kemoxxxxxの日記

kemo cityからの脱出

機動戦士Zガンダム ニュータイプ専用機 MS MA

ニュータイプと強化人間が搭乗するニュータイプ専用機MS(モビルスーツ)・MA(モビルアーマー)についての考察です。

一般的にニュータイプ専用機と呼ばれるのが、サイコミュ(サイコ・コミュニケーター)システムを搭載している制御システムのモビルスーツになります。ニュータイプが発生させる、サイコウェーブ(感知波)と呼ばれる特殊な脳波を検知して、それを電気信号やプログラムに変換するシステムであり、これによってパイロットの思考をMS・MA制御のシステムに反映させることが出来るんです。


☆ニュータイプ専用機に搭載されている、サイコミュ兵器には以下のものがあります。

《サイコミュ》

* ビット(エルメス)

* 有線式サイコミュ(ブラウ・ブロ、ジオング)

* サイコミュ・コントローラー(サイコガンダム・サイコガンダムMk-Ⅱ・バウンド・ドック)

* ファンネル・ビット(キュベレイ)

* レフェクター・ビット(サイコガンダムMkⅡ)

《簡易型サイコミュ》

* バイオセンサー(Zガンダム・ジ・O)

※以上は主にファーストガンダム、ゼータガンダムで登場したニュータイプ専用機のみになります。

当時のグリプス戦役でのサイコミュシステムの小型化が命題でした。一年戦争で勝利した地球連邦軍はジオン残党狩りと称して「ティターンズ」という組織を作るけれども、旧ジオン軍の技術力まで接収出来なかったというところでしょうか。

その理由が地球連邦軍の初登場サイコミュシステム搭載のモビルアーマーが「サイコガンダム」なことが見て分かります。その後もサイコミュの小型化を研究開発するも出来ない。

地球連邦軍からの分派であるシロッコ部隊、ジュピトリス(巨大宇宙輸送艦)でシロッコが直々に開発製作したサイコミュシステムも簡易型サイコミュのバイオセンサー搭載のジ・Oが限界だった。

アナハイム・エレクトロニクス社はもっと遅れた状況だったんですから。なにしろ、グリプス戦役後の第1次ネオ・ジオン抗争でのエゥーゴに提供したアナハイムの最新ガンダム、ダブルゼータに搭載されていたのも、Zガンダムより少し進化したバイオセンサーでした。

やはりファーストで、ブラウ・ブロやエルメス、ジオングなどを製作した、ジオンの脅威はサイコミュシステムに関しての高い技術力は突出した物があり、サイコミュをモビルスーツレベルの大きさに搭載させたのだと考えたら、やはりキュベレイが最強と言っても過言ではありません(グリプス戦役に限ってです)。

‪★そしてこれから紹介するのはZガンダム時代(グリプス戦役)で登場したニュータイプ専用機になります。


サイコガンダム MRX-009

まずムラサメ研製作のティターンズの試作機になります。

サイコガンダムの特徴は全高40mという超巨大な地上専用可変モビルアーマー。サイコミュ搭載のこのマシンは人間と意思を繋げる(インターフェース)ことが可能であり、コックピットにパイロットが居なくても操縦可能というところであります(サイコミュ・コントローラー)。

武装は胸部3門の拡散メガ粒子砲と両手指先から放つ10基のビーム砲である。そしておまけに対ビームバリアまで付いている。悪魔のマシーンと呼ばれる由縁はサイコガンダム自体にパイロット(強化人間)を強制的に戦闘させるプログラミングをさせることが可能なところにあります。

だからフォウが例え、カミーユに「君はサイコガンダムに乗ってはいけない!」「うん、カミーユが言うならそうする。」といって抱き合った途端、サイコガンダムにプログラムされた戦闘システムが働き、フォウをフォウじゃなくしてしまうのであります。

ですからサイコミュ・コントローラーというサイコミュシステムは意外と一番恐ろしい兵器かも知れません。自分の意思とは全く関係なしに戦闘人間に変身してしまうのですから。

『恐怖の洗脳戦闘戦争マシーンなのです。』

このサイコガンダムを普通の人間が乗ると精神が破壊される危険な代物ですが、フォウがスードリーから飛び出しカミーユと会っている時に、ホンコンシティでベン・ウッダー大尉が勝手に動かしている(ナミカー・コーネルが改造したと思われる)。しかしまともに彼は操縦することは出来なかった。

巨大で強力なニュータイプ専用機であったが、地球連邦軍がサイコガンダムを巨大にする理由はただ単に、サイコミュシステムを小型化出来なかったというだけ。

そしてフォウがあまりにも強化人間として未熟であり、未完成な強化人間だった為にこれといった戦果も挙げれずに、キリマンジャロの基地と共にサイコガンダムは爆破して消え去った。印象深い戦闘シーンと言えばホンコンシティを火の海にしただけである。



