機動戦士Zガンダム ハマーン・カーン 6
公開日:2018年8月8日 更新日:2020年4月7日
いよいよ本格的にハマーン様とシロッコが激突します。ハマーン様とシロッコがガチンコでやり合うのは実はこの一戦だけなんです。
コロニーレーザー砲内部での戦いは、ハマーンand シロッコ VS シャアだったわけで、よく考えたら2機の新型MSに対してシャアの百式がよくもあそこまで戦えたなと思います(Zガンダムはあたかも小説のように考察できるところが面白いところなんです)。
百式はジ・Oとキュベレイに右腕と右脚を破壊されても、誘爆しなかったのも凄い(当たりどころが悪ければ、そこから爆破するような気がしますが...)。
最期はダルマ状態でも爆破しなかったから、百式はやはり超優秀なモビルスーツです。
ありえないですよ!マジで!
これは本当に大評価してもよいかもしれません。シャアは腐ってもシャアです。シロッコは「ニュータイプのなりぞこない」と叫んでいましたが、ニュータイプがどうかで人の価値が決まるかと言えばそうではなく、シロッコはハーレムを作りたかったというだけの「超越人力」だったんです。
その点、シャアは王子様。ですが...これも間違いで...
ニュータイプの宇宙の王道をいってるのは、
『ハマーン様』なんです。
それは何故か?女王様だからです!
古代期、中世期時代、近代に入ってもまだ女性差別は変わらずで、ましてや今の現代でも女性の立場はそれ程強くありません。
世界を見渡しても巨大企業や大企業の経営者、社長、政治家だってほとんど男じゃないですか。地球全体でみたら、大体 8(男):2(女)の割合だと思います。
宇宙の法則は『女性』から始まっていくんですよ。男は子供を生むことは出来ません。どうやったって産めません。
女性が生命を作っていくのです。
それが進化した姿なんだと思います。なんでもそうじゃないですか、蜂の世界も『女王蜂』蟻の世界も『女王蟻』人間だって、イギリスもレプティリアンの『エリザベス女王』がトップじゃないですか。
一般論での概念は生命循環科学では男と女の区別は進化した過程での姿だと思われます。
その宇宙の法則から外れてるから、まだ人間は進化しないんです。現代の世界政府が出来たとしたら『女性の指導者』が必要でしょうね。
そうハマーン様のように!
シロッコが言っていた、「戦後の地球を支配するのは女だと思っている」あれはあくまでも方便であって、実は女好きが見え見え。女をはべらかしてハーレムを作ろうとしていたのがシロッコの魂胆である。
シロッコが地球圏に現れるまで、ジュピトリスで軟禁され冷たい木星の重力に引かれながら育ち、おんな日照りの毎日を送っていた。
それがティターンズに来て、女兵士がそこら中にいたのだから欲望が一気に爆発し目覚めたに違いない。きっと母性を求めてジュピトリスで悶悶としてたのだろう。
ハーレムというのは男が一人王様で、何人もの女性に自分の子供を大量に産ませる。堕落をイメージさせます。大奥なんかもそうです。
そういうのは過去の歴史から見ても全てあっさりと滅んできた。栄枯盛衰。男が単に強いからだけじゃダメなんですよ。
歴史で女王様と呼ばれる人を見ていくと、紀元前約3500年頃の古代エジプト時代の「ファラオ・ハトシェプスト」、エジプト時代の「ファラオ・クレオパトラ7世」とかいました。
女王は大王なんかとは格が違うんです。女王は男の家来達から羨望の眼差しを受け、男を顎で使います。
とにかくこの先、地球を支配するのは女性だと思っています。
あ!シロッコみたいなこと言ってしまった!
