kemoxxxxxの日記

kemo cityからの脱出

百式 MSN-00100 其の六 機動戦士Zガンダム

☆百式とクワトロだけ(なるべく)を見ていくシリーズ。100回まで続けられるかどうか自信が無くなってきた...第6回目です。

月の第2都市アンマンで「クワトロ隊によるグラナダ支援作戦」の会議が行われたのだが、カミーユはハロを修理していた為に会議に遅刻してしまい、出資者ウォン・リーより修正を受けて失神してしまう。

作戦会議出席者はエゥーゴアナハイム幹部、ウォン・リー率いる他の出資者、准将ブレックス・フォーラ、作戦指導指揮隊長クワトロ・バジーナ大尉、アーガマ艦長ヘンケン・ベッケナー中佐、リック・ディアスパイロットアポリー中尉、ロベルト中尉、エマ中尉他、艦隊クルーらが参加したと思われる。

エゥーゴのグラナダ艦隊との作戦なので綿密に行われたに違いない。この場にはもしかしたらブレックス准将はモニター会議でグラナダかアナハイムにいた可能性がある。

第9話 新しい絆 後編

「僕は行きませんよ!」と言っていたカミーユだったが、エマ中尉に諭されてクワトロ隊を追うことになった。

アストナージ「出られるのか?」

カミーユ「風邪気味だけど薬で抑えた。緊急発進をやる。追いつかなくっちゃ...出力最大!アフターバーナーをかける!」

アストナージ「そんなに急がなくても、港の空気漏れは少ない」

カミーユ「カミーユ行きます!」


グラナダに補給を断られたアレキサンドリア、ジャマイカンは戦艦サチワヌを囮に停泊させ、補給を申し出たアナハイムのドックに向かう。そして別部隊でMSがカラになったアンマン市のアーガマに奇襲をかける作戦をカクリコン中尉に指示させていた。

ジャマイカン「アナハイムエレクトロニクスというがこの地下深くで何が建造されているかわからん」

ガディ「ここがエゥーゴの補給をしているとも考えられます」

ジャマイカン「バスク大佐はここを無傷で手に入れるつもりだ」

ガディ「なるほど、攻撃をしないで恩を売っておく」

ジャマイカン「釘は指しておくか…」

ジャマイカン「我々はこの工場の強制捜査はしない。銃一発撃たないということだ。その点をメラニー・ヒュー・カーバイン会長にお伝え願いたい」

アナハイム役員「もちろん今日の分はバスク大佐のご挨拶ということで、タダで良いと会長からはもうしつけられております」

ジャマイカン「ティターンズの世になると読んでいる訳か?」

アナハイム役員「さぁ、そこまでは。」

アナハイムはティターンズに新型MSマラサイを提供を申し出た。

エゥーゴにも新型MSネモを用意する。「エゥーゴの本拠地がグラナダにあると思うな」とバスクの以前の一言。エゥーゴが苦戦するもうひとつの理由とは実はこうした姿勢のアナハイム・エレクトロニクス社にあったのだ。

もちろんグラナダにも連邦軍が存在する。月の中立都市フォン・ブラウン以外はエゥーゴの秘密基地が存在し、元々グラナダとサイド3は元ジオン公国の都市なのだから、地球はグラナダを軽視する理由も分かる。



カミーユ「クワトロ大尉ってこうなるって分かっていたみたいだな。嫌いだな。ずっと試されてるみたいだ」

クワトロ「グラナダだ!出迎えと合流する」

グラナダ管制官「クワトロ隊が入港だ!作戦開始だ!よろしいか!クワトロ大尉!」

クワトロ「5分時間をくれ!」

カミーユ「どういう作戦なんです?」

アポリー「ティターンズの艦を分捕るんだ」

カミーユ「だったら、グラナダの兵隊だけでやってもらえば…」

ロベルト「だから子供だってんだ、我々がこの主導権を握ってるって知らせなければ、味方だって掌握できないからな」

カミーユ「そんなもんですか。」

ロベルト「親分になりたい奴はいっぱいいるからな」

クワトロ「カミーユは私について後方援護だ」

カミーユ「はい!」



この頃地球では先にジャブローへ1人向かうレコアがいたのだが、ホウセンカにも戻れずアマゾンをさ迷っていたところ、フリーのジャーナリストを名乗る元ホワイトベースのカイ・シデンと出会う。そしてジャブローは引越し中だと聞くのであった。

