人を動かすコミュニケーション・2
権威に対する経験は積み重ねた経歴に影響する。
コミュニケーション能力とは人生経験から影響を与えている。
特に組織における権威主義での長い社会経験があればある程、人は権威に対する敬意を払う習慣が付いていますので、コミュニケーションにおいて柔軟さが欠けていたり、固定観念を崩さない人がいるかと思われます。
人間関係において権威に対するコミュニケーションはいつも悩みの種でありますが、しかしそれを相手だけの問題にせず、会話の中で自分の経験談やお互いの共通点など模索して言葉をコントロールする。
相手との隔たりや思考の偏り、警戒心は次第に打ち解けてゆきます。それがコミュニケーションスキルを高めていくことです。
<コミュニケーションにおける3つのポイント>
自分が強みだと思っていることは、周りの人から直した方がいいと指摘されたりする。それはつまり個々の行動パターンの違いから来るものと理解する。
自分をイラつかせるようなコミュニケーションの癖を持っている人は、自分と正反対の行動パターンを持っているんだとしっかり理解する。
権威という概念はコミュニケーションに大きく影響を与える。
自分の信念(思い込み)を変えて騒音(トラブル)を避ける。
「自分の考えを言う権利は勿論あるが、相手が持っている知識や負っている責任の大きさを見極めて、尊重しなければならない」
一度少し考えて自分の信念を検討し、古い信念から新しい信念に修正してみよう。
例として上げてみる。
古い信念・・・自分は情熱的になり、自分の舞台に引っ張り出そうと躍起になる。
新しい信念・・・良い結果は相手がこちらの言うことを理解した時にだけ、手に入れることができる。
古い信念・・・相手に対してこちらの思い通りになるように金銭的リスクを与える。
新しい信念・・・相手が金額的リスクを負ったのは自分の話を信じた時だけである。
古い信念・・・相手に会話の主導権を絶対的に握らせないようにする。つまり自分は会話の中での言葉の駆け引きができない状態にある。
新しい信念・・・常に相手の話を聴く立場を利用して「人の心を動かすコミュニケーション」により会話を言葉でコントロールすることができる。
お互いが平等な会話を作るにはどのようなことに重きをおくか?
相手への敬意を払う。調和の取れる状態を作る。信頼し合った上での会話である。常に理性的な会話である。
では、不平等な会話とは?
相手を軽蔑するような会話内容と態度。お互いに不調和な雰囲気を作ってしまう。疑念をもってしまう。感情的な話し合いになる。
まずは基本は聞き役にまわり、会話の流れに沿ってクオリティの高さを先に判断する。
ならばその会話の内容が平等か?
不平等かどうか?
不平等な会話ならば、長めの難しいやり取りに備えて考えるべきで会話の中身を変えてゆく。また情報や人間関係をこじらせずに平等な会話になるように巧みに対応していく必要がある。
コミュニケーションにおける障害物とは?
相手の第一印象または性格や行動を自分で評価判断してしまうこと。
相手が持つ問題に対して、一方的に自分の解決策を与えること。
自分の行為を正当化しようとすること。
人の評価は一般論化されたものであって、全て具体的に表すものではありません。会話中は言葉の上であったり、特に心の中での考えなど相手のことを勝手に評価したり、決めつけて判断する癖を無くす必要があると思います。