懐かしの味 みや子パンとコーヒーかたくり
貧乏な少年時代に母が食費をやりくりしながら生活している時、せめて子供にはお腹いっぱいにさせたいという母心からおやつを色々作ってくれた。
ホットケーキはよく作ってくれましたね、コーヒー味のホットケーキ。
あと、大好きだった!美味かったぁー!「いももち」ね!
その他、焼き芋をこして練り込んで栗きんとんにしたり、またいろいろアレンジしたり。さつまいもアレンジは大好きだったなぁ…。
その中でも母の作ったおやつの中でも特に印象深い「みやこパン」と「コーヒーかたくり」の紹介をしたいて思い、久々に作って見たいと思います。
当時は甘いものなんて買う余裕はまったく無かったから、スーパーのお菓子コーナーでよく見かけたですよ。
不二家のソフトエクレア、LOOKア・ラ・モード・チョコレート。
ブルボンシリーズのルマンド、ルーベラ、バームロール、チョコリエール、レーズンサンド、シルベーヌ。
明治の板チョコ、たけのこの里、きのこの山。
東ハトのキャラメルコーン、ハーベスト。
カルビーシリーズポテチ全般。
ギンビスのたべっこ動物。
グリコのポッキー、アーモンドグリコ、クリームコロン。
LOTTEのチョコパイ、ガーナチョコレート、パイの実。
森永のエンゼルパイなどなど…をいつも食べたいなァなんて指くわえて思ってた。
ご飯とご飯の間食にお腹が空いた時、母が作ってくれた思い出のおやつの代表格が、まず「みや子パン」です。
材料は油かマーガリン、あとは食パンと白砂糖を用意。いかに安い材料を揃えて、また家にある材料で大量に美味しく作れるかがポイント。
早速作りましょう!
みや子パン
「みや子パン」という名前の由来は、母の下の名前が「みや子」なので「みや子パン」になりました。
<作り方>
一番安い角食を用意して下さい。今回はセブンイレブンのもちふわ食パンです。
3枚を1口大に切ります。
マーガリンが無いので、油を引きます。本来のみや子パンで使用するのは、少量の油とマーガリンになります。量は感覚で入れます。
パンの一部に油がしみ込まない様にまばらに油をしみ込ませて食パンを並べていき、手早く焼き色をつけていきます。火は中火から弱火にしたりして調節しましょう。
贅沢なバターを用意。何度も言いますが、本来はマーガリンを使用します。バターも適当で。何度も作っていれば入れる味の量が分かってきますが、油も使用しているので食パン3枚に対してバターは5g程度で良いです。あくまでも香り付けですので。
全体にバターが混ざったら、砂糖を用意します。今回は我が家には三温糖しかありませんのですが、本来のみや子パンは白砂糖ですので、あしからず。
フライパンの食パンの上に三温糖を多めに振りかけて、一気に強火似して砂糖をカラメル状にしてテカテカのコーティングにします。
爪楊枝を刺していただきます。本来のみや子パンは砂糖は大量に使用し、割り箸でいただきます。今回の三温糖の量は食パン3枚に対して、だいたい30g程度。本来のみや子パンは白砂糖100g以上ふりかけます。
<完成>
甘くてバターがほんのり香り、外側は焼き目がついてパリッパリ、中はふわふわもちもち。焼きたてのうちに召し上がれ。
正直、めちゃうまです。
コーヒーかたくり
かたくりとは「片栗粉」のことです。すぐにわかる方もいらっしゃるでしょうが、名前だけじゃピンとこないかもしれませんので、早速作りたいと思います。
<作り方>
コーヒーの量と片栗粉の量は作り慣れないと失敗しまくる、なかなか難しいコツとテクがいります(笑)。
だいたいこんな感じですかね?仕上がりポイントは後で説明しますが、柔らかくふわふわに仕上げるか?トロトロに仕上げるか?または歯ごたえがある不思議な感触に仕上げるか?その日によって片栗粉の量を調節して下さい。
あとコーヒーを薄めにするか?濃いめにするか?これも好き好きで。
砂糖の量も甘めが好きな人はドカっと入れちまいましょう。大人のビターな味が好きな人は少な目で。
でもコーヒーはブラックで!という人は砂糖なしのこのおやつはまったくと言って美味しくないというか、食べる時逆に拷問になるので「ブラックコーヒーかたくり」はおすすめしません。
まず今回作る固さはふわふわもちもちを目指します。
だいたい2人分の量を作りたいと思います。1人茶碗1個分くらいです。
インスタントコーヒーを水によーく溶きます。この時絶対に水で溶かして下さい。片栗粉を入れた時にお湯を入れるとまばらに固まってしまって大失敗します。
このかたくりお菓子は失敗すると食えたもんじゃないです。
水だとインスタントコーヒーは溶けずらいですが、焦らずゆっくり溶かしきってください。溶けたら適量の砂糖(白砂糖)を多めに入れて、これもしっかり混ぜて溶かします。
さて、分量の難しい片栗粉ですが、少な目に入れればスライムみたいにトロトロ、多めに入れれば歯ごたえよろしいコンニャクよりちょっと柔らかい「コーヒーかたくり」が出来ます。
今回はその中間の“ふわふわもちもち”を目指すので、慎重に量を入れていきましょう。
火を点火するともうゆるめたりかためたり出来ないので一発勝負になります。
火をつけます。
ゆっくりかき回していきます。
温度が上がるまで時間がかかりますので焦らずに。
そして一気に固まっていくので、かたちがまとまってきたら手早くまとめていきます。
<完成>
お皿に盛り付けます。
スプーンで触った感じはもちもちです。
食べます。
あん!懐い!
普通に旨い、マジで。
でもこれは失敗作!もっと見た目も良く、美味しく作れるんですが、久々に作ったので駄目でした。追加の片栗粉を焦って粉のまま投入してしまったので、ダマが出来てしまいました。
それでも、味はまぁまぁでした。
これはジャガイモなんで、お腹がふくれます。小腹がすいた時最適です。固めにつくっても美味しいと思います。
結構、このお菓子の作り方は知ってる人がいると思いますが、インスタントコーヒーを使う人はあまりいないかと。
とても美味しいです。是非お試しあれ!
最後までお読みいただきましてありがとうございます。