クワトロがグラナダでブレックス准将、ウォンらとの上層部でのではグリプスを先に叩くか、ジャブローを攻撃するかで意見が分かれていた。

クワトロの意見はグリプスを攻撃した方が良いとの判断だったが、アナハイムとウォンらエゥーゴの出資者たちは地球連邦軍の本拠地ジャブローを攻撃する方が先とした。

結局エゥーゴの本体であるアナハイムは自分達の行動理念を民意にアピールする、企業としての論理を選択したのである。

現場の戦況を考えれば、クワトロもヘンケンもグリプスを叩く方が先だと分かるはずであり、ジャブロー降下作戦はあまりにも無謀な作戦であるが、アナハイムの幹部ら組織の決定には従うしかなかった。

そうして、ジャブロー攻撃への先遣隊?として単独でレコアをジャブローへ降ろしたのだが、そのレコアとの連絡もつかず仕舞い。一体何の為にレコア一人を地球へ降ろしたかが意味するところが謎である。一士官タダでも足りないパイロット要因を単独で、しかもホウセンカという一つ間違えれば自殺用シャトルなんかで降ろすか?

よくよく考えてみる...

レコアがジャブローに降りる前に「レコア少尉は、ブレックス准将から因果を含められている」とヘンケンは言っていた。アーガマで一緒に行動するようになってからはクワトロとは男女の関係になっていたことが分かる。

「アーガマの男達は自分のことしか考えていなかった」後のレコアのティターンズへ寝返った時に言った言葉だ。シャアのことを指している。

クワトロはレコアに「人は誰も、引きずっているものは死ぬまで捨てられないんだ」と語った言葉に本音が見え隠れしていた。

やがてその本音の真相は“逆襲のシャア”の時にアムロにぶちまけてしまう...「ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ」と...。「私の母になってくれ」と言われて喜ぶ女性がいるでしょうかね。

パイロットとしては一流だったシャアだが、レコアも見放したクワトロの正体、実はパートナーとしては三流にしかなれなかった男だったのである。

そして、因果を含められていたという理由は(物事がそうあるべき筋道をよくよく言い聞かせて納得させること。やむをえない状況を説いてあきらめさせること)レコアをエゥーゴに参加させる事、ブレックス准将はフラグシップであるアーガマに乗せるというには、かなり問題のあった兵士だったから...と考えてもおかしくはない。

「私は主義者ではないわ!自分の主義に従いたいという主義なのよ」とファに言っていた。反地球連邦派のレジスタンスだったが、エゥーゴという組織に理想的な主義を求めていなかった、軍人としての使命感を持っていなかったことになる。ただ女としての幸せだけを考えていた兵士だ。

シャアは女性には深入りしない主義と決めていた。

エマ中尉がアーガマに来てからというものの、男達はエマにチヤホヤ(特にヘンケン)。アーガマでは紅一点だったレコアは「こんな艦、降りたっていいや」と自発的に「私が地球へ降ります」くらいに考えて言ったのかも知れない。男勝りな癖して愛されたい女、それがレコア・ロンドだった。

レコアをジャブローに単独で降ろしたのはもうこの時点で、エゥーゴの士官として見切りを付けたい意思がブレックス准将にはあったのだ。という意味では准将はさすが先見の明有りだった。

ブレックスは前半よく表に出てきていたが、地球での連邦会議まで全く存在感が無くなっていたのだが、クワトロと常に行動した重要人物。エマ中尉の寝返りも易々と信じなかったところに准将の信念と性格が見えてくるはずだ。

ブライトは違う。彼は元ホワイトベースの英雄だ。ブレックスも一年戦争ではよく知る一目置く軍人である。地球連邦で冷遇を受けて中佐(本来ならば4階級特進)止まりだったが、エゥーゴの大佐に上げたのもブレックス准将の推しだろう。

さて、このグラナダでの作戦は結果的に成功して、ティターンズの戦艦サチワヌを奪取する。バスクがガンダムMk-Ⅱ奪還失敗でアレキサンドリアを降り、グリプスに帰ってからはアーガマ追撃の任はジャマイカンに託されて、このグラナダまでやって来たのだが。

その作戦がカミーユのニュータイプの直感により防がれたのだから「所詮ニュータイプなどビデオ屋の創造物だ」と言い放ったジャマイカンがいかに指揮官として無能だったかがわかる。

ヘンケンがジムⅡ乗ってカミーユを出迎えに来るという珍しいシーンで月の裏側での戦いを終えた。

ご苦労様です!クワトロ大尉。

次回へ続く

☆ここまでお読みくださいましてありがとうございます。


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