福島第一原発の6年目
収束は遥か彼方。
先月末、東京電力福島第一原子力発電所2号機の格納容器内にカメラ撮影が初成功した。
福島第1原発2号機 溶け落ちた燃料か 東電が映像公開 - YouTube
内部の解析から格納容器の一部の空間放射線量は、30%の誤差はあるものの、
なんと最大で一時間530シーベルトと推測されることが分かった。
これは人が近付くと直ちに死に至る被曝量である。
格納容器の高さは約33メートル。
格納容器の入口近くは一時間あたり50シーベルト、
ペデスタル入口付近は一時間あたり20シーベルト。
廃炉に向けた最大の難関である。
東京電力は核燃料が原子炉から溶け落ち、燃料デブリとなり格納容器内で強い放射線量を放っている可能性があるとして、近くロボットによる調査を検討していますが、原子炉の真下の作業員が歩く格子状の床が一部抜け落ちており、ロボットが通過するのが難しいとされています。
その為ロボットが移動する範囲を慎重に検討した上で調査するとされています。
しかし新しく開発されたロボットが仮に入れたとしても、530シーベルトもある中で稼働出来る時間は、せいぜい2時間程度。
そして格子状の床にある、デコボコした黒い堆積物が燃料デブリとされれば、溶けた核燃料は原子炉の底を突き破って、その下まで達したことになります。
東京電力の記者会見では、
「原子炉の下部には保温材や制御棒を動かすケーブル装置がある。堆積物が溶けた燃料が構造部と混ざった燃料デブリかはなんとも言えず、いろんな可能性がある」と述べた。
これが燃料デブリとなれば、事故から6年経って初めてその姿が分かったことになりますね。
そして、
さらに床が無くなっていることにて東京電力は、
「比較的大きなまとまりとして床が無くなっていると見ている。床は鉄製で溶ける温度は1000度程度だが、核燃料は2000~3000度ある。核燃料が金属を巻き込んで落ちたのか、現時点でどういう状況で床が無くなったどうかは評価中だ。」とした。
もう手がつけられない状況ではないか?
凍土壁で地下を凍らせ、地下水の流れを遮断する汚染水対策の計画もほぼ破綻している。
これで、果たして2020東京でのオリンピック開催は良かったのだろうか?
メディアに出なくなった、福島第一原発問題。
海洋汚染も大丈夫なのだろうか?
魚は個体差はあるものの、口にするのは結構危ういのではないか?
2号機で過去に測った数値は最高で73シーベルトであった。
それが今回測定したのは530シーベルトという、とんでもない数値である。
何故このように急激に跳ね上がったのか、正確な原因は分かっていない。
以前の数値が誤ったものだったのか、原子炉内の状況に変化があったのか?
調べる術は今のところ無いと言わざるを得ません。
あのチェルノブイリの「見たら死ぬ」という、
「象の足」でさえ80シーベルトです。
とてもじゃありませんが、ロボットさえも難しいのに、
人間なんかは近寄れません。
格納容器は分厚いコンクリートで覆われているので、外部に直接大量の放射線が出たり、高い濃度の放射線物質が漏れ出すことは無いと言われてますが、この先何十年もそのコンクリートは持つのでしょうか?
とんでもないモンスター施設です。
核燃料で溶け、抜け落ちた床の画像は、
まるでエイリアンの巣窟ではありませんか。
癌や白血病、心臓疾患、放射能とは関連性が無いと一貫して言われてますが、明らかに癌患者は増えていると思っているのは私だけでしょうか。