機動戦士Zガンダム アムロ・レイ 9
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前回ではカミーユとフォウが激しくぶつかりあった。それを傍目で見たアムロはカミーユに何もアドバイスをかけることすらなかった。
そしてミライがアウドムラから降りた…
第20話「灼熱の脱出」
冒頭、アムロはようやくカミーユの部屋を訪れた。が彼は出てこなかった。遅すぎるぜ!アムロ!
(コンコンコン...)
ベルトーチカ「私の部屋に来ない?暖かいコーヒーがあるわ」
ベルトーチカ「ねぇ!」
ベルトーチカ「ギラギラしてるのね」
アムロ「えっ?」
ベルトーチカ「あなたはクワトロ大尉とは違うのよ!そんな風に戦いにのめり込む人じゃないはずよ!」
アムロ「現実的に戦いを認めて、受け入れ始めている君が、そんなことを言うのかい?」
ベルトーチカ「私があなたに求めてるものは違うのよ!あなた、そら(宇宙)に戻りたいんでしょ!」
アムロ「宇宙空間はカミーユの可能性を無限に伸ばしてくれる。その結果として僕にいい影響をもらたすとしたら、それをしなければ。」
一体ここに来てアムロはカミーユに何を話したかったのだろうか?
前回の戦いでカミーユは相当疲弊しているのを目の当たりに感じたアムロ。相変わらずフォウ、「あの子とは関わっては行けない」と再度念を押したかったのか?
それともニュータイプのことに関して詳しく教えたかったのか?ミライがベルトーチカに言った内容が気になり過ぎて、ベルトーチカが教えてくれないもんだからベルトーチカとしばらく話したくないだけだったのか?
ベルトーチカを避けてまで一人になりたかったアムロ、この時の心情を知りたい。アムロ~アムロ~ふりむかないで~♬
いや!振り向いてよ!アムロ!
ベルトーチカには宇宙はカミーユに無限の可能性を伸ばすと言った。つまりいくらニュータイプでも地球にずっといては地球の重力に魂を引かれて、ニュータイプとしての能力が劣って行くということか?
確かに地球育ちのティターンズや、地球で一年戦争を戦った者やデラーズ紛争で戦った、コウ・ウラキやシロー・アマダ、ジェリド・メサらパイロット達はオールドタイプのままだった。
そして今後逆襲のシャアでは宇宙へ戻り鬼神のスーパーニュータイプとレベルアップしたアムロ。ベルトーチカが思っていた通りとなった。
まだ自分はあのララァのいる宇宙には帰る気がしない、しかしいずれフォウもララァと同じようになる。そうなった時にカミーユがその想いを振り切り宇宙に戻ったら、彼のニュータイプ能力の成長を見て確認したかったのではなかろうか?
スードリーがアウドムラを捕捉
ウッダー大尉はアウドムラを捕捉した。フォウに対してニュータイプ研究所の閉鎖もあると脅し、サイコガンダムで最後のチャンスをやる。
一方でアウドムラでは「本日11時より24時間衛生軌道上でコースを固定」と打電が入る。
アムロはこの後はニューギニアを控えているからこそスードリーにアウドムラを追撃させずリック・ディアスで打って出る。
サイコガンダムの拡散粒子砲がアウドムラを直撃するが、何故か外れてくれる。
カミーユもマークⅡで出撃するが、
アムロのリック・ディアスがサイコガンダムに囚われる。しかしカミーユが出撃したせいでまたフォウの精神が不安定に陥り、アムロのリック・ディアスは難を逃れる。
その後アムロはカミーユのちょっとしたミスを「油断だぞ!カミーユ!」と言っている。
フォウはカミーユに対して強烈な拒否反応を示し、スードリーにまた帰還する。しかしナミカーの強い説得により再度出撃する。
フォウがサイコガンダムで出撃した後、ベン・ウッダーはスードリーによるアウドムラによる特攻を決意する。
カミーユ「僕に?」
カミーユ「回りくどいな、どういうことです?」
ベルトーチカ「アムロをあなたのそばにおいておきたくないのよ。あなたのそばにいるとアムロは無理をするわ。そうすればアムロは早死にをする。」
カミーユ「僕に力が無いっていうのか」
ベルトーチカ「違うわ!」
カミーユ「違わないよ!今言ったじゃないか」
カミーユ「なら!ますます僕の問題じゃありません。アムロさんに気を付けて貰うように言うしかないでしょ」
ベルトーチカ「あの人、聞く人?!」
カミーユ「真面目ですからね、あの人」
テレレー♪テレレレ…シャキーン!
