BUCK-TICK 命シリーズ 2
SEXY STREAM LINER のアルバムから
【無知の涙】曲名から好き。
今でもBUCK-TICKのライブでは、
よく歌われる曲である。
曲調のスタイルは今井の遊びが入り出してきた頃。
しかしこの「無知の涙」の構想はずーっと前に考えていたと今井は言う。
この頃BUCK-TICKはデジタルテクノな音楽に挑戦していた。
メロディは今までに無い、
サイバーテクノロックだがBUCK-TICKらしさのダークな世界観は残している。
ビートやギターなどまさにそれであり、
このアルバムは特に全体がインダストリアルである。
シングル「月世界」では布袋リミックスVer.で「無知の涙」が入ってる。
布袋お得意のギターはサイバーロックで見逃せないバージョンである。
「無知の涙」と言えば、永山則夫が獄中で書いた本である。
永山氏は自分が無知だった為に、犯罪を犯した。
無知でなければ、自分は犯罪を犯すことは無かった。
そんな無知に生まれ育った自分に涙した。
BUCK-TICK版無知の涙。
これは、正反対の意味だと僕はとらえる。
あっちゃん曰く、戦争を皮肉って綴ったもので、永山則夫の「無知の涙」とは関連性は無いという。やっぱりそうなのね。
でも「無知の涙」というと永山則夫を連想してしまう、僕。
多少無知である事は許されると思うのだが、
現代社会で、実際無知は罪である。
無知であるからと言ってマシンガンをぶっ放してはいけないのである。
詞の中では少女がマシンガンを放つ。
LOVE & PEACEを切り裂いて…
マシンガン抱いた少女 セルロイドの少女
ダイヤモンドちらつかせ 操り人形踊らせる
大義の炎で 世界中を焼き尽くす
とある。
偉い奴らがダイヤモンドをエサにちらつかせて、兵隊達に戦争をさせる。
大義の炎とは、資本主義のことか?
資本主義ってナンダ?!
資本主義を大義の名の元に、
昨今あちこち各国が覇権争いをし、
各地で戦争が絶えない。
代理戦争。中東ではまさにそれである。
子供に銃を持たせるという悪魔の所業。
悪魔達はスローダンス
流れない 無知の涙 奇麗な髪の少女
この詞に登場する少女は同アルバムの
リザードスキンの少女に繋がってると思う。
この詞にも資本主義の言葉が出てくる。
BUCK-TICKはアルバム
極東 I LOVE YOU など、詞に反戦を唄うナンバーが少々見受けられる。
この「無知の涙」も反戦を唄ったナンバーではなかろうか?
作詞/ 櫻井 敦司 作曲/今井 寿
編曲/BUCK-TICK
- アーティスト: BUCK-TICK,今井寿,櫻井敦司,横山和俊
- 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
- 発売日: 1997/12/10
- メディア: CD
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