愛した映画・14
ブラックホークダウン
監督:リドリー・スコット
この映画は事実を忠実に作ってある。
Black Hawk Down Best Scenes (HD) - YouTube
時は1993年10月3日〜4日
場所はモガディシュ市内。
市街戦は難しい。
アメリカ軍の被害は甚大だった。
総指揮官はウイリアム・ガリソン少将。
主にレンジャー部隊とデルタフォース(第1特殊作戦部隊分遣隊-デルタ)から成るアメリカ特別作戦部隊は、アイディード派の外務大臣オマール・サラッドと最高政治顧問モハメッド・ハッサン・エワレを捕らえようとしていた。「アイリーン」という作戦コードにより、作戦が開始された。
○レンジャー部隊は目標対象物の建物に降下し、安全を確保する。
○デルタフォースはリトルバードから降下し、対象人物を捕らえる。
○ハンヴィーの車両部隊は全員を収容して基地へ戻る。
以上が作戦内容である。
僕の映画選びは監督さんをよく見る。
リドリー・スコットは巨匠だ。
彼の映画は大体観ている。
このブラックホークダウンもリドリー・スコット色が強く、大好きな映画だ。
暑い熱い男の男臭い戦争映画である。
何しろリドリー・スコットはリアル色を追求している。
宗教色もサラッとしていて無難な作り方だと思う。
「スーパー61」が使われていた。
タイトルにもあるブラックホークである。
しかし敵軍のRPG(ロケット弾)に次々と落とされる、スーパー61。
「we got a Blackhawk down,we got a Blackhawk down…」
印象的なセリフ、ブラックホークの墜落である。
これにより多数のアメリカ兵が亡くなった。
ブラックホークはスーパー61、64、67が使われていた。
そのうちスーパー61と64が墜落し、米軍は主導権を失った。
スーパー64の乗員を助ける為に2人の兵士が墜落現場に降りて助けると言った。
ゴードンとシュガートである。
2人は操縦士デュラント准尉演じる、
ティム・ロスを助ける為に戦いにヘリから降りる。
多勢無勢であり、暴徒が彼らを襲う。
明らかに無謀な戦いであり、2人は戦死した。
デュラントは暴行されアイディート派の民兵に拉致されるが、のちに帰還した。
死人に勲章。慰めにもならない。
MH-6リトルバードも出てくる。
軽汎用・強襲攻撃用ヘリである。
夜間での一斉掃射は大迫力そのもの。
やっぱ、アメリカ軍のヘリはカッコイイ。
地上戦で苦戦し、レンジャーとデルタフォースは散々なまで追い込まれて悪夢の一夜を過ごす。
最終的にパキスタンスタジアムに撤退し、国連軍が救援に向かうまでに至った。
戦いは終わらずに映画は終わった。
当初30分で終わる戦いだったが、15時間以上に渡る苦戦を強いられた。
戦争は悪夢であり、残酷だ。
女と子供と老いた者は逃げなければならない。
時には女も子供も戦争に参加する時代でもある。
そうなれば人は皆、死とリアルで向き合わねばならない。
そんな兵士達と人々の死の描写を上手く映画にした。
本当の生と死
直面する死と生。
まさに戦地に赴き、共に戦う気持ちになるのが、不思議な感覚だ。
とにかくとても良く出来た戦争映画、
「ブラックホークダウン」である。
【ブロンメーター46days】