ギャプラン ORX-005

地球にいた時にロザミアも乗っていたニュータイプ専用機であります。宇宙では何故かオールドタイプのヤザン・ゲーブル専用機になっていた。これも型式ナンバーからオーガスタ研製作と思われる。

実はこのギャプラン、特にサイコミュシステムを組み込まれているわけではありません。では、何故強化人間推奨機なのかというと「ギャプランの加速にパイロットの体がもたないから」。

普通の人間が乗って耐えきれない機体を物の見事にオールドタイプ、つまり普通の人間であるパイロットヤザンが乗りこなしていたということは、ヤザンの半端じゃない能力の高さを示しています。

もっと活躍してもいい機体でしたが、ニュータイプ専用機として急遽製作された為に、真下に弱点がありヤザンはカミーユのゼータに負けて撤退することになり、以後弱点は改良されたのですが、登場しなくなった意味はやはり真下に弱点があったという事で、うまくいかなかったからでしょうか。



サイコガンダムMk-Ⅱ MRX-010

悪魔のマシーンの再来です。時期的にはバウンド・ドッグの登場が先になります。パイロットはゼータ時代最強の強化人間ロザミア中尉。

ティターンズ内部でムラサメ研の権限が失墜した為に 、サイコガンダムMk-Ⅱと強化人間の研究開発はティターンズ主導のオーガスタ研究機関に移る。なので、オーガスタ研製作の連邦軍最大のニュータイプ専用機となるのであった。

しかしカミーユの影響もあってか、精神はズタボロにされたロザミアは、まともにサイコガンダムMk-Ⅱのマキシマムパワーを引き出すことは出来なかった。

その理由には訳がある。何故巨大で機動性も高い変形モビルアーマーが敗れたか。ムラサメ研で失敗した原因「コントロール系統に大問題」がある。ならば「メガ粒子砲を増強してしまえ」といった単純でお粗末な結論だった。

サイコミュ・コントローラーにレフェクター・ビット、新たに強力な拡散メガ粒子砲と機動性を上げるためバーニアを増やし、スラスター推力も初代とは格段にレベルが違う。Iフィールド(対ビームバリア)に、拡散メガ粒子砲は頭部、胸部、指と合計35門になり、そのあまりにも強力な重火器類の数とサイコミュシステムの影響によりパイロットの精神が破壊されるという致命的な弱点があったのだった。

そして、その弱点の根幹には今までに被験者となった強化人間のデータがサイコミュシステムに蓄積され、残留思念のように潜在意識に刷り込まれる形となり、薬物投与や刷り込み、記憶の操作が決定打となった。

仮に最強のニュータイプパイロットが搭乗していれば、数隻の戦艦も撃沈出来ただろう巨大兵器でありますが、何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」でやりすぎは危険を招き、バランスが大切であります。

精神が破壊され暴走したロザミアのサイコガンダムMk-Ⅱはアクシズから出てきた、アーガマに特攻をかける形となる。カミーユがいなかったらアーガマは沈んでいたに違いない。

恐ろしいマシーンサイコガンダムMk-Ⅱは、カミーユのゼータガンダムにより頭部だけ狙い撃ちされ、コックピットを直撃したロザミアは宇宙に散った。

その後頭部だけを失ったサイコガンダムMk-Ⅱは後のハマーン率いるネオ・ジオン軍に接収され、再度改良されて『ZZガンダム』でプルツーが操縦することになる。



バウンド・ドックNRX-055

またまたオーガスタ研製作と思われる、可変モビルアーマー。MA形態が元ジオンのMAグラブロと似ている。実は基本設計はグラブロから取ってきたものであるのだ。

とにかくこのバウンド・ドック、マニアの間では最高のモビルアーマーとも評されているくらいの、複雑な型をしている。drakeもお気に入りのMAなんです。

実質これがティターンズの強化人間部隊の実戦デビュー機であります。もちろん搭乗パイロットはロザミア・バダムとゲーツ・キャパと何故かローレン・ナカモトである。ガンダム史上パイロットとしてではなく、コックピットに座ったのはローレン・ナカモトぐらいであろう。

複座式グレーのゲーツ仕様、バウンド・ドックは最後までモビルアーマーの状態であった。複座式だから変形できなかったとか?

