kemoxxxxxの日記

kemo cityからの脱出

機動戦士Zガンダム クワトロ・バジーナ 百式 32

☆本日もZガンダムでのクワトロ大尉(シャア・アズナブル)をリスペクトした100回シリーズいきます。

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今日はZガンダムから遡り、モビルスーツはどういった過程で開発生産されたのか?地球連邦軍とジオン公国軍は自前で兵器やモビルスーツ、戦艦を作らず民間軍需産業に作らせているはずです。一年戦争から百式が開発された流れを現代の歴史と照らし合わせて考えてみます。


地球連邦軍はどこに発注して兵器を作らせてたのか?

このような背景の詳細な設定は機動戦士ガンダム放送時(1979年)にはまだ大まかな設定にしか過ぎず、放映後1980年代に入るとムック社の雑誌からジオン系のMS開発企業ジオニック社の設定などが公開された。また他制作スタッフによるメカニックデザイナー達も連携して設定構成をしてMSの武器メーカーや航空機のメーカーなどが数々と設定されていった。

さてZガンダムを一度離れて、地球連邦軍はどこの企業にモビルスーツを開発・生産させてたのか?一年戦争開戦前トップの軍事企業として君臨していたのは「ハービック社」(HERVIC)、のちに登場する「アナハイム・エレクトロニクス社」(AE)が買収した会社である。

ハービックはガンダムのコアブロックシステムを生産する前に、連邦軍の高度な技術をもって主力戦闘爆撃航空機を開発製造していた。戦前から製造されていた主力戦闘機セイバーフィッシュ(FF-3S)など、ミデア輸送機の開発、連邦軍がモビルスーツ開発計画発動後、RX計画(コア・ファイターからガンダムを開発)を見事成功させたと言われている。

競合していたとされる、もう一社はMSV(モビルスーツバリエーション)によると、連邦軍の二大軍事企業と設定されているのがヴィックウェリントン(VIC WELLINGTON)社と言われていますが、この会社の製造した航空機はハービック社製以外(フライマンタ他)の物が造られていた設定になってます。

しかしこのヴィックウェリントン社とアナハイムの関係性の設定矛盾が生じていたとされ、実はヴィックウェリントンはアナハイム社だったともされていて定かではありません(ラー・カイラムはヴィックウェリントン社製とも)。

この他にもモビルスーツが携行する武器、装備品、火器類は数社に及び設定されている(ボウワ社・・・ガンダムのビームライフル/ヤシマ重工・・・陸戦型ガンダムの武器兵器/ブラッシュ社など他)中小企業の下請けのような存在でハービック社がアナハイムに吸収されるのと同時に全て買収されて、ほとんどが社名を消しているようです。

こうして考えると、アナハイム・エレクトロニクス社が成功したのはハービック社のRX計画の失敗のおかげだと見て取れます。少なくともまだ他の企業名は登場しており、ガンダム0083(スターダストメモリー)ではガンダム開発計画がジョン・コーウェン中将により発案され生産し、ガンダムGPシリーズの兵器はボウワ社が製造していました。早くもアナハイム・エレクトロニクス社が登場していて、この時期にはハービック社を買収していたと思われます。

ハービック社は何故失敗したのか?一年戦争で勝利した連邦軍、RX計画で成功したハービック社のように見えましたが、軍から受注したコアファイターやGファイターなどの他高コスト機を作り続けた結果、投資した資本よりも戦後回収出来ずに大きな負債を抱えてしまったのではないでしょうか。

そして大きな受注を連邦軍から見越して生産ラインを拡大したのに戦争は終わってしまい、戦後作りすぎてしまった余剰兵器や航空機など多数残ってしまった。「大艦巨砲主義」がそのままハービック社のキャッチフレーズだったに違いありません。

逆にアナハイム社のキャッチフレーズは「スプーンから宇宙戦艦まで」と商売は多岐に渡りコロニーまで作る。本社は地球におくものの、一年戦争後先んじて月へ進出し資本の大半を宇宙へ移し、終戦後のジオニック社、ツィマッド社を吸収合併、特にMS技術を広げてガンダム開発計画にも加わり、地球連邦政府の政治家、官僚高官、旧ジオン系とも癒着があり、宇宙世紀における巨大で最大の軍産複合体となります。

こうした勝者と敗者を背景に描く企業設定も考えるとガンダムとはとても上手く作られたものですね。


現在で言えば1997年にマクドネル・ダグラス社を買収した、世界最大の航空宇宙機器開発製造会社ボーイング社と似たようなものです。

今世界の旅客機シェアはボーイング社(米)とエアバス社(欧)を世界市場を二分するツートップ。旅客機を製造すると共にその技術は戦闘機、宇宙技術とも繋がってきます。

地球連邦軍のモビルスーツや戦艦、武器兵器などは想像すると第2次世界大戦のアメリカ・ヨーロッパ連合国軍側によく似せて設定されているように思われます。

アナハイム・エレクトロニクス社など軍産複合体の存在はそのまま、ワシントンD.Cのアメリカを中心とした軍産複合体を当てはめても納得いくものです。

敵味方にMSを提供するアナハイム・エレクトロニクス社は別名「死の商人」と称され、まさに現代のディープスティート武器商人で構成される軍産複合体ではないでしょうか。


ジオン公国軍のMS生産企業は?

