kemoxxxxxの日記

kemo cityからの脱出

シリア内戦9年目 7月

シリアの内戦は日本にとっては遠い国の話。

この極東の日本では詳しいニュースも少なく、一方的で偏向した情報しか得られず異国の地の戦争としか捉えられていない。

はたまた日本人にとっては同じ地球に住む人々の話のように感じられない出来事で、シリアの内戦は来年も継続すれば10年が経つ。

人道的にも歴史的な世界規模の中で酷く最悪の内戦だ。

日本でのインターネット、SurfaceWeb上でシリアのことを知ろうとしても限界がある。シリア市民レベルでの本当の真実は見えて来ない。

どのWeb上でも金太郎飴のように同じような内容の記述しかない。Wikipediaのように。それが真実なのか?

それは日本に住んでいながら、福島第一原発の状況が分からないのと同じような感覚である。

昨日、京都アニメーションのスタジオビル内で一人の男が放火し33人の方が亡くなるという凄惨な事件が起きた。

これは間違いなくテロリストである。大勢の人間を巻き込む自爆テロだ。この男は何者なのか?情報が明らかにされない。免許証から身元を調べているというが、日本の警察の捜査はこんなにも遅いものか?

こいつは加害者でありテロ犯罪者なのに、何故早くに氏名も年齢も職業も公開されないのか?公表が遅れているなんて、全くもって不思議な話である。マスコミは被害者の名前は発表するのに加害者の名前の発表はしない。他の事件でも似たような事件が沢山ある。

日本の警察は非常に怪しい。マスコミメディアも信用出来ない。

しかし、テロリストとはいかようなものなのか?


8年前の今月に結成した自由シリア軍

アメリカブッシュの自作自演のナインイレブン(9.11同時多発テロ)により、アメリカが国連を無視してイラク戦争を開戦した後、大量破壊兵器は見つからずにフセイン大統領死後、イラク国内の情勢は困難に陥り爆弾を体に巻き付け自動車ごと市民や米軍やイラク軍に突っ込んだりする自爆テロなることをする者が現れ初め、欧州などでも頻繁に自爆テロは続くことになる。

シリア内戦も同じくしてテロリストとの戦いである。そのテロリストとはアルカイダ系から、派生したIS(ISIS・ISIL)イスラム国と呼ばれるイスラム過激派の台頭である。

果たして正義は、シリア政府軍か?反政府軍か?一体どちらなのか?分からなくなった内戦となった。

日本のメディアは相も変わらず米国様が正義だから、アサド政権は悪としている。しかしその事実は不明だ。

一般論として反体制側に欧米諸国の多国籍軍が支援するから、反体制側の反政府軍が正義なのか?いや、そんな簡単なものではない。

アラブの春と言われたチュニジア、エジプトと中東諸国の革命、独裁政権倒しから始まった。他の中東諸国と違い、シリアの内戦がここまで長引いたのは、アサド政権の国防・政府軍がバッシャール・アサド大統領の私兵となったからである。

エジプト軍は大統領を見捨てたが、シリア軍は完全にアサド大統領側についてしまった。

シリア国内の変化は2011年3月15日、それは一般市民のアサド政権への抗議活動から始まる。

やがて今から8年前の、7月に自由シリア軍(反政府軍)が発足された。

そして内戦が進むに連れて、アサド政権・シリア政府軍、自由シリア軍・反政府軍、それとイスラム過激派IS(ダーイシュ)、ヒズボラ、クルド人、その他近隣中東各国が参入してゆきシリア国内やイラク国土も占領地は複雑化していくこととなった。

まるで各勢力の領地ら国盗り合戦の如く、勢力範囲はシリアとイラクに渡り、その模様は人間の血管のように伸びては縮んで広がっていった。

今年で内戦9年目を迎えてアレッポは政府軍が制圧するも尚、歴史的な都市アレッポは復興が難しくなっている。現在自由シリア軍はもはや壊滅的な状況になっている。アレッポの世界遺産の大モスク「ミナレット」は今も瓦礫状態である。

内戦になり市街地戦になると、市民レベルでの銃器での戦いになるため大国が干渉したり仮に国連軍、いや米軍が介入したとしても空爆などしかできず手が出せない。一般市民に被害が広がるだけである。

その例の失敗は古くはベトナム戦争であり、イラク戦争、そしてソマリア内戦介入など多く経験済みなのがアメリカ軍だ。何が世界の警察だ、聞いて呆れる。

実際にシリア内戦に参入したロシアが、イランがアサド政府軍を軍事支援し、欧米諸国が反政府勢力に武器を送り、シーア派とスンニ派の「代理戦争」へ突入していく。

内戦4~5年目の大都市アレッポの戦いが一番の激戦区となった。

動画に映る彼らは戦いを日常として笑顔も見せ、銃声が鳴る中食事を摂っている姿が非日常的だが、現実は残酷な「人対人」の殺し合いをしている。

多分皆亡くなっているだろう動画内での彼らの映像は、生き生きとした目の輝きを見せて今も尚YouTube内で戦っている。

この動画を見ていると戦争は悪だが、平和呆けでのほほんとあぐらをかいている日本人は別の意味で立ち上がらなきゃいけないと思わされる。

どの国でも若者はいつの時代にも声を上げて戦っている。しかし日本の若者のほとんどは声を上げない。

それは何故か?全てが無駄だからである。

個人一人で行動をしても、この国は何も変わらないし、何よりも面倒臭いのだ。他人からの批判から逃げたい、常に集団でいたい。皆と同じがいい。だから反対する行動はしないし、何をしても無駄であるという考え方。

シリアの若者達は自らの家族を、国を守るために銃を取って戦う。それがたとえ無駄であっても絶対に戦う。だからまだ内戦が続いている。

何も戦争を肯定しようということではない。そんな野蛮でインテリジェンスレベルの低いやり方は中世期の人間の考え方である。

私達日本人には別の戦い方がある。今週末に参院選の投開票があるが、一人でも多くの若者、また市民が投票するという個人の意思を意見を示すべきだ。

10月から消費税が増税させられる。悪の巣窟財務省の消費増税は既定路線である。我々国民が黙っていればこの消費税は、自民党により徐々に上げられて、この先必ず20にも30%にもするだろう。投票率は上がらずに消費税は上がる。

れいわ新選組の山本太郎氏が言うように、消費税は廃止にするべきだと私も思う。

しかし私の支持政党は基本自民党であるが、現在の自民党は腐り切ってる。安倍を筆頭に麻生。だから自民党の議席数を絶対に減らすべきだと私は思っている。

ペンは剣よりも強し。

鉛筆で投票用紙に書くのだ。そして一票を投じることから戦いは始まる。そしてこの駄文雑記ブログも書き続ける。諦めない。

最後までお読みいただきましてありがとうございます。