kemoxxxxxの日記

kemo cityからの脱出

原子炉の脆性破壊

2016年4月より電力が自由化になっている。この間北海道ガスから北ガスの電気に変更しませんか?とのご案内が来たので、色々な電力サービス会社を検討した結局、現在契約中の北海道電力から電力サービスを変えることにした。

メリットとしては北海道ガスを使用している一般家庭の電力料金は年間、北海道電力に比べて約4%安くなるというオペレーターからご案内を受けた。あとは使用継続により北ガスポイントが貯まるという。貯めて何か景品と交換できるらしい。

選んだ理由の一番は自然エネルギー北ガス天然ガスからの発電だからだ。自然エネルギーで言えばソフトバンクでんき太陽光発電などでクリーンエネルギーなのだが、何しろコストがかかる。電気代が高いのがデメリットだ。

北海道の泊原発は再稼働していないが、いずれ稼働するであろう原子力発電所を持つ北海道電力。そんな電力会社の電気は使いたくない。

原子炉内では制御棒が挿入されており核燃料の核分裂反応を止めていることで稼働を停止している。しかし原子炉が稼働していないとはいえ、圧力容器・格納容器その他の寿命は着実に毎日着実と老朽化しており、その期間が40年と定められている。

廃炉になった原子炉は100年以上の長い年月をかけて解体されていく。 現代の原子炉解体の技術も非常に難しいし、原発先進国のフランスを筆頭にまたドイツ、アメリカ、イギリスも廃炉の為のコスト高に頭を悩ませているのが実情だ。使用済み核燃料の処理、廃棄場所、高レベル放射性廃棄物の処分方法など全く進んでいないじゃないか!

何が原子力発電はコストが安いだ!

高いじゃないか!

しかし日本政府と東電、その他全国既存の電力会社は原発再稼働を求めている。なんなんだ一体。原子力推進協会、原子力規制委員会原子力安全委員会保安院とか、

何こいつら。

先程言ったように原子炉を停止中にしていてもリスクは伴うということ。原子炉の圧力容器の耐用年数は原則40年、これは実際に耐えられる本当の限界年数なのか?しかも政府は安全性を確保出来れば例外的にさらに20年の延長を認めるという。

放射線による耐用年数など人間に果たして正確な数値は測れるのだろうか、極めて疑問である。

2017年にようやく九州電力玄海原発1号機の廃炉は決まったが、実は原子炉の脆性破壊(ぜいせいはかい・放射線の影響で原子炉が脆くなる)というのがどんどん危険だということが分かってきている。福島第一原発の事故によりストレステストを実施してから分かった問題だ。

冷たい水が入ったガラスのコップに熱湯を注ぐと、脆い物質にヒビが入ります、これが「脆性破壊」という現象です。

これが原子炉の圧力容器でも同じことが言える。玄海原発は40年を経つ前より、予測よりはるかに老朽化し脆性破壊が起こっていることが分かったのだ。

運転中の圧力容器の内部の温度は300℃。

そこに非常用の冷却装置などを作動させた場合、熱い圧力容器に冷却用の冷たい水を入れると鋼鉄の容器の内側は一気に冷やされます。

この時内側に亀裂など小さなキズがあることにより、最悪容器が破損する事態に陥る可能性があります。

放射能漏れの悪夢です。

容器は鋼鉄製で出来ていますが、鋼鉄は強い衝撃を受けてもちょっとやそっとでは破壊されません。何故なら鋼鉄は粘り気があるからです。しかし急激に冷やされると鋼鉄は粘り気を失い、ガラスのように脆くなってしまい簡単にヒビが入ったり、破壊してしまうのです。

それだけではありません。原子炉内では常に核燃料からは中性子線が発しています。その中性子線が鋼鉄の粘り気を失わせ、別の物質に変化させていくのです。

これが原子炉の脆性破壊です。その結果冷却しただけで脆性破壊が起こるだけではなく、高い温度でも脆性破壊が起こるということです。 原発は運転期間が長く、中性子線を浴びれば浴びるほど脆くなりより高い温度で脆性破壊に繋がります。

ですから原発の再稼働は避けなければなりません。 将来の子供たちの未来の為にも、原発は止めるべきで人間の技術はまだまだ未熟だということです。

今日で東日本大震災から7年。黙祷。

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