kemoxxxxxの日記

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機動戦士Zガンダム 百式 クワトロ・バジーナ 20

☆この記事は百式とクワトロ・バジーナ(シャア・アズナブル)をリスペクトした100回シリーズになっております。

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今回は何故シャアは赤い機体に乗らず、金色という百式に乗ったのか?そしてアムロもリック・ディアスを改造したのはいいが、何故白いトリコロールカラーではなかったのか?そしてシャアはエゥーゴ現場トップの責任者、アムロは大尉ながらカラバのエースパイロット。この2人の反地球連邦軍の立ち回りがよく分からない。

そこに迫りたいと思います。


赤い百式は存在する

テレビアニメ版でも劇場版でも登場はしないが、ゲーム(実際にはティターンズカラーといって百式に赤く塗装しただけ)でも登場するように赤い塗装の百式はあるにはある。

百式がロールアウトする前段階の型式のバリエーションとして登場。

名前を零式とし、北爪宏幸作・漫画「Zガンダム Define」に登場する。型式はMSZ-000。

機体自体シルエットは百式に近いが、リック・ディアスの流れを組んだ形になっている。なので背部のバインダーなどもリック・ディアスに近い形になっていて、百式の百と書かれている肩の形状はリック・ディアスそのものの形となっていて、カラーリングも赤いというわけだ。

クワトロのリック・ディアスが撃墜された、クワトロ機の代わりの機体として用意されたものらしい。

そして、アムロ仕様の零式も用意されている。

これは零式弐型と呼ぶ。これは零式を地上戦闘用にバックパックを換装した仕様でアムロ機にはウイング・バインダーやビームキャノンが増設されて装備されている。でもアムロ機も真っ赤ってのはどうなんだろう?せめてガンダムカラーで仕上げるってのはなかったのかな。

他にも多数百式のバリエーションはあり、MSVでの百式改などを筆頭に数々用意されている。

しかしこのブログはテレビアニメ版Zガンダムの考察なので、一気に全て除外します。あとテレビアニメ版以外あまり詳しくないというのもあります。興味ないので。


シャアの軍事作戦の権限はどこまであったのか?

Zガンダムでのシャアとアムロはなんだか変だ。彼らの行動もそうだし、搭乗するモビルスーツにも違和感がある。そんな風に描かれているのが、また妄想を生む。

2人とも一年戦争で大きなことを成し遂げ、消耗し切った。しかし7年後ティターンズがまたザビ家のようなことをやり始めた、困ったものだ...とりあえず参加するか。てな感じで戦うことの大義だとか、思想とかを2人に本気さを感じない。戦わされてる感が大きい。

何故地球ではカラバなのか?宇宙ではエゥーゴなのか?どうせ同じ組織なんだからエゥーゴで統一出来なかった理由がきっとあるはずだ。結局エゥーゴは反地球連邦を掲げた軍隊としての結束力は弱かったと思える。

カラバでの主な指揮官と言えばハヤト・コバヤシだが、彼は前線の指揮官(階級がアムロ大尉に対してハヤトはあくまでも艦長。ということは佐官なのだろうか?)であり、政治的な動きは出資協力のルオ商会(ルオ・ウーミン)や、地球のアナハイム・エレクトロニクス社が実権を握っていて、彼らは駒に過ぎない。

ジャブローから拠点を移した、地球連邦の第2の基地キリマンジャロを落とす作戦などはカラバとしては大掛かりなもので、偶然クワトロとカミーユが宇宙から降りて来てダカールの作戦に繋がったのだが、クワトロが降りてこなかったら、この作戦は行なわれ無かったはずだ。ということはダカール演説はエゥーゴ指導部の決定事項ではなく、現場指揮官のクワトロが主導して行なわれたということになる。

それほどメラニー・ヒュー・カーバイン会長はリーダとしてのクワトロ=シャアという名前(看板)を利用して、エゥーゴの求心力を高めたかったのだろう。

このメラニー・ヒュー・カーバイン会長、ひょっとしたらユダヤ人だったのではなかろうか?非常にずる賢く立ち回っている。商才もあるし。

うーん、でも宇宙世紀ではもうユダヤ人とかイスラムとか華人とか、そんな括りはもうないかー。アナハイムは地球連邦軍・ティターンズにも武器を提供し、自身はエゥーゴのボスと来たもんだ。シャアが自分を「道化」と言って不満を示したのはまさにその通りである。

つまり、あの時点でシャアがエゥーゴに参加し続ける意義など無かった訳だ。エゥーゴにいたらアムロのようにイチパイロットで終わってしまうのだから、Z時代のグリプス戦役ではシャアにエゥーゴを政治的にも軍事的にも軍部を動かす権限は無かったと言ってよいだろう。

シロッコに見透かされて言われたように、「そうだよ、貴様はその手に世界を欲しがっている」とこれが事実だったのだ。自分以外に物申す“出資者”や“政治家”などいらなかったんだから。それはシャアからしたら邪魔なものでしかない。


金色の百式と青いディジェ

テレビアニメ版では「第9話 新しい絆」で百式が初登場。「第35話 キリマンジャロの嵐」でディジェが初登場。

クワトロの百式は金色(黄色)でカッコは良かった。対してアムロのディジェは、「な、なぬっ?!」って感じ。ガンダムマニアにはディジェを素晴らしいMSと評価していらっしゃる方も、確かにいる。しかしあの全身の冷めたブルーカラー、あのガンダムの胸部の正義のブルーとは比較さえできない。

リック・ディアスの方が100倍カッコイイよ...。

だがアムロの為にカラバが唯一開発した、一点物。胸のトリコロールカラーはアムロのガンダムへのささやかな抵抗なのであろうか?

シャアが乗る百式はアナハイムが作った、言わずもがな純粋なガンダムの血統である。

対して、アムロが乗ったディジェはジオンの技術を持ってきて作られた、リック・ディアスを基に開発された経緯だが、何故かモノアイを基調としたジオン系クリソツなフェイスにザクⅡ を思わせるような肩から覆うシールド、そしてドムを思わす腰部はスカート型で、しかも武器はビームナギナタ。やっぱりゲルググじゃねーか!全身ジオンMSで敵機を撃ち落としていくアムロも見物ではあった。

エゥーゴでガンダムと言ってもおかしくない百式に乗るシャア、カラバでゲルググといってもおかしくないディジェにのるアムロ。

これは!アムロがガンダムで、ララァのエルメスを殺ってしまった時に、ゲルググに乗ったシャアと戦った時の逆転バージョンではないか!

Zガンダムはこういった複雑な事情を抱えて、各々が交錯した関係性があって本当に考えれば考えるほど面白い。

わざとか!って感じで。


☆ここまでお読み頂きましてありがとうございます。


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