シロッコの部隊、レコアのパラスアテネがドゴス・ギアに迫った際、バスクは「キャパをまわせ!」といい、ゲーツはレコアと戦闘になる。 「シロッコのモビルスーツになぞ手は出させんよ!」とあくまでもモビルアーマー形態でパラスアテネに挑み、一蹴されている。

このバウンドドックでティターンズ(地球連邦軍)はやっと中型のモビルスーツ並(それでもZガンダムと比べると巨大)の大きさにサイコミュ搭載を可能にしたが、サイコガンダムMk-Ⅱのようにビットなどでの遠隔操作攻撃も出来ず、火力も機動性もジ・Oには劣り特異性はあまり見られなかった。

サイコミュ・コントローラーを採用しており、パイロットに戦闘を強要する。カミーユと戦闘になった時、2機はコロニー内部でカミーユの説得でロザミアは一瞬、あの時のロザミィに戻った。

しかしそこにゲーツのバウンド・ドックがやって来てロザミアのバウンド・ドックのサイコミュ・コントローラーを作動させて、ロザミィはロザミアに戻ってしまった。

その時バウンド・ドックにいち早く乗ったロザミアは生身のカミーユに対してビームライフルを撃った、それを交わすカミーユの反射能力に驚くのだが!

ロザミアのバウンド・ドックだけは対ビームバリア仕様だったのだろうか?百式のビームライフルが直撃しても装甲はビクともしなかった。Zのビームも通用しなかった。

以後この機体はジェリド中尉が乗ることになるのだが、第49話ではカミーユの放ったビームライフルが直撃し、態勢を崩してもはや撃沈寸前のラーディッシュと共に爆破した。ゲーツ・キャパも百式のビームに被弾し、煙を上げてバウンド・ドックのサイコミュシステムが作動せずに一時撤退している。

ということはやはり、ロザミアがバウンド・ドックに対してバリアを張っていた。そう考えると彼女の強化人間としてのレベルが、この頃には相当高いレベルにあったということになるんでしょうね。

またガンダム界隈の話によるとバウンド・ドック、実は1〜3号機まで作られていて、ジェリドの乗った3号機はサイコミュシステムは搭載されてなかった可能性もあったと解釈もされている話もあるらしい。

バウンド・ドック自体試作機だが、高性能で強力な可変型MAだった。しかし乗りこなせるパイロットがロザミアだけだっただけに、活躍が惜しまれる機体である。

「そんなことでこのバウンド・ドックは墜ちないぜ!」のジェリドのセリフが印象的だった。

だがジェリドのバウンド・ドックはとても弱かった。ガブスレイやバイアランに乗っていたジェリドの方が断然に強く、相手へ与えるプレッシャーも凄かったのにね…。やっぱり相性ってありますね。



THE・O (ジ・O) PMX-003

ガンダムのメカニックデザイナーは素晴らしい方ばかりだ。ロボットデザイナーの元祖ガンダムといったらこの方、大河原邦男大御所に、永野護氏、藤田一己氏、カトキハジメ、そしてこの『ジ・O』をデザインしたのが小林誠氏であります。

小林誠氏のデザインは最高傑作を生んだ訳ですが、そうです、今はゼータ時代のニュータイプ専用機の背景を説明をしてましたね、はい。すいません。

ジ・Oはシロッコが単独ジュピトリスで開発した、重モビルスーツであります。メッサーラ、ボリノーク・サマーンやパラス・アテネもシロッコが製作していて、最後に登場したのがジ・O。

モビルスーツで可変機構が流行ったグリプス戦役においてやはり、変形という余計なものはいらない。いちいち変形していては戦闘時において不利であるという現実の考え方に至ります。変形させる代わりに火器類や各部部品の簡易小型化をしなければいけない。

ついつい変形姿の格好良さと戦闘時の利便性を高め、その場の戦闘で臨機応変に戦えるために、流行したのだけれど、可変機MAはハンブラビまでが開発の限界だったと見られる。だから先駆けてシロッコはモビルスーツの可変機構の開発生産を取りやめている。

最強のモビルスーツを作るには?モビルスーツでモビルアーマー並の戦闘性能、小型で機動性と運動性を高くすること、あとは完璧なガンダリウム合金で出来た装甲と攻撃能力。

この集大成最高傑作が「ジ・O」ですね。

それでもサイコミュシステムを搭載する技術はシロッコにも限界と見え、変わりに簡易型サイコミュのバイオセンサーを搭載し、キュベレイより約10m大きい全高が28.4m 重量が57.3t といった巨大なモビルスーツになっている。

木星の巨大な重力下においても機敏な動きを出来るように、全身のあらゆる所にバーニアが装備されているため無重力下での動作はずんぐりむっくりな体型の割にはZガンダムのモビルスーツ時と匹敵する運動性能を持つ。

ちなみにジ・Oに搭載されている特徴として、「隠し腕」マニピュレーターが正面腰アーマー部に収納されていて、接近戦でビームサーベルが飛び出す。いざと言う時の隠し玉を作った理由は「男ばかりの木星で欲求不満になり、女に執着したシロッコの痴漢用兵器」とか揶揄されたりするのは時に悲しいものだ(笑)。



