簡易型浄水器の疑問
彼は水をよく飲むので必要だと思い取り付けたのだが、失敗したようだ。
確かに水道水特有のカルキ臭は消えたが、
彼は初めの一口を飲んだところで咳き込んだ。
「ん?何かおかしいわ。」
どれどれ…(「・ω・`)
俺も一口飲む。
俺も咳き込んだ!!
「確かにおかしいわ。」
俺達兄弟は水に敏感でうるさい。
弟は一時期一日に水を10リットル飲んでいた。
水中毒である。
俺は自宅に据え置き型活水機を付けてるし、
実は二人とも過去に浄水器メーカーの営業をしていたのもあって、水に関しては少し詳しい。
このクリンスイから出てくる浄水、飲むと喉を通る時の滑らかさが無い。
この喉を通る異物感は何なのか?
安価でリピーターも多いのも事実。
共に簡易型の浄水方法は活性炭と中空糸膜を使用している。
浄水器市場は日本の大手メーカーで占められている。
不味さの原因はこの「中空糸膜」に問題があるのではないだろうか?
クリンスイに付いていたパンフレットを見る。
クリンスイはお得でエコ?
クリンスイはミネラルそのまま?
中空糸膜が開発される1984年以前、浄水方法は活性炭のみで行われていた。
開発者は三菱レイヨン。
中空糸膜方式とは?
中空糸膜に4~0.1μm(マイクロメートル)程度の穴があいた中空糸膜で水を濾過することによって、水道水中に含まれる粒子類を取り除く方式。 通常活性炭と併用して塩素や有機物を取り除くようになっている。
中空糸膜とは?
ポリエチレンなどの化学繊維で作り、中が空洞になった糸状の壁面に4〜0.1マイクロメートルの無数の穴を空けたものである。
中空糸膜で取り除ける物質は?
0.1マイクロメートル以上の赤錆、細菌、濁り、不純物。
主に家庭用品品質表示法で定められた除去対象物質。
遊離残留塩素、総トリハロメタンなど13種類に加え、
「浄水器協会」で定められた除去対象物質、鉄(微粒子状)、アルミニウム(中性)。
これならば綺麗な浄水が出来てもおかしくないはずだ。
しかし中空糸膜には落とし穴があるという本を見た。
それによると、中空糸膜に空いた無数の小さな穴を水の分子のクラスターが通らず、通りやすいように親水化剤を塗って、水を通りやすくしているという話。
親水化剤自体は合成界面活性剤らしく、浄水器メーカーはその技術を企業秘密として公表してはいないという。
中空糸膜の親水化剤について複数のブログを見たが、共通した出どころが1冊の本の作者からの引用で、この内容をとてもじゃないが直ぐに全て鵜呑みに出来ない。
ただ、銀イオンは身体に悪影響を及ぼすのは本当の話である。
大抵の浄水器に「銀(銀イオン)」は使用されている。
活性炭、フィルターなどの殺菌目的であるが、説明書には「銀使用」とは書いていない。
パッケージを見ても、「抗菌活性炭」や「抗菌不織布」としか書いていない。
そして、ほとんどの簡易型浄水器はお湯を通さないで下さいと書いてある。
お湯を通すと銀が溶けだすのだ。
銀は食品添加物扱いではあるが、人体にとっては毒である。
自分の家では据え置き型の浄水器で、浄水方法は活性炭とセラミックを使用、逆洗浄方式。
長年使用をしているが、味と水質に問題はない(買い替えの予定あり)。
ということは、安価な中空糸膜の使用が、やはり何らかの水の不味さに影響しているのでは?
というのが自分の結論。根拠はない。
なぜなら、ここからは企業秘密なので、不透明で解決できないところが浄水器メーカーに対する不満である。
ちなみに弟はこの簡易型浄水器の使用はしていないし、今後も使用するつもりはないという。
浄水器を買うなら、逆浸透膜式のそれなりの値段がするものを買いたい。