kemoxxxxxの日記

kemo cityからの脱出

映画 エイリアン 2 大気処理場冷却塔潜入 前編


「エイリアン2」

1986年アメリカ作品 監督・脚本/ジェームズ・キャメロン

出演者/シガニー・ウィバー(エレン・リプリー)、マイケル・ビーン(ドウェイン・ヒックス)、ランス・ヘンリクセン(ビショップ)、キャリー・ヘン(ニュート)、ビル・パクストン(ウィリアム・ハドソン)、ジェニット・ゴールドスタイン(ジェニット・バスクェス)、ウィリアム・ホープ(スコット・ゴーマン)、マーク・ロルストン(マーク・ドレイク)、アル・マシューズ(アル・エイポーン)、リッコ・ロス(リッコ・フロスト)、トレバー・スティードマン(トレヴァー・ウィズボゥスキー)、シンシア・ディル・スコット(シンシア・ディートリック)、コレット・フェッロ(コレット・ヒラー)、ダニエル・カッシュ(ダニエル・スパンクマイアー)、ポール・ライザー(カーター・J・バーク)他。

面白いのが海兵隊員のほとんどのキャスト名が俳優本人のファーストネームなっているところだ。

ちなみにジェームズ・キャメロンはマイケル・ビーンとビル・パクストンなど、お気に入りの俳優をよく自分の映画に使っていた。マイケル・ビーンは僕の大好きな俳優さんである。


ジェームズ・キャメロンが作ったエイリアン2

監督リドリー・スコットから始まった、映画エイリアンの名作です。エイリアン2はあの「ターミネーター」「アビス」「ターミネーター2」「トゥルーライズ」「タイタニック」「アバター」のジェームズ・キャメロンが監督しましたがどれも大ヒット。

彼の監督する脚本には独特な魅力のキャメロン色があるんですね。キャメロンはリドリーに敬意を払い製作に気を使った。リドリーは望遠レンズやスモーク、逆光を多用する監督であり、キャメロンはそれを研究して前作を継承しつつ独自のエイリアンを作り上げた。

中ではこのエイリアンの続編は、キャメロンが作ったことで、1980年代のSF映画界を遥かに底上げしたキッカケを作った大きな作品だったと思います。

リドリー・スコットのエイリアンを踏襲していますが、1から2ではかなりのレベルアップで、エイリアン1は個での戦い、2では集団での戦いと、私はキャメロンのエイリアン2が最高だったと思ううちの一人です。

当時"映画は短く"が定説でしたが、ジェームズ・キャメロンはこのエイリアン2を初め、劇場版から後に完全版を公開するようになりました。本来の姿である完全版はより鮮明に詳しく描かれたものなのです。

さてこのエイリアン2、今回の目的も英語字幕版で完全版を見たいと思います。そして見どころは始まりから終わりまでビッシリと詰まってるのですが、今日はリプリーと海兵隊員達が、全員出揃いエイリアンの巣の中に突入する一番緊迫した場面の前編を回顧したいと思います。

「If」を求めれば、この中でもう数人海兵隊員が活躍して生き残ってくれれば、と思わせる作り方がまた意地悪だ。

この冷却塔のロケーションはロンドンの近くにある、古い発電所を利用してエイリアン風の装飾を施して撮影した。

この撮影において各キャストは火炎放射器の練習など、建物に近づき方や接近戦の訓練などしたという。実際に出演している軍曹エイポーン役のA.マシューズには軍隊の経験があった。だからこの冷却塔への潜入シーンはリアリティがあって、エイリアンとの初対決もありとても面白い。


住民が集まる冷却塔への潜入

Gorman「I want a straight V deployment. second team on left flank. Advance on axial six-six-four. Tracker online. Set the V-gain to filter RF ambient.」