ベルトーチカ「だから、どうしたらいいのか考えて欲しいのよ!」
カミーユ「僕になんか、出来るわけないじゃないですか?.......じゃ!」
カミーユ「それは女のわがままですよ!そんなことで男を殺すってこともあるって事を覚えておいてください」
そうだよ!あんたのわがままだよ!スードリーが特攻して来る最中、迎撃に出るカミーユに対してアムロを返せだと?
ま、ベルトーチカとしてははカミーユにはサッサと宇宙へ帰って欲しいわけだ。その気持ちはわからないでもない。実際にカミーユと深く関わった人物はZガンダムにおいて大体命を落としている。女性は生命を生むもの。男たちはそれを利用して破壊することしかできない。
しかしまだ少年ながらカミーユはベルトーチカ相手によくやる!アムロなんてファースト時代、セイラやブライトにコテンパンに言われて泣きべそかいてたのにね!
そして時代はカミーユからジュドーへ引き継がれてニュータイプは進化し続ける。でも最終的に最強のニュータイプはアムロなんだがね…
カミーユ、宇宙への帰還
カミーユがフォウのサイコガンダムとやり合っているうちにスードリーがアウドムラに特攻するのを発見するアムロ。
その間またカミーユとフォウの空中での謎の話し合いが行なわれた。
ここではアムロの事を検証する記事なのでカミーユとフォウのことは述べません。
アムロはスードリーを追っていた模様。
アムロはカミーユに「あの黒いモビルスーツは何をしている?」と聞く。
フォウがウッダーを裏切りスードリーのブースターをカミーユの為に切り離す。
アムロ「スードリーのブースターでそら(宇宙)へ帰れ!そう言ってる!」
アムロ「カミーユ、スードリーのブースターを利用してそらへ脱出しろ!援護する!」
カミーユ「しかし!」
アムロ「今の声がカミーユの言っていた敵の声ならば、彼女は生命をかけてカミーユを脱出させようとしている!」
カミーユ「彼女...っ!わかるのか?!」
カミーユがスードリーのブースターに取り付く。
ハヤト「アーガマに伝えろ!いつマークⅡが飛び出すか分からないんだ!拾えと言ってくれ」(ハヤトの指揮も無理難題が多すぎるわ)
ウッダー「ええい!邪魔をする!」
アムロ「わぁっ!邪魔はさせない!出ろ!カミーユ!発進出来るな?アーガマが拾ってくれると信じるんだ」
フォウ「カミーユ、そらへ、さよなら...」
カミーユ「こんなのでいけるのか?!」
アムロのリック・ディアスが撃たれる!アムロは、この後キリマンジャロの嵐まで登場しない...
カミーユ「了解!いきます!」
カミーユはアーガマに接触した。そして名曲「銀色のドレス」が流れる…
森口博子 銀色ドレス / ETERNAL WIND エターナルウインド
ハヤト「カミーユ、迷子になるなよ」
カミーユが感じ取れなかったフォウの声を聞いたアムロ。アムロが言わなかったらカミーユは極限状態の中、戸惑いでそらへ行くチャンスを失っていただろう。
そしてこのまま地球へとどまりハヤトがブライトに「カミーユはカラバでアムロと一緒に戦ってもらうよ」なんて言ったりしたかもしれない。いやありえんか。宇宙にはファがいるしねぇ。シャアも。
冒頭のベルトーチカとの話といい、カミーユとベルトーチカの会話といい、アムロは当初よりもカミーユに対して関心をどんどん増していったのが事実だろう。
アムロはできればカミーユの影響を直に受けて、自分もパイロットとしてのレベルアップを図ろうとしていたのも伺えなくはない。しかしそうなれば自らも宇宙へいかなければいけない。しかしカラバでアムロは先頭に立って戦わなければいけない。
アムロはクワトロ(シャア)と違い、優しいからやはりカミーユの本質を見抜いて宇宙へどうしても戻そうとしたのだろう。
カミーユが大切な人を目の前にして戦闘中に困惑している時、クワトロのように「迷いは自分を殺すことになる、ここは戦場だぞ!」とか言って父親フランクリン・ビダンを撃ち抜いたりして、アムロはカミーユの大切な人は殺したりしない。
アムロはカミーユが「大尉!やめてください!フォウ、わかるか?俺はカミーユだ!」に言った言葉に対してアムロは「攻撃をやめろというのか?」と2人の話し合いを見守っていた。クワトロなら確実に攻撃してるだろうね。それがアムロの人への理解の深さと優しさである。
エゥーゴが宇宙で戦っていた時のカラバとティターンズとの戦いは果たして簡単に済んでいたものだったのだろうか?アムロのディジェだけで凌いでいたカラバ、ハヤトのアウドムラの力は凄いですね!
次回へ続く...
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