公開日:2016年4月25日 最終更新日:2020年5月29日
前回
ブロンにどっぷり浸かると、抜け出すのは相当厳しい。重度な乱用者は、もしかすると覚せい剤より難しいと思う。
ブロンは一種のゲートウェイドラッグ(薬物使用の登竜門)で、最終的に覚せい剤など違法薬物に行き着くわけで、自分もその経過を辿った。
覚せい剤は非合法であるがゆえ、毎日警察の影から逃げなければいけないという強迫観念と被害妄想により、夜も眠れない日々が続いて睡眠不足で頭や行動がどんどんおかしくなっていく。
末端の使用者は購入ルートとネタ確保の為に経済的裕福でないと続けることがとても難しい。
財界人、芸能人とか金が有り余っていて、使い道が他に薬物しかないという奴らはどんどん溺れていって捕まるまで続けるか、死ぬまで続けるかしてやめられなくなっていく。
だから金を持たないノーマルライフのサラリーマンジャンキーは、その代用(違法薬物)としてブロンなどの咳止めに依存する(あくまでも一部の人間だけ)。
向精神薬などの抗うつ剤は圧倒的にブロンに負ける。と思う。リタリンはブロンに勝つが、処方は禁止となっている。ブロンも所詮市販薬だが、処方箋も所詮処方箋である。
5年もブロンを続けている人は、多分間違いなくやめられない人だ。頭の中にはブロンしか無いはず。
何故そうなるのか?
それはブロンが合法であり、ドラッグストアでいつでも気軽に買える市販薬だからである。
お手軽なブロンは、乱用者にとっても非常に悩める問題だ。
自分は今、ブロンの減薬を続けているがなかなか上手くいかない(2016年4月25日当時)。
なぜなら、量が減らないのである。
相変わらずノートに飲んだタブレットの数をチェックして、その日の体調を書き込み飲んだ錠数を見て頭を抱える。
しかし、あるサイトで60〜70歳でも、未だブロン中毒っている人の存在を知ってビックリした。
アルコール中毒者も同じこと。
でも、アル中はもっと酷い。
酒に溺れると、だらしが無くなるし、暴力は振るうし、臭いし、汚いし、喋ってることは分からんし、呂律は回ってないし、我を失うし、記憶も失う。そして事件も起こす。殺人さえも…
ブロンは酒ほどではないが、脳萎縮は進み、痴呆症、認知症へまっしぐらなのは同様。
今ではタバコもやめて、まったく吸う気はサラサラありませんのでね。
だからブロンもやめる自信があるんだな。
自分の場合は必ずブロンをやめる。それともう一つはパチンコパチスロをやめる(現在すべて完遂、感謝)。
ここでは、なぜ私がブロン中毒になったのか?自分に問いかけて人生を考えなおすブログ記事を書いている。
だが、結局のところあまり検証もできていない。
4回目までは、まず始めたキッカケとブロンに溺れていく過程を書いただけである。
さて、じゃあまず何故中毒者に至ったのか?使用の目的を考える。
何故こんなにブロンを乱用するのか?
まず一つ目の理由は内向的で気の弱い真面目な人間ほど人間関係、他者とのコミュニケーションを取るのが難しいので、ブロンを使った副作用である多幸感に逃げて、他者との会話をスムーズにするための使用(本質的なことから逃げるために一生人間関係からも逃げ続けることになる)。
ブロン使用により、過度な緊張など不安障害が消える(正確に捉えるとこれもすべて逆効果である。不安障害は増幅するし、心拍数が上がることにより緊張は増し、心臓に負担をかける)。
2020年5月29日現在思うことは、コミュニケーションを円滑にするためのブロンを使っても逆効果であり、ブロン中毒者を傍から見ると、話し方など特徴があり会話などは空回りで恥ずかしい思いをするのは間違いない。
二つ目の使用理由はイライラ、ストレスからくる精神の不調から逃げるために、つい使用を繰り返してしまう。
頭痛、風邪、関節痛など身体的な苦痛から逃れるための使用もそうである。
三つ目に退廃的な考えにより、生活も乱れて日常も道徳的に生きられず、毎日が自暴自棄になり使用してしまう。
これは精神が病んでいるとしか言いようがない。
四つ目、仕事が嘘のように楽しくなる。これを体感すると、シラフでは働けなくなる。これはガチで最悪。
アルコールを飲みながら、仕事をする人と変わらない。
とにかく人が嫌がる仕事でも楽しい。そして仕事をしている時間があっという間に過ぎてしまう。
以上、四つの壁は限りなく高い。どうしたらやめられるのか?
まだまだ考えていかなければならない。
続く…
ブロン錠を断薬しよう!
2020年5月29日現在、記事修正のために見直したが、凄いね。こんなに病むというか、文面もかなり恥ずかしいものになっていたので少々加筆修正。まるっきり変えてしまうと当時の自分の気持ちなども残せないので、ある程度そのままにしています。今はブロンから離れられて本当にホッとしてますね。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。