機動戦士Zガンダム アムロ・レイ 6
Z時代のアムロについて振り返ります。
ガンダム時代からの、アムロの女性遍歴。
まず幼なじみのフラウ・ボウ、そして婚約者のいるマチルダ中尉に恋心を抱く。ララァと分かりあって、ほとんど会ってもないのにシャアを差し置いて、ララァと恋愛関係になるニュータイプアムロ。そしてシャアの妹セイラに好意を寄せていた。地球に住んでたアムロとセイラは何らかの接触はあったはず。アムロは連邦政府に豪邸で飼い慣らされていたが。
セイラは一年戦争終了後、地球に住んでからは出資者であり、投資家になったようだ。アクティブで高飛車な女性セイラ、それは腐ってもシャアの妹だからか。そんな金稼ぎも出来ない、地球連邦軍人として動きもしないアムロを恋愛対象にセイラは見れないだろうな、うん。
仮にアムロが一方的にセイラが好きでも、彼女はアムロにとっては高嶺の花である。
7年間引きこもったアムロは多分大恋愛出来る女性もできずに、恐らく悶々としていた(妄想w)。いっぱい連邦政府から女はあてがわれていたに違いないが、ララァのことも忘れられない、マチルダさんも、そしてセイラも。
愚図ってんな!アムロ・レイ!
そんなアムロが新たに手に入れた高飛車な女、「ベルトーチカ・イルマ」眠りの7年間を覚醒させたのは、ニュータイプの女性ではなかった。見事なまでのオールドタイプの女性であった。
「第17話 ホンコン・シティ」
アムロとミライの再会
ティターンズは戦死したブランに代わり、スードリーではベン・ウッダー大尉が陣頭指揮を執ることになった。スードリーにムラサメ研究所から到着した、サイコガンダムとフォウ・ムラサメ少尉が到着した。
対してアウドムラは補給をするためにニューホンコンの港に着岸していた。ニューホンコンに来たのはカイからの情報を受けたルオ・ウーミンに協力してもらう為に、アムロは単独でルオ商会へと向かう。
うーん、チャイナドレス姿のベルトーチカに目がいく。金髪にチャイナドレス、イイじゃん!
そしてアムロはルオ商会で偶然にミライと再会するのであった。
ここからベルトーチカの暴走LOVEマシーンモードは止められなくなる。まず、声色が変わった。その前にマークⅡをよこせとカミーユに絡んでるんだが…。どうしようもねえな。
態度がどんどん悪辣になっていくベルトーチカ「なに?この人、だれよ?アムロ、」みたいな空気をあからさまに出す。
アムロ「ミライさん!」
ミライ「えっ?!」
アムロ「ミライさん」
ミライ「アムロ!アムロなの?」
アムロ「ええ、アムロ・レイです」
ミライ「アムロ...」
アムロ「ミライさん、どうしてここに?」
ミライ「あなたこそ、シャイアンの仕事はどうしたの?あ、あたしの子供よ。ハサウェイとチェイミー」
アムロ「やぁ」
ベルトーチカ「アムロ...」(誰?こいつ?みたいな言い方)
アムロ「ああ、ミライさん、紹介します。ベルトーチカ・イルマです。エゥーゴの」
ミライ「あぁ、はぁ」
アムロ「じゃあ、ホンコンでのお住いは?」
ミライ「コーラル・オリエンタル号っていう船なのよ」
アムロ「ああ!港に停泊している、あの大きな?」
ミライ「ええ、そこがホテル代わり」