第46話 シロッコ立つ(後編)
シロッコとサラはグワダンからいち早く脱出し、ジ・Oから、こう宣言した。
「聞こえるか!全ティターンズ艦隊。これはジャミトフ・ハイマン閣下への遺言である。ジャミトフ閣下はハマーン・カーンの手によって暗殺された。ただちにグワダンを叩け。これは閣下の弔い合戦である!」
ジャミトフを殺したのは、ハマーン・カーンである。多くのティターンズ艦隊がこのようなことを信じるはずがない。ティターンズからしたらシロッコなど外様である。
そして、ハマーン様のキュベレイが颯爽とグワダンのカタパルトデッキから出撃する。この美しく華やかなキュベレイの姿。
アーガマからもモビルスーツ隊が出る。
シロッコ「出てきたかハマーン。サラ、レコアこい!狙いはキュベレイ一機だ!」
ハマーン「シロッコめっ!来るか!」
シロッコ「散開してハマーンを囲め!」
サラ レコア「ハッ!」
シロッコ「逃げられはせん。」
ハマーン「このキュベレイ見くびっては困る。」
ここでキュベレイのオールレンジ攻撃のビットが火を噴く。
サラとレコアはビット攻撃から逃げられず、2人とも被弾する。「どこ?どこから撃ったの?」と言っている。
しかしそのビット攻撃のビームをかわすシロッコに、ハマーン様も手を焼く。
ハマーン「流石だなシロッコ。しかしいつまで避けられる?」
シロッコ「いい気になるな、ハマーン!……見えた!」
このファンネルビットをビームライフルで1個ずつ撃ち落とす神業は、ファーストのガンダム「アムロ」しか成し遂げなかった。
スーパーニュータイプシロッコを強く印象付ける名シーンであります。これにはさすがのハマーン様もぐぬぬ...でした。
ハマーン「シロッコ!奴がこれ程の男とは...。」
しかしハマーン様は自らの「念」のようなものを放ち悪魔的パワーをキュベレイから発する!(悪魔じゃーん!モロに。悪魔最高!)
シロッコ「グワーッ!なんというプレッシャーだ!だがあれ如きのモビルスーツに!」
もうプレッシャーが目に見えて(ニュータイプだけが感じる)ジ・Oのバイオセンサーのシステムにまで、障害を与えるという、なんというハマーン様の圧倒的な力!
ハマーン様とシロッコの殺し合い決戦となるのか?と思いきや、Gディフェンサーのカツが間に入って、シロッコのスキを突きジ・Oめがけてビームを撃った。しかしそのビームをサラがかばい、コックピットに直撃を受けて爆死する。
それによってシロッコの目はハマーンから背けられ、決着もつかず、カミーユのゼータとエゥーゴのモビルスーツ隊が来たので形勢不利とみて、シロッコとレコアは撤退する。ハマーン様とシロッコで戦わせておけばどちらかが、潰れたものをエゥーゴは...ほんと駄目ですね。
実際ティターンズ艦隊が攻めていたのは、グワダンであってアクシズ艦隊が引くために(戦争は退却が一番難しい)、ハマーン様がそれを食い止める役で出撃したものを、エゥーゴはそれに乗じてその間に入るという作戦は如何なものか?指揮官が指揮出来ず下士官の者を暴走させるとは愚の骨頂。
それがニュータイプ同士の戦闘であっても、戦局を大きく左右させるのであるから、これはまずかったんではないだろうか。はっきり言えば艦長ブライトの責任管理能力が問われる。
ボリノーク・サマーンを撃破した時に感情で、カミーユらが防いだのは良くない。無断出撃をしたカツは大きな処分を受けてもおかしくない。それが軍隊ってものだ。
ハマーン「私が出なくとも勝手に潰しあってくれそうだな」
アクシズ通信兵「ハマーン様!グワンバン移動開始しました!」
ハマーン「了解した」
これが同じ様に最終的な三つ巴戦でもハマーン様はこうした同じような戦いをして、グリプス戦役を勝利に導いた。エゥーゴは戦いに私情を持ち込むからこういった結果になった。ハマーン様は徹底してましたね。さすがです。
しかし全ティターンズ艦隊が集結して、アクシズ艦隊を追ったのに逃げられてしまった理由は、大将ジャミトフ・ハイマンが死亡したことにより、シロッコ派とバスク派、また連邦軍派とティターンズは一気に分裂したいったからだと思われます。
このグリプス戦役では20歳なのにハマーン様の戦略・戦術が見事にハマったのではなかろうか。まさに一人勝ちであります。
自分もアクシズに入隊したいでござる!いや、ござった! ござられた!
しかし、シャアは不死身か?マジで。撃沈寸前のグワダンから脱出してくるって…ヒーローか。何度危機を乗り越えて生き延びるのか?この男は。
うーん、シャアになりたい。ニュータイプのなりぞこないでいいから、早くシャアになりたい。
ハマーンはグワダンを失った、そしてティターンズはジャミトフを、シロッコはサラを失った。しかしそれは戦いを、さらに厳しい方向へ招いていった。
✰本日のハマーン様。読書に勤しんでおります。
次回第47話はへ続く...
最後までお読みいただきましてありがとうございます。