Zガンダム MSZ-006

Zガンダムはアナハイム・エレクトロニクス社がエゥーゴ用に開発した、バイオセンサー搭載(準サイコミュ)のニュータイプ専用機になります。バイオセンサーというと前出の「ジ・O」にも搭載されていましたが、ジュピトリスで開発された、バイオセンサーとアナハイムで製作したバイオセンサーはチト違ってきます。

カミーユのニュータイプ能力も手伝い「人の意志を力に変える」無敵の可変機MA、それがZガンダムに搭載されているバイオセンサーです。

シロッコ「体を通して出る力?そんなものがモビルスーツを倒せるものか!」

と言ったシロッコだったが、ライラ、エマ、レコア、ロザミア、カツ、そしてフォウが。死んでいった者達の魂がZガンダムに宿り、見事ジ・Oを制御不能にし、ウェイブライダーで特攻して倒しました。

カミーユもやはりまた精神の限界を超えてしてしまい、カミーユの魂は宇宙空間を漂うことなってしまいました(テレビアニメ版のみ)。

ニュータイプ専用機では一番小型なモビルスーツで変形した時のMA時には機動性も高まるという、実に強力な機体です。装備も重武装でビームライフルにバルカン、グレネード・ランチャー、そしてゼータのビームライフルはビームサーベルも兼ねる。

専用大型兵器では使いやすいサイズに小型化された、「ハイパー・メガ・ランチャー」がある。百式のただデカイだけの「メガ・バズーカ・ランチャー」、命中率に欠けた兵器より、実用性が高くカミーユはかなりの戦果をあげた。

ウェイブライダー形態で大気圏突入も出来るといったスペック的に申し分のない性能を持つ。

クワトロの百式を乗せて戦うという場面も多々あった。運動性能が抜群な為にダブルゼータでのジュドーはZガンダムを多様する時がよくあった。

ただしZガンダム、やはりニュータイプ専用機でニュータイプ能力のパイロットでなければ最大の能力は発揮出来ない。

実は一番凄いのは歴代ガンダム中でZガンダムなのかも知れないですよ!



キュベレイ AMX-004

グリプス戦役で最強かつ斬新デザインである、正統なジオン軍の伝統を受け継ぐモビルスーツがこのキュベレイ。ジオン系のデザイナーは芸術的なデザインを誇る永野護氏である。さすがです。

初登場時のキュベレイは、第43話「ハマーンの嘲笑」でクワトロがアーガマのブリッジに座ってキュベレイの姿を見て驚く。

クワトロ「キュベレイだ!あれも完成させたとなると、アクシズの生産能力は、かなり拡大しているな」

シャアがビックリするのもその筈、キュベレイはエルメスを進化させたいわばジオン直系のモビルスーツとしているからだ。

エルメスのMAとしての能力は一年戦争で、自分がシャア・アズナブル時代にララァ・スンを乗せているから一番知っている。

キュベレイのまず1つの特徴である両肩の4枚の羽根。これは「フレキシブル・バインダー」といってメインスラスターを3基ずつ搭載しており、通常時MSでのスラスター推進力はそれほど高くないが羽根を下方に下げた状態で一方向に力のベクトルをかけて飛ぶと、モビルアーマー並の加速力を得ることが出来るのである。

2つ目の特徴はなんと言っても「ファンネル」に尽きる。腰アーマー部分に10基のファンネルビットを搭載、オールレンジ攻撃が出来るという一番の魅力。

ただこのファンネルを扱うにはニュータイプ能力が無ければ、無意味なので普通のパイロットが乗っても兵装はビームガンとビームサーベルしかない。

だからハマーン様によるハマーン様のための、フルサイコミュ搭載モビルスーツ一点物(グリプス戦役のみ)なのである。



こうして、グリプス戦役での地球連邦軍としてのニュータイプ専用機開発は終わりを迎え、ティターンズは解体しアクシズが地球圏の権力を持つこととなる、第一次ネオ・ジオン抗争(ZZガンダム)へとストーリーは繋がってゆくのだが、はっきり言って子供向けへのストーリーが強く出ていて、ダブルゼータはあまり好きじゃないんです。

可変モビルアーマーが登場しなくなったダブルゼータ。モビルスーツもイマイチパッとしなかったのが、drakeの個人的感想ですね。しかしグリプス戦役以降のニュータイプ専用機は地球連邦軍とアクシズの技術が融合して化け物みたいなモビルスーツが続出します。もはや普通の人間が操ることの出来なくなったモビルスーツ。ですから人間を強化しまくりです。ダブルゼータは、一応続編ですから何百回となくDVDを見てますけどね(笑)。

☆ここまでご覧下さいまして、ありがとうございます。


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