BUCK-TICK 『さくら』櫻井敦司
もう疲れたろ、演じること夢見る事の全て。
すぐに行くよ、青い部屋で逃れる術も知らず。
ちぎれた体に救いはない。
クスリはかなしいだけ。
BUCK-TICKの名曲『さくら』の一部歌詞です。
作詞:櫻井敦司 作曲:今井寿
この作品はBUCK-TICKファンならば知らない人はいない。櫻井敦司の母親への鎮魂歌として有名です。
札幌も桜満開の日がやってきました!
あっちゃんの苗字が 櫻井 敦司ですからね。
この札幌の桜が咲くシーズンに毎年必ず『さくら』は聴きます。
ダブるんです。この櫻井敦司が書いた詞が、わたしの母の死の間際...母と自分との背景シーンが重なって見えて感じるんです。
『JUPITER』でも同じく、歌詞はあっちゃんの母へのメッセージとして書かれていて、星野英彦作曲による素晴らしい曲に仕上がっています。何度も繰り返し聴く上では『JUPITER』より『さくら』の方に軍配が上がるのではないか?と個人的な曲の好みです。
あと、アルバム【惡の華】に収録されている、Adieu……(アディユー=フランス語でサヨナラ)からゆったりとしたメロディで始まる『PLEASURE LAND』はまさにわたしの母の最期を思い出すんです。
『さくら』に戻りますね。
実はこの曲、初めから最後まで“さくら”のワードは出てきません。桜を思わせる内容でもないんですよね。 しかし桜の花が散るような思わせ方をうまーく、別の語り口で表現しています。
『さくら』は、アルバム【狂った太陽】の7曲目。それは『愛』で締めくくられているのです。歌詞のラストでわかります。“最後は愛とわかるから”と。
クスリのワードが登場します。母の悲報に自分を見失いクスリに逃げた櫻井自身が、我に返り、このまま続けていても亡くなった母が悲しむだけだと。そのまま歌詞にしているところがとても共感共鳴出来るのです。私自身もクスリに逃げていましたので...。
実際ミュージシャンはクスリを使う方が多いと思います。もちろん天性の才能とナチュラルな努力で作詞作曲活動されているアーティストもいらっしゃいます。しかし、アーティストがクスリを使うと自らに神が舞い降りてきて凄い曲、作品を作れたりするんですね。
ことに、BUCK-TICKはクスリについての曲が結構多いのが魅力なんですね。それは彼らの実体験からだと思いますよ。
今年3月に出したアルバム『No.0』の3曲目「GUSTAVE」(ギュスターヴ)には“heroin”決めてって歌詞に使ってますしw
猫ちゃんの歌なんですがね。奥が深い。ギュスターヴとはフランスの画家ギュスターヴ・モローとの関連性も考えてしまうんですが、とりあえず『作家のヒグチユウコさんのギュスターヴくんという猫をお借りしたようで』。
しかし、クスリについては賛否両論あるでしょうから、これ以上あまり言及いたしません。
また脱線しちゃった💦
『さくら』。
自宅の目の前に白石地区から始まり、JR北広島駅まで続いている長いサイクリングロードに桜が満開になるんですが。
今日部屋から窓を見ると桜が満開でした!
外へ出てみると大勢の方が桜を見に来て、写真を撮られながら歩いてらっしゃいました。
サイクリングロードの名前「白石こころーど」っていうらしいです。
この長いサイクリングロードには、エゾヤマザクラ、ヤエザクラなど4月下旬〜5月中旬まで花満開になります。
今が満開。風が吹くと桜が舞い散ります。
満開の桜を見ながらサイクリングロードを歩きたいと思っています。
BUCK-TICKの『さくら』を聴きながら...。
ここまでお読みくださいましてありがとうございました。