初めてのモビルスーツを開発生産したジオニック(ZIONICのちにZEONIC)が中心となった。そしてツィマッド社とある。他MIP社と競合企業は存在しましたが。

民間企業というか国営ですな。現在で言えばいわゆるロシアのスホーイ(Su)、ツポレフ(Tu)などの民間機・軍用機メーカーを統合させた国策企業に近い。ジオン公国軍のMSの査定は連邦軍より厳しかった。

今では没落の一途を辿るロシアの軍需産業や航空機産業などではあるが、人類初の有人宇宙飛行(ユーリィ・ガガーリン)を成し遂げたソ連同様、ジオニックは史上初の人型兵器モビルスーツ(ザクⅠ)を完成させるなど連邦軍と比べると基礎研究技術には長けている。ロシアはそのソ連時代では世界最大の水爆「ツァーリ・ボンバ」を完成させるなど、兵器においても宇宙技術でもNASAをも上回る大国であり、ジオン〜アクシズ〜ネオ・ジオン軍の流れを当てはめて考えやすい国設定である。

ロシア同様、経済的に辛くアメリカに勝てない状況で「常に惜しい!」と言わざるを得ないジオンの軍事産業。

ロシアとも比較したジオン公国軍ですが、ジオンといえば第2次世界大戦に当てはめて考えて見ると、日本・独・伊の枢軸国のように見えます。独立戦争の名の元に宣戦布告をしたジオン公国軍。欧米諸国のアジア圏の占領地支配から解放する為に朝鮮や支那、東南アジアへ進軍した旧日本軍。

ジオン公国軍の赤と黒と白のデザインの三色旗はナチスハーケンクロイツを思わせるし「ジークジオン」と「ハイルヒトラー」はナチス式敬礼と酷似し、ギレンの名セリフから見る「せっかく減った人口です、これ以上増やさずに優良な人種だけを残す、それ以外に人類の永遠の平和は望めません」はゲルマン民族(アーリア人)の優位性を説いたヒトラーの思想と同様の考え方に見えます。

そして兵器のデザインなんかは、よくよく見るとドイツ兵器によく似た感じを受けます。ナチスは独創的な兵器デザインを作り、ゲルググなどナチスが作ったと言わんばかりの出来であります。

またジオンのモノアイは日本の日の丸をイメージさせます。大艦巨砲主義だった旧日本軍はソロモン諸島での同時期に行われたガダルカナル島での戦いの大敗は、ジオンのドズルが戦死した宇宙要塞ソロモン攻略戦と同じ。大艦巨砲主義に関して言えば日本とジオンは真逆なんですがね。

その後の物資不足輸送困難やア・バオア・クーでの本土決戦など、旧日本軍が追い詰められていった考えでの沖縄による本土決戦はそのまんまです。


シャアと日本と百式

さて、シャアと百式に触れて来なかった本日の記事内容ですが、最後に考察させていただきます。ガンダムの宇宙世紀の歴史と現代歴史を当てはめて考えると、ジオン公国軍と日本は切っても切れない縁のようにみえるのです。

ということは天皇=シャア=富野監督ではないですか!立憲君主制を敷いている大国は日本、イギリス、オランダ、スペイン、バチカン以下。イギリスが本命に見えますが...2000年以上の男系男子の歴史が続いている日本の皇室にはどの国も及ばす…。

つまり日本の天皇がシャアのように貴賓高いレベルの位にあるということです。

髪の色は金髪だけれど本当の「大和魂」を持つのは「シャア」なのではないでしょうか?もしかしたら染めてるのかも?私がシャアに惹かれる理由がここにあったのだ!

そして百式。この唯一ガンダムシリーズのモビルスーツで漢字ネームを与えられた機体『百式』。MSVでも百式改や零式などが存在する、まるで日本人が開発生産したんじゃないかというモビルスーツ(設計はナガノ博士)。

黄金(ゴールド)に塗装された百式のカラーはまるで、『黄金の国ジパング』に通ずるものがあります。全て見据えて創られたんじゃないか?とか。

百式は「100年使えるモビルスーツ」の名の元に製造され、ガンダムマークⅡのムーバブルフレーム技術を取り入れて、最新の可変式モビルスーツになる予定でしたが、技術的に無理があり断念(この設定もいい)。

結果運動性が極めて高く、永く使われ、撃破もされずに生き残ったモビルスーツになりました(グリプス戦役〜第1次ネオ・ジオン抗争まで)。その製造が奇しくもアナハイム・エレクトロニクス社とは少し残念ですが…。

『逆襲のシャア』があったように『逆襲のジャパン』があっても良いと思います。昨今ネガティブな先進国としてとらえられる日本ではありますが、全日本人がかつてのジオン国民のように結束力があり、そして強く世界を生き残る国であって欲しいですね。


富野由悠季「それからセリフが難しいという点については、僕なりにポリシーがあるんです。(中略)もっと言えば、そういう言い方をするシャア、つまり監督の富野に対して見る人の中に「なんだ、こいつは!」という引っかかりができる。そうした引っかかりをもった人が何年か経ってからでいいんです。たまたまニーチェの作品を読んで同じ言葉に突き当たった時、その人の興味がロボットもののアニメの枠を越えて人類論なり何なりにパーっと広がってくれたら、それはとても素晴らしいことだなって思いが僕の中に常にあるんです。」『ニュータイプ』1998年6月号より

まさにそうです!やはりシャア・アズナブルは富野御大だ!ありがとうございます!


☆最後までお読み頂きましてありがとうございます。


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