ソーサリアン SORCERIAN
ソーサリアンを知ったのは子供の頃、PC88シリーズを持っていた友人と遊んでいた時。
ファミコンではなくもっぱらパソコンゲームにハマって、札幌時計台の近くにある富士通によく通っていた懐かしい思い出。
そしてやがてテーブルトークRPGに興味をそそられることになった。ダンジョンズ&ドラゴンズ、D&Dだ。
スターターキット(赤い箱だった)から確か、ゲームマスター用のボックスセットなどをVol.1〜4まで所持していたが、捨ててしまった。
残ったのは4面体〜20面体のダイスのみ。何故か取ってある。
たまに取り出しては振る。今日は「どの目が出るか?」ってね。
DICE 最高は100面体まである?
これはキャラクターの能力値設定時や、モンスターとのエンカウンターの際、また戦いの時にダンジョンマスターがシナリオ作りをして運命を左右する、それはすべてダイスにかかっている。
この一振りした出目の数で「生か死」かが決まる。
キャラクター作りで重要なのが数値化される全ての能力だ、力(strength)、教養(intelligence)、知恵(wisdom)、敏捷性(dexterity)、体質(constitution)、魅力(charisma)以上、あとは体力であるヒットポイント(HP)、防御力アーマークラス(AC)、マジックポイント(MP)、全ては経験点の上昇によりレベルが上がることで、各数値は上がるのだが冒険をするにあたって高ければ高いほどいい。
だからダイスを振る時は気合いが入った。100面体なるものが存在するようだが、運命を決めるには20面体で十分だ。キャラクターで「運」のポイントもある。数値が低ければ、時にはすぐさま「dead」だ。
運命を意味指す言葉で「fate」「destiny」「fortune」があります。
3つともラテン語から来ており「fate」はいわゆる「宿命」のような変えられない「運命:さだめ」でネガティブです。それと「destiny」は「運命:与えられた」であり変えられる要素を持ったポジティブは言葉と理解して良いでしょう。
最後に「fortune」ですが「運命:未来、運勢、富、幸運」を指しています。基本的にゲームではこちらの「運」の数値を決めますね。
種族もあり職業も性格も設定する。ギルドに入り仲間と知り合いパーティを作る。性格はローフル(正義人)・ニュートラル(間をとったバランスタイプ)・カオティック(悪人)があり、これもダンジョンマスターのイベントによるキャラクター判断により、とんでもないことになったりする。
それが、やがてテレビゲーム(パソコンゲームから派生したもの)に移行していってソーサリアン、イースⅠ・イースⅡ、ウィザードリィ、スーパーハイドライドスペシャル、ザナドゥ、ドラゴンスレイヤーⅣ、ロマンシア、太陽の神殿などのファンタジーロールプレイングゲームに夢中になった。
ドラクエやファイナルファンタジーなどは一般の子供向けであって(名作であるが)、そんな子供騙しのゲームには僕は見向きもしなかった。当時子供ながらもそういったあの時代のファルコムが出したRPGや洋ゲーから来た、難しい困難な謎解きRPGを好んだものだ。
これらはシナリオがいくつか分かれていて謎解きがあり、それは想像力を掻き立てられる。ドラクエなどとかの簡単な謎解きとは比べられるものではなかった。
SORCERIAN mega drive ver.
A long time a go, so long a go that memories did not exist. Love was not wide spread among the people and it was magic or might that ruled the lands.
長い長い時が過ぎて、思い出は人々の心から過ぎ去りました。やがて愛は人々の中から消えてしまい、それは魔法が土地を支配するようになっていきます。
There were men that set out on precarious adventures in orther to test their strength and courage. People called these men...
said...「SORCERIAN」
彼らの勇気と愛を試験するためにこれから始まる未知の冒険を始める男達がいました。人々は彼ら達を...
ソーサリアンと呼んだ。
メガドライブバージョンの「ソーサリアン」です。かつてはPCでのソーサリアンのシナリオをプレイしていましたが、SEGAのメガドライブから発売された「ソーサリアン」は元祖を凌ぐものでした。
非常に難しくやり甲斐がある。
シナリオで弟と断念したものがありました。「ツインアイランズ」です。
それは最後の洞窟でヒントは一度聞いたメロディだけ。それを敵と戦いながら洞窟でメロディを再現する。非常に難しいです。セガですからファミコンのようにご丁寧に攻略本など存在しておりませんでした。
ただ裏技はありましたね。それは掟破りの「不老不死」です。ソーサリアンの世界では冒険者たちは歳をとっていくのです。折角レベルを最高に上げたとしても、そのキャラクターは種族によりますが、死を迎えるのです。だから謎解きは呑気にやっている場合ではなくなるべく急いで経験値を上げて、一発でシナリオをクリアしていくのです。
メガドライブバージョンのシナリオは本当によく作りあげられていて、この時のセガのゲーム開発スタッフは凄かったですよ。
当初メガドライブの初期のソフトだったのでROMの価格も高く容量も確保が難しく、オリジナルと同じ15本のシナリオを10本に仕上げたのですが、グラフィック、サウンド、操作性共に満足のいくゲームを制作仕上げたスタッフにはお疲れ様でしたといいたいですね。
サウンドで楽しむソーサリアン
昔はCDプレイヤーが買えなくて、ゲーム情報雑誌の「Beep」に入っている“ソノシート”でソーサリアンのBGMを聴いていました。
このA面に「ソーサリアンのオープニング〜トラベラーズ・イン〜村〜エンディングⅡ」が収録されています。とても懐かしく今聴いても名曲です。
B面には「イースのフィーナ〜サブテラ二アン・カナル〜タワー・オブ・シャドー・オブ・ザ・デス〜ビート・オブ・ザ・テラー」が収録。これに入ってるイースの曲がまた最高に良い!
このPC版のソーサリアンのオープニングテーマ曲、トラベラーズ・インはオリジナルと共通して、メガドライブでも編曲されて使われている。
サウンドで楽しむアクションRPGはソーサリアンをおいて他に無いと思っています。それは新しいゲームは日進月歩で30年以上の前のゲームと比較すべきものではないと思ってます。
逆に今現在の方がグラフィックもサウンドも出来て当たり前なところがあるがゆえに、この当時のゲーム開発者の努力が今のゲームテクノロジーへと開花したんです。
メガドライブオリジナルシナリオでは、「天空の滝」“ON EARTH” “IN THE SKY”が最高に爽快なサウンドで、空中船ファルコン号が飛び立つシーンはそれは忘れもしない。
あと町「ペンタウァⅡ」のサウンドも外せない。これは鉄板だ!
☆ここまでお読みいただきましてありがとうございます。