ゴーマン中尉「V字体系を取れ!第二分隊は左!アクシャル6・6・4で前進。移動物体探知機セット!左右両翼に注意しろ」

Apone「Hudson, tracker online. Left and right, little buddy.」

エイポーン軍曹「ハドソン、探知機をセットだ!左右に注意しろ」

Gorman「40 meters in, beaning two-two-one, there should be a stairwell.」

ゴーマン中尉「40メートル奥方位2‐2‐1に階段があるはずだ」

Apone「Check. Got it.」

エイポーン軍曹「はい!ありました!」

Gorman「You want sub-level 3.」

ゴーマン中尉「地下3Fに降りろ」

Apone「Let's go, people. Hudson, you got the point. Hicks, watch our tails. Nice and easy. Check. those corners. Check those corners.」

エイポーン軍曹「よおーし!行くぞ、ハドソン先頭に立て、ヒックス!しんがりを務めろ、ゆっくりいけぇ油断するなぁ。コーナーに気を付けろ」

Gorman「Watch your spacing.」

ゴーマン中尉「間隔を取って進め」

Apone「You heard him. Don't bunch up. Stay loose.」

エイポーン軍曹「聞こえたな、固まるな。間隔をあけろ」

Gorman「Your transmission's showing a lot of breakup.」

ゴーマン中尉「おおーい、画面が乱れてよく見えないぞ」

Hudson「Probably interference from the structure.」

ハドソン「地下ですから、電波が届きにくいんすよ」

Apone「Use those lights.」

エイポーン軍曹「ライトはどこだ?」

Gorman「Next one down. Then proceed on a two-one-six.」

ゴーマン中尉「もう1F下だ2‐1‐6の方向に進め」

Apone「Roger. That's a two-one-six.」

エイポーン軍曹「了解!進路2‐1‐6!」

Gorman「I'm not making that out too well. What is it, Hudson?」

ゴーマン中尉「おい!よくわからんがそれはなんだハドソン!」

Hudson「You tell me, man. I only work here.」

ハドソン「そっちで判断してくださいよ!こっちもさっぱりだ」

Gorman「What is that?」

ゴーマン中尉「あれはなんだ?」

Ripley「I don't know.」

リプリー「わからないわ」

Gorman「Proceed inside.」

ゴーマン中尉「よし、入れ!」

Apone「Watch your fire and check your targets. Remember we're looking for civvies in here. Easy.」

エイポーン軍曹「相手をよく確認してから撃て、いいな住民がいるかもしれんぞ」

Hicks「Tighten it up, Frost. We're getting a little thin.」

ヒックス伍長「気を付けろ、フロストあまり離れるな」

Apone「Nice and easy.」

エイポーン軍曹「ゆっくり行け」

diedrich「Looks like some soft of secreted resin.」

ディートリック「これ、なんかの分泌液みたいよ」

Hicks「Year...but secreted from what?」

ヒックス伍長「ああ、しかし何から分泌してるんだ」

Apone「Nobody touch nothin.」

エイポーン軍曹「みんな!なんにも触るな!」

Burke「Busy little creatures, huh?」

バーク「なにも現れないな」

Frost「Hot as hell in here.」

フロスト「やけに熱いぜ」

Hudson「Yeah, man. But it's a dry heat.」

ハドソン「ひどく湿気が無くてしのぎやすいね」

Apone「Knock it off, Hudson.」

エイポーン軍曹「無駄口たたくな!」

Ripley「Lieutenant, what do those pulse rifles fire?」

リプリー「中尉、あのライフルの弾は何を使ってるの?」

Gorman「10mm explosive-tip caseless. Standard light-armor-piercing round. Why?」

ゴーマン中尉「10mm爆裂弾頭弾だ。標準対鋼鉄弾だが、なぜ?」

Ripley「Well. Look where your team is. They're right under the primary heat exchangers.」

リプリー「なぜって、今は軍曹達がいるのは熱交換器の真下なのよ」

Gorman「So?」

ゴーマン中尉「だから?」

Ripley「So, if they fire their weapons in there, won't they rupture the cooling system?」

リプリー「だからもしあそこで発砲なんかしたら冷却装置が爆発するんじゃないの?」

Burke 「Oh, Ho, Year, she's absolutely right.」

バーク「ちょい待ちだ!中尉、ああ彼女の言う通りだよ」

Gorman「So, so what?」

ゴーマン中尉「だから、それがなんだ?」

Burke 「Look, This whole station is basically a big fusion reactor. Right?So you're talking about a thermonuclear explosion and "Adios,muchachos."」

