kemoxxxxxの日記

kemo cityからの脱出

「機動戦士Zガンダム」カミーユ・ビダンついて1

f:id:kemoxxxxx:20160904040421j:image

ゼータガンダムニュータイプ主人公。
自我を開放し他人の意思を共有することは
けして幸福ではない。人はそこまで他人の介入に耐えれない
それでもカミーユはNTの才能を先鋭化させ続け
死者の魂とまで感応し、自分の精神に取り込んでいってしまう
無制限に他者を取り込んでいけば、必然的に自我の枠組みは軋み、揺らぎ、崩壊する
人はNT(ニュータイプ)であることに耐えられない
カミーユ・ビダンはNTとして正しく能力を拡大していったため崩壊した
Ζヒストリカ11号

カミーユはNT能力を超えて念動力でジオの動きを止めて勝利する
新しい力を持った若者が新旧の強大な力を合わせ持った強大な力を持つシロッコ
思いの強さだけで勝利してしまう。それはあまりにも現実的ではない
またラストカミーユが命を捨てて得た力だとしても死が描かれ続けてたΖでは
ファンタジーになってしまう
現実認知のテーマにするにはカミーユは精神崩壊しなければならない
カミーユはそのための犠牲であり天使なのだ

 

(全富野仕事集より引用)

 


AM カミーユというキャラクターが非常に感情移入しにくかったですよね。
    アムロ、フォウとかの人気が比較的高いということも、逆にいえば彼らを
    通すとカミーユが見えてきたからだと思うんです。
    まずカミーユの設定のねらいを聞かせてください

富野 カミーユというのはパート2ものを作っていく上での基本なんです
    最初からわかんないキャラであれ以上にはならないキャラだったんです。
    その意味でかなり予定どうりです。現実にはみんなわけわからないとこで
    ゴチャゴチャやってるよねということ。そのキャラをずーと引きずるしかなかった
    ようするに人の限界っていうのはこんなもんだよ。
    いくらカミーユのNT能力が最も凄くても人間なんてそんなもんです。
    だからカミーユは気が触れるしかないんです
    ここは一歩も踏み外してないし、こういうふうにしか作れなかった

AM NTは戦争を終結させる能力はないですよね
 
富野 そう、はなっからないんです。

AM そのあたりがあまりにリアルすぎて悲しみのカタルシスばかりが強かったようですが。

富野  それもなかったんじゃないかな事実ばかりがダダダってきちゃうと
     悲しんでいられないですよ、ていうとこまでやってるつもりだし。
     カタルシスがあるわけがない

 

 

こうネットサーフィンしてたら、カミーユのことが、こう 富野先生に訳されていた。

なるほど…と。

 

俺はTV版ゼータの最終話がホンモノで良いと思っている。

ロザミアが死んだ時、カミーユはクワトロに声を掛けられる。

f:id:kemoxxxxx:20170921235322j:image

シャア「あまり気にするな」

カミーユ「気にしてなんていませんよ、気にしてたらニュータイプなんてやってられないでしょ」

その答えはあっけらかんとしていた。

もうその時にはカミーユの精神状態はピークに達していた。

 

そして最強のニュータイプ能力を持つ、シロッコに上回る力でジ・Oに死者の怨念と共に特攻してシロッコを倒した。

 

強力な精神能力を持つシロッコは、最後ゼータを道連れにして、カミーユを精神崩壊させた。

カミーユガンダムでの役割を終えるにはあのエンディングが最高でありベストと考える。

あれ以外のエンディングは僕には無い。

 

カミーユについての考察はまた後日で。