kemoxxxxxの日記

kemo cityからの脱出

パチンコ人生記 回る風車はクルクルと。【14】

☆この物語はすべてフィクションであり、登場人物団体等の名称は架空のもので実在のものとはなんら関係ありません。

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<登場人物>

<班長>河東

<担当>小林、岩佐、高橋、

<男性従業員>竹中、白田

<女性従業員>矢田、岡崎、米村、菅野

─ 我が道をゆく

【小林のケース】

かっちゃんが班長になった...。担当同士だった時は仲がよかったけど、あいつ仕事一辺倒になっちまって...なんだか俺たち従業員のことなんてどうでもいいって感じ。

他の従業員達もかっちゃんの悪口を言う奴が増えた。元々みんなから好かれない性格だったけど、俺はかっちゃんと相性が良かった。なのに俺はかっちゃんのこと悪く言ったことがないのに、かっちゃんは俺がサボってるだの、使えねーだの文句を言ってることを他の担当から聞いた。

一気に不信感が芽生えた。もう付き合うのはやめよう。そして、この会社も辞めよう。俺はパチ屋で出世するつもりはないし。もっと別の仕事をやりたい。

かっちゃんと金集め。相変わらず話しながらの金集め。愚痴ばっか言ってるのを聞かされてるのが嫌になってきた。

かと言って今すぐ辞める訳にはいかない。


─ パチ屋の男女従業員の秘密の関係

かっちゃんとは会った時から意気投合した。俺が入社した時にはかっちゃんは担当だった。すげー仕事出来る奴だな…と思ったが、クスリ飲んで仕事をしていた。

でも相性が会うというか、いつも仕事が終わると東区の白木屋や東札幌の屋台村、大衆酒場などへ決まって飲みに行ってた。

ドリームビーチに毎週ナンパしにも行った。クゥ(九藤)も一緒に。3人はいつも仲が良かった。今やそのクゥはいない。

そしてナンパした女連れ回してカラオケにも行ったし、キングムーや180(ワンエイティー)札幌市内のディスコを回って楽しんだ。ラッド ブラザーズにもよくいった。風俗以外のすすきの周りで遊んだ。

かっちゃんの親友チャーボ君という友人も紹介されたり、かっちゃんの後輩とも会ったり...あいつは社交的なのか?

いや、奴はクスリでぶっとんでんだよ。付き合う度に分かってきた。良い奴なんだけど市販薬のブロン錠ってやつを毎日常用して中毒になってる。で、俺にも勧めて来て、最初は付き合いで飲んだけどまったく効きもしないんでやめた。クスリは最低のクズがやるもんだ。

基本バカラ店で仲がいいのは女従業員石川と中嶋、あと男ではかっちゃんとクゥだった。あと高橋さんか。高橋さんともディスコに行ったっけ…高橋さんは34歳、もと他店の主任をしてたらしくパチンコ台のトラブルには詳しい。

だから高橋さんもすぐに担当に昇格した。

パチンコ台のトラブルといえば、人間関係のトラブルは改善のしようがない。パチンコ屋の従業員同士には派閥があって、うちの店も例外ではなかった。女従業員は表面上では体裁良く仲良くしてるが、陰では悪口ばかりでトラブルが絶えない。

その女従業員を囲うのが男従業員共。

大抵パチ屋の男女関係はズブズブだ。不倫も当たり前、誰と誰が体の関係をもっているかわかりやしない。

女子従業員がとある男性従業員に従業員の彼氏、または女同士の同僚で嫌な奴がいると相談する。そうなると仕事上がりにはその2人で飲みにいくことになる。そしてその夜に2人は男と女の関係になるわけだ。

従業員同士に派閥はあるんだけど、ある時早番や遅番同士で全員で飲みに行くと、噂話が暴露話しになりそれがバレる。

ある時、飲み会の席で若い入社したばかりの若い男子従業員が俺の隣へやって来て、「小林さん、自分の真剣な話しを聞いてほしい」と語りを入れてきた。俺は聞くことにした。

若い従業員「俺、矢田と付き合うことになりました。めっちゃ愛してるんですよ!」

小林「まじでか!よかったな!がんばれよ~おい~」(肩をポンと叩く)

実はこの矢田って女、最近入社して来た。見た目は今どきの派手で普通に可愛い19歳でこの若い男性従業員竹中も年齢が同年齢の19歳。

しかし下ちゃんがついこないだホテルに一緒に行ってヤったという話しを聞いた。矢田は下ちゃんに惚れてると聞いたけど…?どゆこと?

そこにもう一人俺らが語ってる所へ従業員白田が割って入ってきた。

白田「なにこそこそ話してんすか~小林さん~おい!竹中!おまえもっとのめよ!」

小林「いや、今重要な話ししてっから」

白田「重要な話しっすか~・・・そういえば俺、今月矢田に告られましてね、今あいつとあいつイイ女ですよマジで!ぐふふ(笑)。付き合ってるんすよね~」

おい、おい。おい!!あーあ、言っちゃった、やべえぞこれは・・・

竹中「は?何言ってんですか?俺、矢田と今日から付き合うことになったんすよ!」

白田「あん?馬鹿じゃねぇの、俺と付き合ってんだよ。なに勘違いしてんだコラ!」

竹中「はあ?てめえふざけんなよ、俺が年下だからってなめんなよ!おい!」

小林「ちょい、ちょい!待てよ!冷静に話し合うべ」

もちろんもみ合いになりこの後は大騒ぎになった。

岩佐「おい!お前ら、店に迷惑かかるから表で話しつけろ」

岩佐は2人を店外に連れ出し仲裁していた。あいつも後輩の面倒見いいからな。任せとくか…しかしひどいな矢田のやつ。

矢田もちょうど逆番でこの席にはいなかった。明日は修羅場だろうな…関わらんどこ。

こんなのは矢田だけじゃなく、たくさんいた。ようは穴兄弟。入ってきたばかりの女性従業員を男共が手ぇだしちまうんだな。どうしょうもねえわ。男も悪いが簡単に股を開く女共はどうかしてる。病んでんだな。

古参の美人な岡崎さんや米村さんはそんな浮いた話は全くなかった。菅野さんもなかったな。みんな彼女達は彼氏がいたし、彼女らはしっかりしていた。だからパチンコ店の従業員全員がおかしいってわけじゃないんだな。俺たちも風紀は守ってたし。

だから俺はかっちゃん達の派閥にいたからそんな男女のトラブルとは関わることもなく。かっちゃんも、クゥも俺も彼女いたし。

楽しかった日々もあり思い出も残ったけど、俺の人生の途中では一瞬の出来事。会社の仲間なんか結局友達にはなれないんだな。そんな従業員同士のいざこざにもうんざりしていたころだった。

俺は辞めるぞ。こんなとこで長居してたら俺の人生の計画は狂ってしまうわ。

次回へ続く...

☆最後までお読みいただきましてありがとうございます。