kemoxxxxxの日記

kemo cityからの脱出

F1回顧録

最近色々と昔の思い出に浸っている。
俺がF1を見始めたのは、1978年。
これも亡くなった母さんの影響。
F1大好きだったお母さん。
マクラーレンホンダのイベントにも行ってたっけ…
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セナが好きだったお母さん。
中嶋ロータスキャメルイエローも大好き。
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78年と言えば、マリオ・アンドレッティがチャンピオンを取った年。
JPSカラーのロータス。好きだった、ロータスの名車だ。
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87年フジテレビが放送し始めて、
やっとTVでF1がフルシーズンで見れるって興奮したもんだ。
86年からウイリアムズにホンダエンジンが載った。
86年はマクラーレンTAGポルシェ、プロストのチャンプ。

87年から日本人初のフルエントリーとなる中嶋悟ロータスからF1の舞台へ。
同僚はあのアイルトン・セナ
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ロータスはホンダエンジンを載せたとはいえ上位チームには食い込めず、セナのの力でモナコデトロイトの2レースしか勝てなかった。
それでもセナのコンピューターより先を読む超人的なドライビングセンスのおかげ。
セナと言えばポールポジション、それも1回のみだった。

87年イギリスGPではマンセル、ピケ、セナ、中嶋とホンダパワーの1-2-3-4フィニッシュを飾ったのは忘れられない。
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ターボ時代87年はピケとマンセルのチャンピオン争い。
ピケの安定した走りに軍配が上がりマンセルは無冠の帝王と呼ばれる。

翌年ピケとマンセルの確執もありピケはロータスへ移籍、ホンダもウイリアムズからロータスにエンジン供給を変えた。マクラーレンにもエンジンを供給することになる。マンセルは88年髭無しでウイリアムズでシーズンを終え、翌年フェラーリでベルガーとコンビを組む事になる。
88年イモラではベルガーフェラーリがタンブレロで大事故を起こし、車体が炎に包まれた。
しかし、軽い火傷で済み数戦休み復帰した。
セナがマクラーレンへ移籍した88年は、マクラーレンがセナとプロストで16戦15勝と無敵な速さで他を圧倒した。残りの1勝は先程のベルガー。
日本GPでフェラーリ久々の勝利。

中嶋とピケのロータスは信頼性に欠け、ほとんどのGPでリタイア。
アクティブサスはロータスが他チームより初めて開発したのだが、全く役立たず。壊れてばっかり。
ピケを持ってしてでも、勝つことはできなかった。

そして今度はセナとプロストの確執である。何度もロン・デニスは頭を抱えた。
セナが現れてから日本でのF1人気は徐々に高まってゆく。
88年はセナが初タイトル。
プロストは常にロン・デニスとホンダに不満をブチまけてた。セナびいきだと。

89年からは全車NAエンジンとルール変更。
それでもマクラーレンホンダは強かったが、セナとプロストの確執はますます加速し、
プロスト」VS「セナ&ホンダ」。
イタリアGPでは優勝したトロフィーを表彰台からテイフォシに投げ渡すという前代未聞の行為を。
マクラーレンプロストの亀裂はチーム内は完全分裂に。
翌年フェラーリに移籍が決まっての行動だったのだろう。
そして日本GPでのセナプロ接触事件。
セナは各方面から責められた。セナは危険なドライバーだと。


87年から92年は特にF1人気により、ジャパンマネーが続々とF1界に進出。
日本企業のスポンサーカラーが各チームの車体を埋め尽くした。
F1チームも予備予選をするまでに至る程、チーム数が多かった。

マクラーレンフェラーリ、ウイリアムズ、ベネトンティレルミナルディ、リジェ、レイトンハウス(マーチ)、ロータスブラバムダラーラ(スクーデリアイタリア)、ジョーダン、ザウバーアロウズ(フットワーク)、ラルース、フォンドメタル、AGS、コローニ、モデナ、ユーロブルン、オニックス、ライフ、ザクスピード、リアルと…

ホンダはエンジン部門コンストラクター部門合わせて70勝越えもしたが、ゆくゆく純ホンダF1チーム(第3期)になっても、バトンの一勝しか出来なかった(第一期と合わせたら3勝)。

トヨタに至っては、何百億円と投じたが一勝も出来ず撤退。
日本人に至っては最高が亜久里と琢磨と可夢偉の3位表彰台まで…

ヤラセはいけないが少なくとも日本はF1界に貢献した、日本人に勝たせてくれない、FIAの雰囲気がありありと見えたように思える(個人的な思い)。

また、日本人は政治的な駆け引きの場面でかなりの下手くそ。
トヨタはドライバー獲得に何億使っても勝てるドライバーを獲得できなかったのも敗退の一つ。
ライコネンも口説き落とせず。
ま、ライコネンは日本嫌いなのもあったんだが。何百億積まれてもトヨタには乗らないとか。

トゥルーリルノーモナコを勝ったドライバーだが、勝てるドライバーではなかった。
予選は速かった、が、本番レースパフォーマンスではどうしても上手くない。
ナンバー2では、ラルフ・シューマッハからティモ・グロックに変わったが、高給なくせに、やはり2位が最高位。

