kemoxxxxxの日記

kemo cityからの脱出

アトム未来派No.9

愛するBUCK-TICK 23

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この画はどうしても空襲をイメージさせる。

 

今までのBUCK-TICKとは違いを思わせる。

なかなか深く入って来ない。

それくらい超良作、ということだ。

曲の方が簡単に受け入れさせてくれない。

 

それは悪魔であり、

まるで麻薬の王様「ヘロイン」のようだ。

何度も苦しみ、もがき吐いて、吐いて、

やっと受け入れてくれた時、

それは、自らに究極の快楽を与えてくれる。

 

そんなこんなで、

やっと何度も聴けるようになったのが、

やはり…これ…快楽です。

 

「愛の葬列」

 BUCK-TICK-2016年9月28日発売「アトム 未来派 No.9」ダイジェスト試聴トレイラー第三弾 - YouTube

あっちゃんの書く詞の、

「愛」と「死」を強烈に堪能することが出来るこの歌。

とてもダークで重く暗い曲色になってる、

このナンバー、コンセプトは新世界と孤独である。

 

過去のアルバムでは、

darkar than darkness -style 93-

memento mori に共通する、

「生と死」が全面に強く出ている。

 

最後を締める曲が「New World」なんだが、

この「愛の葬列」がラストに来てもおかしくない曲。

そこは櫻井と今井で割れたようですな。

 

あっちゃんは「愛の葬列」。

今井は「New World」。

 

よく聴けば「New World」にしたことにより、

「愛の葬列」も強く生きたという事だ。

全曲を聴き終えた時、気持ちがとても前向きになっている(笑)。

 

その位「愛の葬列」はインパクトのある壮大な曲に仕上がっている。

 

最愛なる母を癌で亡くした。

今でも忘れられないあの長いようで、短かかった時間。

 

「愛の葬列」を聴いてると、

そんなあの時の母の「死」を宣告された時のように、ズッシリと重くのしかかる。

 

迫ってくる「死」が恐ろしい程に感じる旋律。

「孤独、嘆き、悲しみ、それは悲劇…」

そこにはやわらぐ母への「愛」も見え隠れするが、

やはり「死」には違いないあの感覚。

ただ「死」ではあるが、

「死」を考えることにより、そこには命の尊さも感じられる。

 

「愛」と「死」は表裏一体であり、

お互いにとても危うい事象。

そしてそれはやがて、人の人生を辿って行く。

 

それは人々の次々と繋がり合う、

「生と死」のストーリーであり、

熱く燃えたぎる「命」が見えてきます。

 

 曲のクライマックスでは人々が死への葬列を、

ただ、ただ、歩いているシーンが想像されます。

 

素晴らしいね。全く…やってくれるぜ。

「今夜は、誘え、旅立とう」ってさ。

ね、母さん。

 

BUCK-TICKのあっちゃんの書く詞は、

「愛」と「死」が多くテーマになっている。

それは、櫻井と今井の共通のテーマでもあり、

数を上げるとキリがないくらいに、歌われてきた「愛」と「死」。

それだけBUCK-TICKにとって強烈で重要なワードであります。

 

この「愛の葬列」の「葬列」が「死」に書き換えられているのが、また素晴らしい。

そしてまた「死の葬列」だとまた意味合いが違ってくる。

「愛」にするのがあっちゃんの独特な言い表し方なのである。

 

「何故だろう、何故悲しいのだろう」

「さよなら、また会おう」ってさ。

ね、母さん。

 

僕にとって、とても印象に残る歌でした。

まだ聴き足りないし、

これからもこの「愛の葬列」はずっと聴くでしょう。

 

 

今日は弟の39回目の誕生日でした。

宇宙、おめでとう。