ゼータでのアムロ活躍の最終回になります。
ティターンズの地球本拠地を攻撃したカラバは、宇宙から降りてきたクワトロとカミーユと共にキリマンジャロ基地の制圧にかかる。
第37話 ダカールの日
この回はクワトロが自分はシャアだと全世界(宇宙と地球)に発表する重要な話になっています。アムロの視点から見たシリーズなので、この記事では極力カミーユやクワトロの話題は出しません。
そして機動戦士Zガンダムでのアムロはこれで見られなくなってしまいます。ティターンズとエゥーゴの本格的な戦いの中心は宇宙(そら)へと移ります。
もし仮にIFがありアムロが地球を離れ、宇宙でティターンズとアクシズの三つ巴戦に参加していたら?
アムロは1人で戦況を変えられるパイロットなので、シャアはアーガマに残って指揮してたか?いやどの道「ハマーンは私が倒す!」と言って結果は同じだったろうが、アクシズに敗走したエゥーゴ、旗艦アーガマはアムロが主役で動き、ジュドーは登場しなかった可能性大。
そして機動戦士ガンダムZZで一気にシャアと直接対決!というストーリーも考えられたはず。
ならばカラバ、地球での戦いは?アムロがいなくともジュドーのように新たな戦士がきっと現れるはずである。
宇宙世紀0078〜0088までのガンダムの主人公はアムロ、カミーユ、ジュドーだけである。
3人通してやはり機動戦士ガンダムから始まったストーリーはアムロが一番の主役なのだと思うんです。
…そして、アムロはシャアを地球連邦のダカール議会まで運ぶことになる。
その前に傷心しかけていた、カミーユに気遣いの言葉をかけるアムロ。しかしこの時点でのカミーユの立ち直りは早かった。
アムロは自分とシャアはそれが分かるのに7年もかかったことを告げる。カミーユが戦う意味が分からないと問うたが、戦うことで人類は歴史を作ってきたと聞かせる。
クワトロ「君に乗せて貰うことにしてよかったと思っている。今のままではすぐに落とされる」
クワトロ「自分一人の運命さえも決断できない男がか」
アムロ「大衆は常に英雄を求めているのさ」
クワトロ「自分に道化を演じろということか」
アムロ「あなたに舞台が回ってきただけさ、シナリオを書き換えたわけじゃない」
クワトロ「アムロ…」
アムロ「人は変わっていくものだろ…」
アムロ「ミサイルに当たらないことを…」
クワトロ「祈っているさ」
そう、人は変わっていくもの・・・アムロは良い意味で変わったが。シャアはグリプス戦役後とんでもなく思想を変えていった。
シャアの演説
ベルトーチカがクワトロを議会へ運ぶ。
ベルトーチカ「あなたも」
本当に好きなんだなこのカップルは。まったく。アムロのアウドムラ内でのベルトーチカへのケアもちゃんとしているのだと想像。というか妄想…
議会に突入したシャアは演説を始めるが、最後まで続けられたのはカミーユとアムロの働きのおかげでもある。
ジェリドはジャミトフからカラバ追撃の任を受けていると言っていたが、ダカールは連邦の租借地だった。ゆえにティターンズが入り込める場ではないのだ。
議会の外での激しい戦闘だったが、連邦軍が占めるにダカールでは議会を止めることをティターンズには出来なかった。
カミーユとアムロは通信基地を破壊するジェリドのバイアランとハイザック隊、アッシマー隊と戦うことになる。
つまりはシャアの為に縁の下の力持ちとして働いたわけだ。やはりアムロはパイロット一筋なんだなぁ。
ジェリド「どこの部隊のものだ!ティターンズは力だ!力があってこそ全てを制するんだ!」
ジェリドのバイアランのビームはアッシマーを貫き議会建物に直撃し爆発する。
まさにカミーユとアムロの連携で議会でのシャアの演説放送を守り切った。
ここでカイとセイラが登場する。共に無言で。
この放送を聞いていた2人はシャアに対して同じような気持ちを持っていたと思われる。セイラは兄を蔑み、カイはシャアを味方(エゥーゴ・カラバ側)だとは思っていない。
だがアムロとハヤトがシャアに対する気持ちは変わっていた。同じホワイトベースの一員だったのに、この違いは一体?
アムロも戦いながらシャアの演説を聞いていた。アムロはどう思ったのだろうか?
やはり現場で共闘していて、シャアの真意(結果は本当とは言えなかった)というものがアムロとハヤトに伝わったのではないだろうか?