ホンダが2008年でグランプリから撤退して、2009年の日本人の期待はトヨタと中嶋ジュニア。カズキは予選はなかなかな速さを見せたが、決勝レースではイマイチ。

最終年2009年はトヨタが勝つチャンスだったのに、新参のレッドブルにあっという間に追い越される。

この年の元ホンダのブラウンGP、バトンがタイトルを獲った。
ifがあれば…?駄目だろ、やはり。
メルセデスエンジンとの相性が良すぎた、シャーシはホンダが開発したが、
勝てなかっただろうなぁ…

話は過去に戻ります。
一番ヒートしたシーズン、俺は92年のマンセルウイリアムズの年を選ぶ。
マンセルファンだった俺。パトレーゼも大好き!
セナファンだった母さん。
面白かったなぁ…あの日、あの時…

セナが事故死して、大ショックを受けた。マンセルが居なくなって、セナのファンに変わった。
セナのライバルはシューマッハになった。
シューマッハは、だっ嫌い。
94年シューマッハは開幕戦からセナを追い詰めていた。この年からレースカーへのハイテクが一切禁止になった。
が、ベネトン、密かにハイテク機器を搭載してた疑惑もある。セナも不審がっていた。
ノーマルなマシン、セナウイリアムズはベネトンルノーに歯が立たなかった。
そしてあの、タンブレロ…トサ…
セナが亡くなり94年、あのイモラからしばらくF1は一切見なくなった。

セナは神を常に信奉してた、そのセナが神になったとは…

今のF1は、はっきり言って面白くない。セナが生きていれば…今のF1を、どう思うだろうか?


そして今でも心に残るベストレース、92年モナコだろう!
モナコGP50周年記念、そしてマンセルが開幕6連勝をかけ、ルノーの初優勝か?ルノーモナコでは勝っていなかった。

いや、モナコマイスター、セナのモナコ4連覇か?
しかし、ウイリアムズとマクラーレン、圧倒的なマシンの差、セナの技術だけで奮闘した予選。
マンセルは確実にモナコを勝てる前評判

マンセルウイリアムズに死角はない。

決勝はセナ予選3番手、しかしスタートダッシュで2番手パトレーゼをビラージュ・サン・デボーテでサッとかわし、2位を死守。流石セナ。

序盤はマンセルの一人旅。
セナは奮闘するもパトレーゼに押され、渋滞が続く。

しかし、セナ、パトレーゼを引き離す。
そのまま順位は沈黙。

伝説となる世紀の92年モナコGPは終盤に訪れた!

マンセルがセナに23秒差をつけていたが、マンセルのタイヤのホイールナットが緩んできた為に緊急ピットイン!
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マンセルの前にセナが躍り出た!
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実況は三宅さん、名実況!
今宮さん「ただあの〜抜けないですからね〜」
津川さん「セナは抜かせませんよ、あと数ラップですから」
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コメンタリーブースも、ジェームス・ハントアラン・プロストがいて身を乗り出していた。
三宅アナ「なんと1分21秒598!信じられないタイムをマンセルが叩き出しています!」
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ホームストレートを駆け抜けてゆく!
ここでのスピードはホンダが速いぞ!
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凄いバトルだ!これはモナコGP史上に残るかも知れません!
素晴らしいレースになっているメモリアルレース!
セナは絶対譲りません!譲る訳がない!
ここから下り坂、またブルーフラッグが振られている!
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完全にフレッシュタイヤを履いたマンセルはセナよりもスピードは上、しかしモナコでは抜かせません!
アイルトン・セナ、目の前にあるこの勝利のチャンスを、セナがみすみす逃す訳がありません!
トンネルの中に入って行った、シケインが待っているが、さぁどうか!
セナ抑えた!セナ抑えた!
セナ抑えた、セナがスライドしながら抑えていく!
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レッドファイブが右に左に懸命にプレッシャーをかけますが、抜けない!
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セナが行く!セナが抑える!セナが抑える!
殆どホイールとホイール、ホイールとウイングがくっつかんばかりに、ナイジェル・マンセルがまた外から行く!
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ラスカスを抜けた!これから78周目!
凄いレースになりました!
さぁ259.584km!この闘いの果てには一体何が待っているんでしょうか!
アイルトン・セナ念願の今年初勝利か!
ナイジェル・マンセルの開幕6連勝もそしてルノーエンジンの初勝利もモナコでの悲願のマンセルの初勝利もここで消えてしまうんでしょうか!
セナ抜かせない!
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ナイジェル・マンセル勝利の灯火が向こうで微かに揺れて今にも消えそうです!
アイルトン・セナやはりモナコでは強いのか!アイルトン・セナ4連覇目前!
どんなにしても抜けない!
ここはモナコモンテカルロ!絶対に抜けない!
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さぁ、最後の直線!ここでの立ち上がりはホンダは速いぞ!
後ろからマンセル!
アイルトン・セナ逃げきったー!
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と、まぁこんな名勝負二度と見られないでしょうね。
セナは素晴らしいF1ドライバーでした

セナ、マンセル、ベルガー、パトレーゼ、アレジ、シューマッハ、ブランドル
綺羅星と輝いた1992年。
イリアムズは強すぎたけど、セナのここぞという場面に一喜一憂しました。
俺はこの1992年F1サーカス、決して忘れないだろう。