バーク「つまり中尉、この装置全体が基本的な巨大な原子炉なんだよ、おわかり?だからもしも熱核爆発を起こしたら全て一貫の終わりと言うわけさ」

Gorman「Oh, great.Wonderful. Shit!...Look, uh...Apone?...Look...we can't have any firing in there. Ah year...I want you to collect magazines from everybody.」

ゴーマン中尉「よくもやってくれるぜ、素晴らしいね、くそったれめが!いいかー、あー、軍曹!よーく聞け、いいか、そこでは発砲出来ない。すぐに、すぐに全員の弾倉を回収しろ」

Hudson「Is he fucking crazy?」

ハドソン「気は確かなのかい?」

Frost「What are we supposed to use?Harsh language?」

フロスト「バケモン相手に素手で戦えって…」

Gorman「Frame units only. I want rifles slung.」

ゴーマン中尉「火炎放射器は使ってはいいが、ライフルは駄目だ」

Apone「Sir, I...」

エイポーン軍曹「ですが!」

Gorman「Just do it, Sergeant. And no grenades.」

ゴーマン中尉「言う通りにしろ!手榴弾も駄目だぞ」

Apone「All right, sweethearts, you heard the man. Pull 'em out. Come on, let's have 'em. Come on, Vasquez. Clear and lock. Damn!You too. Give it up Ski. Come on. Let's go Crowe! I want it now. Give it up.」

エイポーン軍曹「よーし、命令だぞ。弾倉を抜け。さぁ早いとこするんだ!ほらバスケス!早いとこしろ!くそっ!ウィズボゥスキーお前もだ!おら、寄越せ!」

drake「Right on Vas.」

ドレイク「いいぞ、バスケス」(弾倉を隠し持つ)

Apone「Let's go, Marine. Give it up. Frost, you got the durty. Open that bag.」

エイポーン軍曹「おらおら!早くしろ!フロスト、お前に預ける。バッグを開けろ!」

Frost「Thanks a lot, sarge.」

フロスト「ありがたいこってー」

Apone「Hicks,cover our ass. Head 'em out, people.」

エイポーン軍曹「ヒックス!しんがりだ!よーし、前進!」

Hicks「I like to keep this handy...for close encounters.」

ヒックス伍長「ご存じ接近戦にはこいつが一番だぜ」

Frost「I heard that.」

フロスト「そうですかよ」


エイリアンとのエンカウンター

こう悪態をつきながら各隊員はエイリアンの巣へ向かう。武器も持たずエイリアンと対峙することになる。

武器さえあれば勝てるとは大間違いでこの後、優秀な訓練を受けた海兵隊の兵士達は、高度な科学技術を持たない相手に、基本的な戦い方を知らずに負けてしまう。

それはまるで、ベトナム戦争でのアメリカ軍が裸足のゲリラにコテンパンにやられたのを思い出すようだ。

ゴーマン中尉役のウィリアム・ホープだが、彼はカナダ人だ。非常に良い役回りを演じている。

まず指揮官としての無能さが登場シーンから分かるのだが、バークが「あそこで発砲して、もし熱核爆発を起こしたら俺たちはおさらばさ」と説明しても「So what?」だ。実に「Funy」である。

お決まりのキャリア軍人を魅せてくれて非常に面白い。リアクターの真下で10mm爆裂弾頭弾を使えない理由を知らされずに向かう隊員達。

上官の命令は絶対であるというところを徹底して見ることができる。

あと個人的に日本語吹き替え版で見るには、テレビの『ゴールデン洋画劇場版』が最強だと思っています。

リプリー:鈴木弘子/ ヒックス:屋良優作/ ニュート:滝沢久美子/ ビショップ:千田光男/ バーク:小川真司/ ゴーマン:堀勝之祐/ バスケス:山田栄子/ ハドソン:野島昭生/ ドレイク:江原正士/ エイポーン:朝戸鉄也/ フロスト:郷里大輔

後半へ続く...


☆ここまでお読みいただきましてありがとうございます。


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