ベルトーチカ「失礼ですが、ここではなんの目的で?」(冷たい物言い)
ミライ「コロニー行きの切符の順番待ちなの。もちろん、闇のチケットだけど」
アムロ「でも、宇宙(そら)に行ってもブライトさんに会えるっていう保証は...」
ミライ「それでも構わない、あたしはこの子達を宇宙で育てたいのよ、それがブライトの希望でもあるわ」
アムロ「うん」
ミライ「アムロはどうするの?このまま地球にいるの?」
アムロ「僕は……。」(ミライがチェイミーの鼻をかませる)
アムロ「...母親なんだね、ミライさん」
ミライ「もう7年よ、良くも悪くも人間は変わるわ。あなたはどうかしら?」
ベルトーチカ「アムロ、時間が」(はやくすれやアムロ、みたいな)
アムロ「分かってる。ここで待っててくれ」
アムロ「すまない」
客「なんだよ!」
アムロ「ルオ・ウーミンさんに会いたいのだが」
受付「え!?」
見よ、このキラリと光る目がルオ・ウーミンの名代ステファニー・ルオ「女 ウォン・リー」である。この後ルオ商会の者がアムロをボコボコにするのだが、襲わせた理由は「こんな所で父の名前を出されたら困ります」とのこと。
冒頭でアムロは「カミーユも連れて来てやれば良かったな」と呑気なことを言っていたが、カミーユなんか連れて来てたら、お得意の空手技で大活躍してルオ商会の者共をなぎ倒してましたね。そしたら補給も受けられなかったかもね。
日系人と中華風景の多いガンダム
ホンコンシティとは名ばかりで街並みは、中国そのものじゃねーか!ベルトーチカはチャイナドレスだし。
まあね、トウキョーシティでサイコガンダムが暴れなくて良かったけれど、Zガンダム世界にはもう世界統一政府が樹立されているから地球の国境線自体ないわけだ。
しかしエゥーゴとティターンズと分裂してるということはまた地球での国盗り合戦は続くということだ。住んでる住民はたまったもんじゃない。いつも被害にあうのは一般市民である。サイコガンダムで暴れられてビルは崩壊し、人々が何人犠牲になったか?
ホンコンシティに入港した際アウドムラはホンコンシティの役人に「ここでは武器の補給も禁止だ」と言われていたが、ティターンズ(連邦軍)のスードリーによる、あの所業を連邦政府は見逃すのか?
それにしても、ハヤト・コバヤシを代表にミライ・ヤシマ、ムラサメ博士、ローレン・ナカモト、ガンダム第08MS小隊のシロー・アマダもそうだし、ガンダムスターダストメモリー0083でもコウ・ウラキなど、日系名は登場する。
Zガンダム世界では背景に中華はあるけど「和」がほとんど無い。何故なのか?
ガンダムZZでも第40話「タイガーバウムの夢」でネェルアーガマはサイド3の24バンチコロニーに入港したが、そこはスタンパ・ハロイの中華一色のコロニーだったし。
何故なのよ?この宇宙世紀での日本文化は完全消滅しているということか?それとも日本列島は沈没してるとか?超絶中華推しのZガンダム。エゥーゴの会議は中華料理店だし。
アムロが暴漢に襲われている間に、ベルトーチカはミライを連れてアウドムラに戻る。
アムロはぶっ倒されるが、ベルトーチカは見事金的攻撃でサクッとルオ商会から脱出した。
やるね!ベルトーチカ強し!
