愛した映画・12
「ファミリービジネス」
音楽サイ・コールマン
作品としては人気が無かった映画だが、
と二大スターが共演。
僕にとってはお気に入りの映画なんです。
ジェシー・マクマレン(S・コネリー)
ヴィトー・マクマレン(D・ホフマン)
アダム・マクマレン(M・ブロデリック)
主人公は3人の親子たちの犯罪ドラマ。
犯罪話は面白い。
でも現実で犯罪はいけない。
祖父ジェシーは前科犯のドロボー稼業。
しかし、結婚してからまともな職に就きジェシーを憎んでいる。
食事が終わり、アダムはヴィトーに保釈金800ドルを借りる。
ヴィトーは言う「お袋が死ぬ、前の年だった。俺がまだ7歳の時さ、ジェシーがクリスマスツリーを買いに行こうって言い出したのさ。真夜中に車で出かけたら、ガソリンスタンドの屋根に見事なクリスマスツリーが飾ってあって綺麗な光を放ってたんだなぁ、ジェシーは車を停めてこう叫んだ、”完璧だ!これにしよう!”って」
アダムは笑う。
「笑うな、最後まで聞け。ジェシーは傍の俺を見張りに立たせて屋根に登りクリスマスツリーを丸ごと盗んだ!笑うな!他にも山ほどある!あれは確かぁ、12歳の時さ、当時ジェシーはメイシーデパートで働いてて商品の盗み出しを計画したんだ、俺は学校を休んでその手伝いをさせられた。」
「それで?」
「そんなことどうでもいい!とにかく親父に近づくな!」
そしてアダムは法廷に行き、ジェシーと会う。
そしてアダムは自分のある計画をジェシーに提案する。
計画とは研究所に行き、農業用酵母の試験管とノートを盗むだけで100万ドル。
盗みにはもう一人必要だった。
ジェシー「ジプシーは立派だよ、少なくとも偽善者はいないからな」
そして盗みの計画を知り、ヴィトーはアダムを引っ叩いた。
さて、どうするのか?
アイルランド式の葬儀に3人は集まる
。
「ダニーボーイ」だ。
3人の最初の乾杯のショットだ。
このダニーボーイもイイなぁ〜
研究所に3人は盗みに入るが、アダムのおっちょこちょいで失敗する。
ぼくは盗みとは無縁だが、3人の盗みの気持ちはわかる。
ジェシーは前科持ちのドロボー稼業だ。
でもアダムの計画の決心を止めることが出来なかった、他のドロボーと組ませるのは嫌だった。
ヴィトーが計画に乗ったのは、子のアダムを守る為に一緒に盗みをしたと言ってた。
ぼくが、ヴィトーの立場でもそうするかもしれない。
止められなければね。
アダムは黙秘し続け、共犯の名を明かさない。ムショ暮らしは覚悟の上。
そんなジェシーはさすが俺の孫だ、と。
だがヴィトーはいてもたってもいられない。
自首をしなければアダムは15年の実刑を食らう。
女弁護士は強気だ。
しかも弁護士代が高い。
試験管は水だった。
100万ドルなんて嘘っぱちだったのだ。
ジェシーは言う、
「アダムは本当の父親を求めてたんだ!強い親父さ!」
それを聞いたヴィトーはボー然とし、外へ出て行った。
試験管の中が水?
おかしいと思い、ジミー・チュウが来るのを待ち伏せする。
ジェシーは教授のジミーを脅し、金をふんだくる。
しかし家宅捜索に来た警察に、
ジェシー「あいつ、本気だったのか」と。
裁判が始まり、結審。
アダムは執行猶予5年。
ヴィトーも自首したことで執行猶予3年。
事実上の終身刑である。
裁判所を後にするジェシー、
ジェシー「おい!そこのハゲ判事!賄賂で捕まらないようにしろよ!同じムショにぶち込まれたら…命はねぇからな」
と、吐き捨て法廷を出る。
アダムは自分のせいでおじいちゃんをムショに入れてしまった罪悪感でいっぱいだった。
ジェシー「なぁに、刑が恐けりゃ最初からよせってな、ふん」
ジェシーは刑務所病院に移され、幾ばくもない身体の状態になっていく。
そしてジェシーは亡くなった。
このシーンはグッとくる。
アダムは言う「父さん、今までで一番楽しかったことは何?」
ヴィトー「一番楽しかったこと?」
アダム「ああ、今までで」
ヴィトー「……盗みだ、ああ」
アダム「盗み?僕もさ」
アダムは笑う。
”ダニーボーイ”が歌われる。
Danny Boy
さよなら、ジェシー。