アムロ「君のおかげさ、作戦参謀はなんだかんだ言って君だもんな」
ベルトーチカ「本当?本当にそう思ってる?」
アムロ「ああ」
ベルトーチカ「じゃあご褒美…あっ、ケチ」
アムロ「みんないるからさ」
アムロのみんないるからさ、ってのは意味がわからん。そんなのカラバのクルーはみんな知ってるって!
アウドムラに戻ったカラバは作戦の成功を祝う。
ハヤト「作戦の成功おめでとう」
クワトロ「ありがとう。みんなの協力があってこそ成功したんだ」
ハヤト「名演説だったよ」
クワトロ「そうかい」
アムロ「どうしたんだ?」
クワトロ「いやあ…」
アムロ「君のおかげでエゥーゴもカラバも、今までに無く盛り上がっている」
クワトロ「しかしなぁ…これで私は自由を失った」
アムロ「フッ…そういうことか」
クワトロ「ああ」
アムロ「地球に居残った人を宇宙へ上げようというのだ、こんな大仕事に一人や二人の人身御供はいるよ」
クワトロ「私は人身御供か」
アムロ「人身御供の家系かもな」
アムロとシャアの最後の蜜月の日だった。かつてア・バオア・クーでシャアに「同志になれ」と誘われた、アムロの思いはあの時のシャアと同じだったに違いない。
第38話 カミーユとシャアを宇宙へ
いよいよアムロ達は2人を宇宙へ上げる時が来た。
しかしジェリド率いるメロウドがアウドムラを執拗に追撃する体勢に入る。
ベルトーチカ「準備出来たようね」
アムロ「出発は早い方がいい、ティターンズは攻撃を諦めた訳じゃない」
カミーユ「そうですね」
クワトロ「アムロ、あとのことはヨロシク頼む」
アムロ「ベルトーチカは大尉の素顔の方が素敵だと言っているよ」
ベルトーチカ「うふっ」
アムロの変な発言で戸惑う3人…
クワトロ「変わったな、アムロ。昔のアムロ・レイに戻ったようだ」
アムロ「変えてくれたのは、あなただ」
クワトロ「いやいや」(警報がなり迎撃体勢に入るアウドムラ)
ってかここまでのお互いの褒めちぎり合いはなんなんだ!一体!
ハヤト「何?で、敵モビルスーツは何機だ?」
アムロ「うん、シャトルの発進を援護する。敵に邪魔はさせない」
クワトロ「頼む!アムロ」(クワトロ頷く)
カミーユがまだ時間があります!僕達も戦いましょう!と訳の分からんことを言い出す。君はそんなに戦いたいのかね?クワトロがいなかったらまた無断出撃かね?
ジェリド「奴だ!ゼータも百式もまだか!」
奴だ!ってジェリドは相手が一年戦争の英雄のニュータイプだって知っててこんな口を叩くのかね?君は。
ジェリド、アムロに撃ち落とされなくて良かったでしょ、マジで。
しかし…このアムロのディジェ、カッケーよな。
しかしこの有能なハヤトがダブルゼータで死ぬとは…。死なせてしまったダブルゼータのアニメ製作企画はどうかと思うが。ハヤトが戦死をした時ジュドーは「ハヤトさん!」って叫んで涙は誘ったが、ジュドーとハヤトの関わり合いはあまりないでしょ。
ジェリド「ええい!Zガンダム!何故出て来ない。そうか!逃げようってのか。メロウド!アウドムラを追撃しろ!ぶつかってもだ!」
メロウド乗員A「ぶつかれってよ!」
メロウド乗員B「正気とは思えんな!」
メロウド士官「覚悟を言っている、覚悟を!ミサイル、撃て!」
またカミーユが勝手に「シャトルを発進してアウドムラを軽くしましょう!」とか言ってるし。なんだってんだ?カミーユ君は。上官に逆らうのが好きだねぇ。
ジェリドは「よくもメロウドを!」と言ってアムロの方へ翻し、ディジェへ突撃してくる間、
アムロは「シャア!今だ!いけー!」とタイミングを読み合図を出した。
ジェリドはシャトルを追うが、アムロのビームが当たり海へ墜落していく。詰めが甘いんだよなジェリド兄貴は。
これでZガンダムでのアムロの活躍は終わり、その後ハヤトとアウドムラで地球上のカラバ勢力を広げるために戦ったのだと思われる。
アムロ、お疲れ様でした。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。