能は停止、コンコルドは空中爆弾と化しました。


エールフランスのストライキ

フランスという国は血気盛んなのか?フランス国歌の歌詞を皆さんご存知だろうか?有名だと思うが、世界中の国歌で類を見ない激しい歌詞内容である。

行こう 祖国の子らよ 栄光の日が来た! 我らに向かって 暴君の 血まみれの旗が 掲げられた 血まみれの旗が 掲げられた 聞こえるか 戦場の 残忍な敵兵の咆哮を? 奴らは汝らの元に来て 汝らの子と妻の 喉を搔き切る!


ラ・マルセイエーズ「ウィキペディア(Wikipedia):フリー百科事典」


1番がコレ。凄くないかね?我が国の『君が代』が素晴らしい。

今回のデモもそうだが、この騒ぎに乗じて銀行や商店など店舗を襲ったりしている輩もいる。何が黄色いベストだ普通のデモではない。でも逆にここまで暴徒化しないと国と政府は動かせないのは事実かも知れない。そう考えると日本人は相当生温い。今日もお茶の間でのんびりテレビを見ている。

コンコルドを飛ばしていたフランスの航空会社エールフランスだが、例年の賃上げストライキは有名な話である。

フランス革命から219年。資本主義革命から共産主義化しているフランスの労働組合の力は強烈すぎる。大人しく賃下げに納得するお人好し日本人とは正反対である。

フランスは芸術も食も文化も素晴らしい。何もかもが憧れの国だった。コンコルドも世界一美しく世界初の商業用超音速旅客機だった。過去の栄光は無きに等しい、今やフランスは世界から他のユーロ圏の国々からは孤立している。

フランス政府は2019年中の燃料税引き上げをやめた。

8日にも仏全土で大規模なデモが予定されている。日本人もこれだけやってやりゃ入管法だって、来年度の消費税増税も止められるし、水道民営化だって止められるはずなのに。一般市民が困ってからじゃもう遅いぞ!私たちの普段の何気ない生活もコンコルドのように一気に燃え上がり火の車となり得るかもしれない。


☆最後までお読み頂きましてありがとうございます。

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