ステファニー・ルオとアムロ
ルオ商会は表向きでは総合商社だが、裏ではかなり力を持った地球連邦政府とも繋がりをもつ大企業らしい。
ちなみにZガンダムでルオ・ウーミンは登場しない。しかもステファニー・ルオはテレビアニメ版では父親ルオ・ウーミンの娘の設定だが、劇場版ではルオの息子の妻でウォン・リーの娘という残念な内容になってます。
ルオ商会は経済特区ホンコンシティに強い影響力を持ち、扱う商品は「インスタントラーメンからミサイルまで」と多岐にわたるようです(笑)。
ルオ商会のことはもういいや、ここはアムロの話だし。
気を失い目が覚めたアムロはステファニーと何故アムロを襲ったかについて話す。
アムロ「カミーユか?いや、違う、もっともっと違うものだ、ああっ...」
ステファニー「お目覚め?」
アムロ「あなた?」
ステファニー「ルオ・ウーミンに何の御用です?」
アムロ「あなたは?」
ステファニー「父に何の用です?」
アムロ「父?!じゃああなたは?ううっ…」
ステファニー「あんなに人の多い所で父の名前を呼ぶ人にはああするしかないでしょ。ここはホンコンシティです。どこに敵がいるかわかりません」
アムロ「お父様には会えますか?」
ステファニー「私が父の名代です。要件はカラバね、ああっ!あなたも軍人なの?」
アムロ「えっ?」
ステファニー「いえ、軍人らしくないので」
アムロ「軍人だが」
ステファニー「だから、カラバなのね」
アムロ「出よう!ここは危険だ、早く!」
2人はホンコンシティを破壊するサイコガンダムを見る。
ステファニーを連れて逃げるアムロだが、そこではカミーユのガンダムマークⅡが戦っていたが、「カミーユ!そんな戦い方であのマシンは倒せない!」と言う。確かにアムロの言う通りかも知れん。カミーユの戦い方のせいでホンコンの街は火に焼かれた。
アムロ「ネモも来たのに、何をやってるんだ」
ステファニー「いつまでこんなところをウロウロしているの?」
アムロ「街の外に出て戦ってる暇はないんだよ、カミーユの戦い方は間違っている!」
ステファニー「あなたもただの軍人ね、こんな所で戦術論?」
アムロ「あっ!ステファニー!戦いを見れば言いたくもなる!」
ステファニー「けれどあなたは変よ。戦いに吸いよられていく。それでは全体的なものの見方は出来ないわ」
アムロ「パイロット上がりだ!なぜいけない」
謎多き女、ステファニーも変よ!しかし戦いはカミーユの天然ニュータイプ能力がフォウの脳波に直接影響して、フォウの操るサイコガンダムは撤退を余儀なくされる。
尚、この後スードリーに戻ったフォウはウッダーに「何故、マークⅡ にトドメをささなかった?余裕かね?」と問われ、
「サイコガンダムを使わない者にあの不愉快さが分かるものか」と上官に対して、タメ口プラスハッキリ納得できる説明はしなかった。ウッダー(不愉快さって一体何だ?...?)。
ハヤト「補給をありがとうございます。ステファニーさん」
ステファニー「これが私の仕事です」
ハヤト「いや、ですが…」
ステファニー「アムロさんでしたっけ。あの方によろしく」
ハヤト「あっ、あ、はい。」
確か、補給は禁止って...言われたはず。こんな大掛かりに物資運みこんで大丈夫なんか?
その後アウドムラで、ベルトーチカはまたミライに噛み付いていた。どうしようもねえな、この女。パツキン。
アムロ「君は感じたのか?あの感覚を」
カミーユ「はい」
アムロ「ならば、ニューギニアのティターンズ基地には宇宙(そら)に行けるシャトルかロケットが必ずある。それを奪って宇宙に戻るんだ」
カミーユ「アムロさん、どうしたんです?」
アムロ「あんな戦い、見てられないからな。へへっ、冗談さ。君が敵と感じ合うあのセンスを持っているのならば、君こそエゥーゴの為の良いパイロットになれるだろう。何よりも、宇宙にいれば地球のことがより良く見えるようになる」
カミーユ「はい」
アムロ「僕の二の舞だけは踏むんじゃない。重力という奴は本当に人間の心を地の底に引き込む力があるようだ」
カミーユ「そうでしょうか?」
アムロ「そうさ」
カミーユ「でも、魂を産んでくれたのも地球ではないんですか?」
アムロ「ああ、そうも考えられるな」
地球の重力の話を聞き取って理解してみると、確かにシャアがカミーユに語る話しの内容よりも、アムロの説明や話が分かりやすかったりする(笑)。
次回へ続く...
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